風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

男の人生悲劇

2016年08月31日 05時24分00秒 | 随想

男の人生は四期に区分される思想がインドに有った。

何かと学ぶ時期、家族を養い馬車馬のように働く時期、森に住み修行する時期、何もかも捨てて遊び歩く時期。

学生期、家住期、林住期、遊行期と命名する。

林住期は 座禅で半畳、就寝一畳、天下とっても四畳半=方丈の草庵で 行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず を記述した鴨長明で、遊行期の英雄は 月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり の俳聖・松尾芭蕉。

現代日本の男の運命は馬車馬の様に働く人生で臨終、林住期、遊行期は無い。男の浪漫が許されないならば、男は子羊の様に草食動物にならざるを得ない。


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