風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

騙される勇気 689号

2009年10月10日 07時18分37秒 | 随想
テレビ画面のタラバガニの足の剥き身。美人が食べて美味しい、柔らかい。

タラバガニが竹籠に乗る。一肩、二肩、焦らしながら、最終的には六肩になる。問答が始まる。

「此の量なら1万円は超えますよね。さてお値段は?」
「ずばり9980円でお願いします」
「お安い、お値打ちですよね」

「今日は特別にテレビを見ている皆様だけにサービスがあります。二肩お付けして9980円。断然お得ですよね」
「出血サービス、もう一肩追加しちゃいましょう」
「ワァー全部で九肩、これは買わなきゃ損ですよね」

「御覧の電話に、30分以内の先着百名様限定です」

翌日の新聞の全面広告に同じタラバガニの写真が掲載され、十肩9980円の文字が躍っていた。

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