風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

遍路で心旅

2014年08月18日 08時12分47秒 | 四国遍路

七年前の秋、JR青春18キップを手に四国大歩危に渡り、四国鉄道の誕生日キップで特急グリーンに乗車、窪川から予土線の清流しまんと号で宇和島を経由して松山に到着し、道後温泉の神泉園共和国に投宿、四国遍路なる巡礼を知った。

近くの石手寺で納経帳を購入し、円明寺と太山寺を徒歩で参拝して以来六年間、JR格安キップで瀬戸大橋を六回、バスツアーで明石海峡大橋・大鳴門橋を二回渡り、同行二人で63の札所の墨書朱印を頂戴し、残り25寺で古希を迎えた。

気力の衰えと健康不安で中断中のところ、女房の応援で車による同行三人の巡拝を昨年3月から再開した。

あわせて納経軸の作成を発願し、阿波15寺、索道の高所恐怖が故に敬遠した大竜寺、雲辺寺と公共交通過疎地の久万高原界隈を打ち終わり結願し納経帳は埋まった。

昨年の二泊三日と三泊四日の旅で納経軸の残り52寺と高野山奥の院、7月下旬の八泊九日の旅で念願が叶い、大窪寺で夫婦連名の結願の証を頂戴する。

晴天に恵まれ大過なく、納経次第に則り般若心経や光明真言などを105回読誦した。奥の院は本堂と大師堂が同じなので一回で済むのである。

にわか豪雨に出釈迦寺で遭遇、唯一墨書朱印がにじみ鮮明さを欠いている不思議があるが良い思い出。

帰宅して以来、四国では台風の風水害が十日間ほど継続した。晴天はお大師さんの歓迎のご接待と思うならば、お礼参りに再び四国に渡らずばなるまい。重複部分を除く25寺が一回打ちなのが心残り。お礼参りの霊山寺は三回訪ねた事になる。

菅笠・輪袈裟・白装束で世話になった宿など四国の民の喰うかいと提供する食事は空海の心が現われている。


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