屁理屈は大多数の人間には賛同されない理屈(論理)である。屁理屈の集大成が落語の世界である。
打者が打つ、野手が取る、一塁に投げる。足がベースに着く、ボールがミットに収まる。同時である。西鉄・三原脩監督が「同時はアウトではないのか」と抗議するが、塁審は「セーフである」と主張する。二出川球審は塁審と同じ判断である。監督は納得せず、「ルールブックを見せてくれ」「俺がルールブックだ」。これにて一件落着。 . . . 本文を読む
高齢の哲学的な風貌の好人物だった。一度だけ共に仕事をした。
「此の会社はどんな会社ですか」と質問される。
「給料日に賃金を全額支払ってくれる良い会社ですよ」と答える。
程なくその新入社員が退職した。人間は給料のみが仕事の動機では無い様だ。労務者の美学を貫いた勇気ある行動である。
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に次の記述がある。
何のために生きるのかと言う確固たる意識がなければ、そ . . . 本文を読む