風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

強欲は楽しい遊び 177号

2007年10月05日 17時37分44秒 | 紀行文
3泊4日の四国の旅をしたのである。物の豊かな日本では、金が有ると物を獲得出来、世間から注目・尊敬され、社会的地位ができる雰囲気である。その体制では金がないと苦しむことになる。金が無く苦しみ、暇が過剰に有る老人が、金を使わない強い欲・強欲をテーマに遊んだ、知足満足の旅の経費報告である。

初日は大歩危峡・祖谷渓の古民家宿「空音遊」に宿泊、2日目は道後温泉の松山ユースホステル・神泉園共和国、3日目は呉軍港で大和ミュージアを見学の為に呉市のビジネスホテル「なかむら」で一泊して岡崎に帰宅する旅程である。

鉄道の日記念・JR全線乗り放題切符9180円+古民家宿・空音遊2000円+松山ユースホステル・神泉園共和国3885円+ビジネスホテル・なかむら4000円+松山駅から道後温泉路面電車160円+道後温泉入浴券400円+大和ミュージアム500円+松山観光港から呉港の瀬戸内海汽船2150円=22275円

食事は旅をしなくても食べるから除外。おみあげ代は秘密。

新幹線を利用して、在来線は特急に乗車し、普通の旅館を利用する金に無頓着な欲の無い人は2倍の経費を覚悟しないといけない。大都会で敬遠される金を無駄に使わない強欲な人間にも優しいのが田舎である。私は古き善き昔の日本の思想を懐かしむ復古主義者で、営利企業の嫌われ者の風来坊である。しかし心身に過酷な苦しい旅であった事は、真実である。

もっと楽をしたい欲求を押さえ込むエネルギーは過大である。新幹線に乗り換える、金の力で楽を買う軟弱な思想は、堕落でないのか。その金は財布の中にある。心の葛藤は激しいのである。しかしその苦難を達成した後の満足感は、私だけの貴重な財産であり、言葉で表現することは不可能である。やろうと心に決めれば、不可能は無いのである。苦痛を通過して歓喜へはベートーベンの歓喜の歌にある。

欲を否定すると生きていけないのが、凡人である。お釈迦様は欲があるから、人生は苦しいのであると指摘する。プラスの欲もマイナスの欲も共に苦しい。一切皆苦で仏陀は嘘を言わない。

帰宅途中のJR西日本の電車の運転手が女性で珍しかったので、乗務終了の駅で撮影した。動作が優雅で厳格で緊張感が伝わり、JR西日本は女性が改革して、立派な鉄道会社になるだろう。


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