風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

人付き合いは人好き愛 479号

2009年03月04日 02時52分00秒 | 随想
日本を代表する長寿番組「笑点」は、パソコンのネットサーフィンしながら、よく耳で観るテレビ番組である。音を見る観音菩薩。おいらも仏様に近づいた。

演芸が前半で、大喜利になる。 演芸は千差万別種々雑多な芸人が個性を言葉で表現する。

大喜利は禿だ、死ね、犯罪者だ~~、馬鹿だね~~、嫁が来ない、田舎者、腹黒いなど相手の欠点を指摘して面白がっている。俗人には他人の不幸は蜜の味なのである。仏は共に身の不運を嘆き哀しむ。

禿頭をカツラで隠す、綾小路きみまろ。「カツラは夏場は蒸れるんです。おしめを被っている様です」人間なんておしめで始まっておしめで終わると人生を達観。
ビートたけしが毒舌仲間。「地球に優しくしたいなら人間を殺さないといけない」
ケーシー高峰の一族郎党は医者。白衣姿で山形弁の医事漫談が売り物。「顔は悪性です」のギャグ。

毒蝮三太夫は、笑点の座布団運び役ををしていた時期がある。「汚ねえ顔したジジイだな~。しかしよく来てくれた。ありがとう」「るせえな、このガキャ、でも、しょうがないよな。ガキャ泣くのが仕事だもんな」

「笑顔で話しかける・肩に手をかける・気にかける」の「三かけ」が人付き合いの基本だと言う。人好き愛は人類愛。言葉は汚いが、言葉に隠されている人間の優しさがある。徹底的に苦しんだ人間は妙に優しいのである。

よく口にする言葉は「南無妙法蓮華経 南無阿弥陀仏」

南無妙法蓮華経は日蓮さんのお題目、南無阿弥陀仏は法然さんや親鸞さんの念仏。そのルーツは比叡山の最澄さん。平安時代の最澄さんも空海さんもルーツはインドのお釈迦様。

高杉晋作の辞世の句は「おもしろきこともなき世をおもしろく」である。そして看取った老尼が「すみなすものは心なりけり」と言葉を加える。 一切皆苦の人生、言葉遊びは楽しくないことはない。心の有様で楽しいのである。

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