風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

落ち鮎料理に舌鼓 395号

2008年11月11日 19時16分01秒 | 随想
名古屋の従兄のプリウスで設楽町田口の酒蔵・蓬莱泉に予約の清酒「空」を受け取るドライブの途中、三河湾に注ぐ豊川の上流の寒狭川を眼前に望む設楽観光ヤナ「三河路」は鮎の産卵場所に位置する食事処である。豪雨による増水で下流に流される落ち鮎をヤナで捕獲する。

鮎は川と海を回遊する魚で、縄張りを守る闘争心旺盛な性格から、友釣りなる独特な川釣りの対象魚であり、重要な食用魚でもある。

滋賀県琵琶湖の湖沼陸封型の鮎は成魚で10cm足らずの子鮎であるが、海に繋がる河川に放流すると30cmに成長する。海水の成分が鮎のDNAを活性化して、大きく成長させる。

シシャモの様に卵を腹一杯詰め込んだ落ち鮎の梅定食を選択した。子持ち鮎のフライと塩焼きの二匹そして山菜料理や酢の物・こんにゃく刺身・御飯・味噌汁で2100円は値打ちである。悪戦苦闘の努力で全てを胃袋に収めた。食事を残すのは罪悪である。

竹定食は田楽か刺身の一匹が追加され、松定食はフライ・塩焼き・田楽・刺身の四匹食べることになる。フルコースは鮎飯が加わり五匹で4200円であるが、変人のギャル曽根以外の人間は食べられない

御飯に味噌汁そして魚の干物の質素な食事の毎日が、久々な豪華な梅定食の価値を高める。刹那の祭りは辛い労働の毎日に耐える人間が集うから盛り上がる。質素で地味な毎日、派手で華麗な瞬時の祭り。人生のメリハリである。

前回の従兄との予約の清酒「空」受領旅では、早春の料理屋「三河路」で猪鍋定食小鍋・1550円を食べた。野生の猪に野性の魂を頂いた。

恒例となった清酒「空」受領旅の来秋は「三河路」の松茸料理梅定食4200円が目標である。今までの2倍の料金だから2倍の食生活の倹約に努めないと料金を支払えない。新たな人生の目標が出来た。旨い酒、美味い料理、人生は楽しい。

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