風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

待機は歓喜を増幅する 792号

2009年12月20日 06時42分29秒 | 随想
神無月に種蒔きした大根が師走になり、収穫の時期を迎える。長い間、待たされた。美味いだろう。

経済大国の日本は、待たずに何でも手に入る便利な社会体制が完成した。完成は崩壊の始発駅。

自動車はローンを組み、発注すると程なく納車され、待つ事は無い。3ヶ月前に予測生産した古い車を届ける。

料理屋は活き締めにし、動く刺身で新鮮を売り物にする。本来は不味いのである。蛋白質が分解する余裕が無く、旨味成分のアミノ酸が存在しない。

忍耐強く待つ事が出来るのは農業人で、獣を求めて山に入り捕獲するのは工業人。

JITで即納するTOYOTA、プリウスで待たせるトヨタ。ようやく世界企業を脱皮し、日本の企業に回帰した。

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