風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

屁理屈は面白い 345号

2008年08月22日 08時59分54秒 | 随想
屁理屈は大多数の人間には賛同されない理屈(論理)である。屁理屈の集大成が落語の世界である。 打者が打つ、野手が取る、一塁に投げる。足がベースに着く、ボールがミットに収まる。同時である。西鉄・三原脩監督が「同時はアウトではないのか」と抗議するが、塁審は「セーフである」と主張する。二出川球審は塁審と同じ判断である。監督は納得せず、「ルールブックを見せてくれ」「俺がルールブックだ」。これにて一件落着。 . . . 本文を読む

労務者の美学 344号

2008年08月22日 07時32分35秒 | 随想
高齢の哲学的な風貌の好人物だった。一度だけ共に仕事をした。 「此の会社はどんな会社ですか」と質問される。 「給料日に賃金を全額支払ってくれる良い会社ですよ」と答える。 程なくその新入社員が退職した。人間は給料のみが仕事の動機では無い様だ。労務者の美学を貫いた勇気ある行動である。 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に次の記述がある。 何のために生きるのかと言う確固たる意識がなければ、そ . . . 本文を読む