
旅人の上着を脱がせる北風と太陽が力比べはイソップ寓話。農耕民族は北風吹く冬は炬燵で丸くなり、農閑期は副業に精を出す習性が大和魂。格安きっぷで鉄道旅が趣味の大和魂の老人は太陽の輝く時の旅を想い描く事で無聊を慰める。
書き溜めたブログを読み返すと平成23年に金子みすゞの詩に関する記事を見つけた。
東日本大震災の当時の民主党菅政権が巨大災害からの復興の「のぞみ」を託し人心を鼓舞する為に採用したのが金子みすゞの「こだまでしょうか」に感化された。
鉄道員の自然と同化する建設の遺産であるスイッチバック駅到達も旅の題目であるが、金子みすゞの故郷である長門の国仙崎も有力な目的地である。
弱者救済の交通哲学を軽視して、政府専用機で外国訪問に生甲斐を見出す時の総理大臣の敵地であるが、弱者に寄り添う深い愛情のある詩人の金子みすゞに対する思慕の念は強烈。
鉄道旅の醍醐味は「青春18きっぷ」による過酷な旅、仙崎までの道程は長い、木次線スイッチバック駅出雲坂根と名勝負、当面の悩みは何方を選択するかである。