テスト生として今季のスタートを切り、日本シリーズで最高殊勲選手に輝いた中日の中村紀洋内野手(34)が29日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の年俸600万円から8倍以上となる年俸5000万円でサインした。
同じ新聞記事に福留孝介外野手(30)は大リーグの球団から10億近い契約金の提示があるようである。長く世話になったドラゴンズの提示契約金は4億弱が限界である。義理人情に縛られるのか、守銭奴に成り下がるかは本人が決めればよいことである。
屈辱の背番号205番で始まった今シーズン、開幕時は支配下選手の最後の背番号99で戦い、日本一に貢献した、落ちこぼれに感動と復活の勇気を与えてくれた。
1月12日にはオリックスを退団することになりました。その後は自主トレも1人で行い、キャンプインもユニホームがないまま1人で迎えることになりました。
自分のやるべきことだけはやっておこう。信念を持って練習に取り組んでいたところ、2月12日に中日・落合監督から連絡をいただきました。そこから2日後の14日には沖縄入りし、テスト生という立場でキャンプに参加しました。3人の娘を持つ親として、一野球人としてこのチャンスを生かさずには男ではない。その思いで泥にまみれてきました。
落ちこぼれから、天台宗の高僧になったのが、千日回峰行の酒井雄哉師である。会社勤務でつまずき、落ちこぼれであると自覚した私が人並みに生活できたのが、長尾三郎の「生き仏になった落ちこぼれ」講談社の1200円の本である。擦り切れるまで何度も読んだ。
落ちこぼれで有ると思う自分・落ちこぼれでは無いと思う自分の心にある2人の自分・弱い自分と強い自分との葛藤・競争違う闘争が修行なのである。とことん自分で自分をいじめ抜いた末には、落ちこぼれという意識が消え去り、なにか偉大な力のお陰で生かされている事に気が付くと、楽になったと言う。そしてあるがままの自分が、自然に振舞うのが人生であると言う。
美濃加茂正眼寺の山川宋玄禅師は、入門時に腰痛を抱え、厳しい修行に耐えられず、脱走することを考えた。合法的に脱走する方法は、とことん自分を痛めつけ、病気になって救急車で病院送りになることを望み、厳しい修行を自分で自身に科した。しかし倒れない。そしてなにか偉大な力のお陰で生かされている事に気が付いた時、住職から修行の終わりを告げられる。
背番号99の中村ノリさんの今シーズンは禅の修業をしたのである。住職は坊主頭の落合監督であった。浪花節は喜怒哀楽を自然に表すことである。日本シリーズの涙のMVP記者会見が一世一代の浪花節だった。
「もう最高です。ありがとうございます。今年1月からいろんなことがありました。ドラゴンズさんありがとうございます。感謝しています。今まで本当にきつかった。いろいろ手伝ってくれた人たちが一杯いて…。球団関係者の方、チームメートにも助けて頂いて…ありがとうございました」
落合住職のドラゴンズ禅寺は来年も浪花節を聞かせてください。
同じ新聞記事に福留孝介外野手(30)は大リーグの球団から10億近い契約金の提示があるようである。長く世話になったドラゴンズの提示契約金は4億弱が限界である。義理人情に縛られるのか、守銭奴に成り下がるかは本人が決めればよいことである。
屈辱の背番号205番で始まった今シーズン、開幕時は支配下選手の最後の背番号99で戦い、日本一に貢献した、落ちこぼれに感動と復活の勇気を与えてくれた。
1月12日にはオリックスを退団することになりました。その後は自主トレも1人で行い、キャンプインもユニホームがないまま1人で迎えることになりました。
自分のやるべきことだけはやっておこう。信念を持って練習に取り組んでいたところ、2月12日に中日・落合監督から連絡をいただきました。そこから2日後の14日には沖縄入りし、テスト生という立場でキャンプに参加しました。3人の娘を持つ親として、一野球人としてこのチャンスを生かさずには男ではない。その思いで泥にまみれてきました。
落ちこぼれから、天台宗の高僧になったのが、千日回峰行の酒井雄哉師である。会社勤務でつまずき、落ちこぼれであると自覚した私が人並みに生活できたのが、長尾三郎の「生き仏になった落ちこぼれ」講談社の1200円の本である。擦り切れるまで何度も読んだ。
落ちこぼれで有ると思う自分・落ちこぼれでは無いと思う自分の心にある2人の自分・弱い自分と強い自分との葛藤・競争違う闘争が修行なのである。とことん自分で自分をいじめ抜いた末には、落ちこぼれという意識が消え去り、なにか偉大な力のお陰で生かされている事に気が付くと、楽になったと言う。そしてあるがままの自分が、自然に振舞うのが人生であると言う。
美濃加茂正眼寺の山川宋玄禅師は、入門時に腰痛を抱え、厳しい修行に耐えられず、脱走することを考えた。合法的に脱走する方法は、とことん自分を痛めつけ、病気になって救急車で病院送りになることを望み、厳しい修行を自分で自身に科した。しかし倒れない。そしてなにか偉大な力のお陰で生かされている事に気が付いた時、住職から修行の終わりを告げられる。
背番号99の中村ノリさんの今シーズンは禅の修業をしたのである。住職は坊主頭の落合監督であった。浪花節は喜怒哀楽を自然に表すことである。日本シリーズの涙のMVP記者会見が一世一代の浪花節だった。
「もう最高です。ありがとうございます。今年1月からいろんなことがありました。ドラゴンズさんありがとうございます。感謝しています。今まで本当にきつかった。いろいろ手伝ってくれた人たちが一杯いて…。球団関係者の方、チームメートにも助けて頂いて…ありがとうございました」
落合住職のドラゴンズ禅寺は来年も浪花節を聞かせてください。