多度津から窪川に至る土讃線は坂東太郎及び筑紫次郎と三大暴れ川と呼ばれる四国三郎・吉野川の急峻な渓谷沿いを南北に縦断して高知に至る。
繁藤駅が最高所で讃岐と土佐に下る。急勾配だから北の坪尻、南の新改のスイッチバック駅がありループやトンネル及び橋を多用して難所を通過する。平野がないから土佐北川駅は鉄橋の上にホームがある。
単線だから特急南風との行き違いや追い抜きの為に普通列車は長時間の停車を強要される。金儲けができる特急とお荷物の普通の二極分化、普通で長距離移動は難行苦行、弱肉強食の資本主義経済の弊害である。
讃岐平野を走る琴電や高知市内を走る路面電車の土佐電は優等列車が無く、階級が存在しないから追い抜きがなく、駅も多く存在する故、小規模な地方鉄道にしては列車密度が大都会並で繁盛している。
一億総中流と言われた時代は国民がそれぞれ笑顔だったが地方電鉄社員は小奇麗な制服を身にまとい笑顔が美しい。