岩手から山形の大学に新入学の娘さん。異郷の地で、大学に向かうバスを乗り間違え見ず知らずの土地。困った末にタクシーに乗るが2600円が財布の現金。
「これだけしかないの」と涙声。
「行けるところま行くわ」と無愛想な田舎者。
タクシー料金の表示が2600円になった途端、メーターを倒し「うちにも同じくらいの娘がいるんだよね。ここから歩いてなんか行かせられないよ!」
大学まで送る。娘さん、再三お辞儀の嬉し泣き。
昔は当たり前の事だった。困っている人を助ける、困った時は助けて頂く。ボランティア経済体制。モノカネは些細な事だった。
伝教大師最澄は謳う。
「おのずから住めば持戒のこの山は、まことなるかな依身より依所」
教育環境は都会に無く田舎にある。
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