私は組長である。町の組織は総代を頭に評議員なる参謀がいてその部下が組長。規則で十年に一度、当番が回ってくる。正当な理由がないと断れない。今年がその年である。残り四ヵ月平穏に終わる事を神仏に祈る毎日。
晴天に雷鳴、人生は苦である。
自宅前の5年越しの道路整備の予算が執行される。喜ぶべきなのだろうか?
現状を維持する工事、車社会到来前の仕様だから、車乗り入れ口が無い。市道を走った市民は私物の道具を置いて市物の歩道を通過、私物の駐車場に私物の車を納める。
私物の道具を市物の道に置く事は違反であるが黙認する、当局の見解である。
道路と歩道の段差が無ければ発生しない問題であるが道路格付の法律で予算は認められない。
現状維持し貯蓄を減らさないか、高額な受益者負担金を支払い乗り入れ工事を依頼して、私物を撤去し町の美化に貢献するか悩んでいる。