風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

花火は渡世の灯台 

2007年08月07日 11時35分51秒 | 随想
毎年恒例の岡崎花火大会があった。天候急変の雷鳴が轟き、花火を叩き落し、矢作川の岸にある八帖清掃センターを直撃破壊した。自然の神が、好況で浮かれている人間に対して警告を与えたのであるとする考えは、考え過ぎである。たまたま雷雨があっただけの話である。打ち上げ花火は徳川家康の誕生の岡崎城がある三河地方で、鉄砲の火薬製造の職人が余興で始めたという。天下統一した家康が江戸城に移り住み、両国の隅田川の花火まつ . . . 本文を読む

人間は良い顔を創る工場 

2007年08月04日 09時58分51秒 | 随想
高速道路の料金収受の仕事に再就職して七年ほどになる。日に最大3千人の人の顔を拝見、延べで50万人を超える人の人相を観察することが出来た。最近はETC(Electronic Toll Collection System)が導入され、人相研究の機会が極めて減少している。ETCは電子機器を応用した通行料金を収受するシステムで、結果として無停車で料金所を通過できる。 難解な人相は警察官である。制服姿なら . . . 本文を読む

朝青龍は救世主 135号

2007年08月03日 20時20分46秒 | 随想
大相撲は特に神道の影響が強く、力士の土俵入りの際に拍手をうち、横綱がしめ縄を巻くようになったのは、相撲の宗家とされた吉田司家の許可に基づくものである。 横綱・朝青龍 明徳。出身校である明徳義塾高校にちなんで、近くにある四国霊場三十六番札所青龍寺にちなんで名づけられた。朝は高砂部屋の識別漢字である。 負傷を理由に夏巡業の休場を決めた後、母国モンゴルでサッカーに興じた朝青龍に、日本相撲協会は謹慎処 . . . 本文を読む

飯田のおたぐり・名古屋のひきずり 134号

2007年08月01日 12時27分55秒 | ワーキングホリデー飯田
援農体験の農家で食べた「おたぐり」は、長野県飯田市の郷土料理で、馬の腸を塩味でじっくり煮込んだホルモン煮である。ホルモンの語源には諸説あるが、関西弁で「捨てるもの」を意味する「放(ほお)るもん」がおもしろい。独特の匂いがあり地元でも好き嫌いは多いが、貧乏人の子である私は、低価格のイメージで好きなのである。下ごしらえをする際に、20m以上もの長さのある馬の腸をたぐりながら洗う手間賃を上乗せすると、結 . . . 本文を読む

鮎は友釣 133号

2007年08月01日 08時49分20秒 | 随想
映画「釣りバカ日誌の浜チャン」こと浜崎伝助は、仕事より趣味の魚釣りに情熱を傾ける好人物である。似た人物が仲間にいる。但し渓流の鮎の友釣りが専門である。 鮎の友釣は、掛けバリ等の仕掛けで武装した友鮎(おとり)を、縄張り内に進入させ、攻撃してきた野鮎を、引っかける鮎の習性を応用した釣り方である。釣り上げた鮎を、友鮎として、攻守交替し、鮎がいなくなった縄張りを離れ、場所を移動して、再度挑戦することにな . . . 本文を読む