13日.
クレマチスの丘に引き続き,タクシーで富士竹類植物園へ.
クレマチスの丘が先か,竹が先か・・・
結局,食事や移動の都合を考えてクレマチスが先になりましたが.
みんな竹類植物園に行ったことがなかったので,竹の展示がショボかったら,あっという間に見終わってしまうのだろうか,とか,山の単位だったらどうしようか・・・等と想像を膨らませていました.
でも,何となくそんなに期待しても仕方ないかも・・・
なぁんて思っていたら良い意味で期待はずれでした~
クレマチスの丘からタクシーだと10分程度,癌センターの裏手にあたる位置に植物園はあります.
近くにバス停もあるのですが,そこから歩いて15分淋しい道を歩くことになるので,一人でいくなら三島駅からタクシーがオススメ(2000円くらいかかるかも)です.
入り口ははっきり言って地味.
受付は,スチール製の物置を改良したかのような殺風景さ・・・
ところが一歩中に入るとこんな感じ.
各々のかたまりが「竹」です.
世界中の竹が解説版付き,わかりやすい順路表示付きで500種類,じっくりたっぷり見ることが出来ます.
それもミニ竹林風に
遠くから見ると,黄色く派手な竹林.
最初は枯れているのかと思ったくらいです.
その名もオウゴンコウチク(黄金光竹).
こちらは庭園や室内装飾にも良く使用されるクロチク.
かっこいいです.
これはベニホウオウ.
何者も中を通り抜けることは不可能,というくらいビッシリと生えています.
このような密生した状態で大丈夫な竹と,横,外にぐんぐん地下茎を伸ばして広がっていく種類があるのだそうです.
後者は造園で竹垣などによく使うマダケ等ですね.
これらは,コンクリートの枡の中に各種植えられているのですが,このコンクリート枡の深さ,地下1メートルだそうです.
このくらい深く仕切ればさすがの竹も侵食できないらしいです.
次に,初めて見たものや面白かったものをちょっとだけ紹介します.
スホウチク.黄色い桿に緑の線が入り,若竹は蘇方色(紅色)になる.
ムツオレダケ.竹のイメージにあるまじき,ジグザグな桿.このまま装飾に使われる.
ラッキョウヤダケ.昭和9年に水戸で発見された珍種で,竹桿がらっきょうのように膨らみ,地下茎は球状に膨らむ.
ウンモンチク.雲状の斑が入るので,この模様を活かした竹細工に利用される.
このほか,温室にはメキシコなど暖かい地方の竹が展示してあります.
メキシコに竹があるイメージさえなかったのですが,メキシコの竹,すごくいいです.
ユキヤナギのような優しい姿形,松葉のような細くてやわらかな葉,日本人好みではないでしょうか.
ただ,寒いのは苦手かも知れないので,日本の庭で使うのはきびしいのかもしれませんが・・・
竹のくせに(?)鋭くて大きなトゲをたくさんはやしているものもありました.
ここまで画像がないのは,カメラのバッテリーが切れてしまったためです・・・
すごく背丈の低い竹もたくさんあり,芝の代わりに刈り込んで使用できるものも.
種類を使い分けたら面白い庭になりそうな感じがしました.
この,かなり広い竹類植物園は個人のコレクションだそうです.
竹林を管理している人は約1.5人.
少なすぎる・・・そして,孤独な気がする・・・
と,勝手に思ったのですが,その管理している男性は,
「竹を研究したり,育てている人間はみんな長生きですよ.
竹の花は60年に一度咲くとか,とにかく長い期間かかってやっと次の開花が見られるわけだから.
それを楽しみというか,目標にして頑張ると必然的に長生きするようになるんですよ.」
と,おっしゃってました.
なるほど~ 植物とつきあうには長生きいなければ
「タケノコは毎年食べるんですか?」
と,聞いてみたら,研究用なので園内のタケノコは採りません,ということでした.
タケノコを採らないと大変なことになるのではないかと思ったのですが,6割くらいは腐って自滅し,地上部とのバランスを自分で調節しているそうです.
最後に入り口近くの資料館を見学.
ここでは竹がいかに生活の中で使用されてきたかという歴史と知恵を感じることが出来ます.
「竹」といっても一言では語り尽くせない魅力を発見できました
クレマチスの丘に引き続き,タクシーで富士竹類植物園へ.
クレマチスの丘が先か,竹が先か・・・
結局,食事や移動の都合を考えてクレマチスが先になりましたが.
みんな竹類植物園に行ったことがなかったので,竹の展示がショボかったら,あっという間に見終わってしまうのだろうか,とか,山の単位だったらどうしようか・・・等と想像を膨らませていました.
でも,何となくそんなに期待しても仕方ないかも・・・
なぁんて思っていたら良い意味で期待はずれでした~
クレマチスの丘からタクシーだと10分程度,癌センターの裏手にあたる位置に植物園はあります.
近くにバス停もあるのですが,そこから歩いて15分淋しい道を歩くことになるので,一人でいくなら三島駅からタクシーがオススメ(2000円くらいかかるかも)です.
入り口ははっきり言って地味.
受付は,スチール製の物置を改良したかのような殺風景さ・・・
ところが一歩中に入るとこんな感じ.
各々のかたまりが「竹」です.
世界中の竹が解説版付き,わかりやすい順路表示付きで500種類,じっくりたっぷり見ることが出来ます.
それもミニ竹林風に
遠くから見ると,黄色く派手な竹林.
最初は枯れているのかと思ったくらいです.
その名もオウゴンコウチク(黄金光竹).
こちらは庭園や室内装飾にも良く使用されるクロチク.
かっこいいです.
これはベニホウオウ.
何者も中を通り抜けることは不可能,というくらいビッシリと生えています.
このような密生した状態で大丈夫な竹と,横,外にぐんぐん地下茎を伸ばして広がっていく種類があるのだそうです.
後者は造園で竹垣などによく使うマダケ等ですね.
これらは,コンクリートの枡の中に各種植えられているのですが,このコンクリート枡の深さ,地下1メートルだそうです.
このくらい深く仕切ればさすがの竹も侵食できないらしいです.
次に,初めて見たものや面白かったものをちょっとだけ紹介します.
スホウチク.黄色い桿に緑の線が入り,若竹は蘇方色(紅色)になる.
ムツオレダケ.竹のイメージにあるまじき,ジグザグな桿.このまま装飾に使われる.
ラッキョウヤダケ.昭和9年に水戸で発見された珍種で,竹桿がらっきょうのように膨らみ,地下茎は球状に膨らむ.
ウンモンチク.雲状の斑が入るので,この模様を活かした竹細工に利用される.
このほか,温室にはメキシコなど暖かい地方の竹が展示してあります.
メキシコに竹があるイメージさえなかったのですが,メキシコの竹,すごくいいです.
ユキヤナギのような優しい姿形,松葉のような細くてやわらかな葉,日本人好みではないでしょうか.
ただ,寒いのは苦手かも知れないので,日本の庭で使うのはきびしいのかもしれませんが・・・
竹のくせに(?)鋭くて大きなトゲをたくさんはやしているものもありました.
ここまで画像がないのは,カメラのバッテリーが切れてしまったためです・・・
すごく背丈の低い竹もたくさんあり,芝の代わりに刈り込んで使用できるものも.
種類を使い分けたら面白い庭になりそうな感じがしました.
この,かなり広い竹類植物園は個人のコレクションだそうです.
竹林を管理している人は約1.5人.
少なすぎる・・・そして,孤独な気がする・・・
と,勝手に思ったのですが,その管理している男性は,
「竹を研究したり,育てている人間はみんな長生きですよ.
竹の花は60年に一度咲くとか,とにかく長い期間かかってやっと次の開花が見られるわけだから.
それを楽しみというか,目標にして頑張ると必然的に長生きするようになるんですよ.」
と,おっしゃってました.
なるほど~ 植物とつきあうには長生きいなければ
「タケノコは毎年食べるんですか?」
と,聞いてみたら,研究用なので園内のタケノコは採りません,ということでした.
タケノコを採らないと大変なことになるのではないかと思ったのですが,6割くらいは腐って自滅し,地上部とのバランスを自分で調節しているそうです.
最後に入り口近くの資料館を見学.
ここでは竹がいかに生活の中で使用されてきたかという歴史と知恵を感じることが出来ます.
「竹」といっても一言では語り尽くせない魅力を発見できました