男の人生は四期に区分される思想がインドに有った。
何かと学ぶ時期、家族を養い馬車馬のように働く時期、森に住み修行する時期、何もかも捨てて遊び歩く時期。
学生期、家住期、林住期、遊行期と命名する。
林住期は 座禅で半畳、就寝一畳、天下とっても四畳半=方丈の草庵で 行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず を記述した鴨長明で、遊行期の英雄は 月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり の俳聖・松尾芭蕉。
現代日本の男の運命は馬車馬の様に働く人生で臨終、林住期、遊行期は無い。男の浪漫が許されないならば、男は子羊の様に草食動物にならざるを得ない。