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昭和の時代を生きた老人は、平成・令和の騒々しい世間に馴染めないのである。
古き良き美しい日本の面影は消え、世界一安全な国も凶悪事件が多発し、経済野獣の動物園と化した。
その転換点は何時だろう?
高度成長期を迎える前の昭和33年の岸内閣は1万円札を発行した。肖像画は聖徳太子だった。
昭和の末期の59年に中曽根内閣は万札を福沢諭吉に変更した。ここが運命の分岐点、西洋化が進行し、古来の大和魂・聖徳太子の仏教思想は影が薄れた。
E号券が20年経過する令和6年に日本資本主義の父である渋沢栄一に変更する。
資本主義や共産主義に極端に偏るのは仏教の中道思想に反する所業、聖徳太子の肖像に原点回帰するのが良策と思うのである。