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第266代ローマ教皇フランシスコがカトリック教会イエズス会の宣教師であったフランシスコ・ザビエルが設立を提言した上智大学で講演した。
どんなに複雑な状況であっても自分たちの行動が公正かつ人間的であり、正直で責任を持つことを心がけ弱者を擁護するような人になってください。ことばと行動が偽りや欺まんであることが少なくない今の時代において特に必要とされる誠実な人になってください。
弁舌爽やかに詭弁を弄する某国の政治家達は肝に銘じるべき言葉だろうが、馬耳東風・ 馬の耳に念仏だろう。
煩悩を滅した奇特な人間が誠実な人で、仏教では仏だろう。
究極の煩悩は経済一辺倒、世間では人間でなく経済野獣と言う。
上智大学の教育精神は「他者のために、他者とともに」、仏教の総合大学である比叡山の伝教大師の山家学生式に「悪事を己に向え、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」
1981年、ローマ教皇ヨハネス・パウロ二世が初めて来日した折に、これこそが宗教協力の原点であると話された。
歴史を重ね、多くの人類に支持される宗教の根底にある精神は同じと思うのである。