初老の乞食がいる。十八歳で家出し二十八年間、音信不通の子を持つ億万長者が通りかかる。息子と直感した親は子の名を呼ぶ。子は親と認めその胸に飛び込み抱き合う涙なみだの物語、現実には有り得ない小説の世界だろう。
七年前に迷子になっていた犬、偶然に路上で発見、飼い主が声を掛けると一目見た途端、すぐに嬉しそうに駆け寄ってきたそうだ。飼い主の男性も嬉しさに体が震え、涙が止まらなかった。
犬年齢は一歳を人の十八歳とし、以降一年毎に四歳を加算する数え方があるようだ。二十歳なら人の百歳。
七年は人に換算すると二十八年、茶色の毛の犬・笨笨(ベンベン)、中国・北京の話、ブログで発見した話題だそうだ。
妙法蓮華経の長者窮子の譬え(ちょうじゃぐうしのたとえ)が心に浮かんだ。