風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

孤高の格差社会

2016年09月22日 13時49分17秒 | 随想

土俵で力士の動きが止まると発気揚々(はっけよい)と鼓舞し、動きが激しくなると残った残った、勝負判定をして軍配で指し示す、大相撲の行司の役目である。

行司には格があり差がある伝統のある究極の格差社会。

現在空位の立行司木村庄之助は侍烏帽子と所属部屋の大紋直垂の衣裳に総紫、(副)立行司式守伊之助は紫白、三役格行司は朱、幕内格行司は紅白、十両格行司は青白の房・菊綴を使用する。

装備品は立行司の短刀・印籠・足袋・草履の重装備を筆頭に、格によって順次減らす差がある。

木村姓と式守姓では軍配の握り方に違いがあり、木村式は掌が下、陰の構え、房が下になり、式守姓は逆である。

年功序列と日々の精進努力の実践で淘汰され構成される伝統の格差社会は美しい。力士の勝敗はさて置き、行司の所作の美を楽しんでいる。


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