昨日は西三河の高浜市衣浦大橋の傍にある「かわら博物館」を訪ねた。屋根瓦なので建材の展示場を想像していたが、入り口には鯱が有り鬼瓦の製作が生業であるが、案に相違して立派な芸術品の展示場だった。
近くの小山には瓦で出来た高さ八メートルの衣浦観音が鎮座ましまし、観音寺が有る。
浄土宗であるから本尊は阿弥陀如来、何故に巨大な観音菩薩立像が存在するのか。
信州善光寺の一光三尊式阿弥陀如来は脇侍に慈悲の観音菩薩と智慧の普賢菩薩を従えているから、観世音菩薩は将来の阿弥陀如来候補なのだろう。
人は死して阿弥陀如来の西方極楽浄土に生まれ変わるが、現世では世を救う観音様にすがるのだろう。
阿弥陀如来が法蔵菩薩の時の師は世自在王仏、観音菩薩は別名が観自在菩薩、名が酷似しているから、観音様は阿弥陀様の師である世自在王仏の血縁者だろうと想像する。