極貧の生活で悪事を働き、感化院に送られる少年。そこで長距離走に目覚め、才能を開花させる。入所者が優秀な成績を収めることは、院の評価、ひいては自分の評価に繋がるとの打算で院長は英才教育を許し、陸上競技大会に院の代表として出場させる。
他を寄せ付けず、独走で優勝する競技展開だった。少年は突然、決勝線の手前で停止し動こうとせず、結果失格になった。
小説・長距離走者の孤独 である。
時津風部屋殺人事件・朝青龍引退・大麻事件・野球賭博、平成19年以来激動の相撲界の横綱白鵬、優勝回数を重ね、相撲人気復活に貢献した自負がある。引退後に国籍問題が故に相撲界に残れない、その不満が今場所終盤の無気力相撲になったのだろうか。