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コロナ禍でNHKは過去の映画を放映してお茶を濁す。昭和32年の『翼よ! あれが巴里の灯だ』や昭和33年の『老人と海』 を懐かしく視聴した。
若者に夢と希望なる題目で企画された物事が延期されるのが当たり前の世間、商業主義に毒された呪われた東京五輪、国産初のジェット旅客機、民間資本で建設予定のリニア中央新幹線も環境破壊問題が解決不能で開業が遅れる雲行き、坂の上の雲を求める人間の営みは悪夢と失望で霧散するのだろうか。
昭和を生きた老人は200キロの〇系新幹線に強烈な印象があるが故に、500キロのリニア新幹線は不要不急と思うのである。
昭和48年の交通標語は『狭い日本、そんなに急いでどこえ行く』、飽くなき欲望の追求は終わりにして、己唯足るを知る、昭和の時代に回帰する時機到来だろう。