東日本大震災から5年が過ぎた。最大の後遺症は福島第一原子力発電所の炉心溶融による安全神話の崩壊だった。しかし水力発電のダムの崩落の話は無い。
その精神的外傷が国民に不信感を蔓延させ、特定秘密保護法の成立、違憲立法の集団的自衛権の行使容認や東京五輪の不手際などが行政不信を増幅するが、裁判所の関電高浜原発の稼働停止命令は救いだった。
JR東日本の東北新幹線は未曽有の災害をものともせず、安全神話を保持したが故に、北陸新幹線は金沢、北海道新幹線は函館に到達するだろう。
JR東日本高崎線の籠原駅で架線の絶縁体の碍子破損が原因で運転不能、不信感が芽生える。
JR東日本は華やかな新幹線よりも、地味ではあるが庶民にとって切実な在来線の安全対策に極めて優秀な人材を配置するのが、本物の選良主義だろうと思ったりする。