孤独な老人の世間との接点はパソコンである。その生命線のパソコンが不調で外部との接触が不可能になった。
パソコンのプロバイダーはケーブルテレビなのでそのケーブルテレビの固定電話で不都合を訴えた。
不調の状況は人工頭脳と囲碁を戦っている途中でエラーが発生する。
最初は定石に外れる指し手がエラーで人工頭脳が思考不能に陥ったのだろうと解釈したが、頻繁に発生するので該当しない。
最近私物の安モノの家庭内通信網の中継器を廃棄してケーブルテレビ会社が無料で提供下さるご厚意に甘え、新型と交換した。
担当が新品と交換したが治らないので専門家を呼ぶことになった。
ケーブル会社の新型の新品を旧型の新品と交換したらパソコンは正常に戻った。
無料交換した中継器は新型で交換した中継器も新型、再度交換した中継器は旧型との説明だった。新型が不良で旧型が正常、新型が旧型より優れているとは言えない世間になった。
最新鋭のボーイング737MAXは墜落するが、旧型の737型は安全に飛行する。
文明の進歩とは人類の破滅が目的地なのだろうか。