和を以て貴しと為す。農耕民族の多神教の仏教国の思想である。
人は万物の霊長である。狩猟民族の単神教の思想である。
多神教の仏教にも単神教が存在する。親鸞が創始した浄土真宗である。
久遠常住唯一絶対の存在は世間には存在しないとする般若心経は浄土真宗では唱えない。阿弥陀様なる唯一仏を否定しては教義が成り立たない。
善人でさえ極楽に往生するのだから、悪人は当然である。ならば現世で悪事の限りを尽くそうじゃないか。万物の霊長だから何でも許される。これは勘違い。
万物には霊が有るのだから、その長は万物を保護する責務がある。種々雑多な霊の和を保つのは大変な苦しみ、だからお釈迦さまは人生は苦しいと述べた。