やまめの庭つくり

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3年目のお庭

2012-05-19 | 造園
先日,師匠がデザインした千葉のお客さんのお庭を訪問させていただきました.

毎年一度はおじゃまして,庭の成長を確認させてもらっています.

ちょうど今年はまる3年.

笑顔で出迎えてくれた奥様は相変わらずマメに花がらや雑草をとり,庭の隅々まで楽しんでくれていました.

今回は今までで一番お花がたくさん咲いているタイミングで伺うことが出来ました.

3年前はかたい印象だったモミジ.

今年はとてもかっこいい枝振りになっていました.

down枝越しに明るいテラスを見たところ.



down家のデッキから見たところ.

相変わらず芝の緑とエッジが効いています.

ちょっと残念なのは一部土盛りした植栽部分のディコンドラが減っていたこと.

他の部分から移植,あるいは新しくタネを蒔くといいのですが,何か別の地被植物もいいかなぁ・・・と考えたりもします.



up手前のバードバスにはとうとう3年目にしてやっと小鳥たちが水浴びに来てくれるようになりましたkirakira2

テラスには気持ちの良さそうなガーデンパラソル&チェアセット.



作庭したとき,もともとあったたくさんの植物を改めて植え直したのですが,その植物たちもすっかり落ち着いて成長し,全体の景色を演出しています.

三寸アヤメ,シランがさらに奥まで続いているように感じさせてくれるので,テラスに座っても奥まった狭いところにいる感じがしません.

けれど,樹木にも囲まれているので,外の世界からは切り離された,のんびりした時間が流れています.



こんな気持ちのいいところに座って,お昼ご飯とおいしい手作りのデザートとお茶をいただきました.

3人であそこの植物がどうしたとか,こっちの花がどうだったとか,ひたすら庭と花の話をしました.

downボイセンベリーとミヤコワスレ.



花はやさしい雰囲気を醸し出しているのですが,ボイセンベリーにはとげが・・・

たしか,とげがないはずだったのにalienase2

でも,実は収穫してジャムにしているとのこと.
よかった,よかった.


「毎日庭を眺めていて次の仕事に気づくことが面白い」
という奥様の言葉に,

あぁ,庭は植物が生長する時間と,住んでいる人が庭のことを考えて,一生懸命育ていく両方の時間が合わさったものなんだなぁと改めて感じました.


庭を作るときに,理想の姿は3年後を考えます.もちろん,それから先,10年後,20年後のことも.

今は考えられないけれど,植物も造作物も落ち着いて,なじんだ空間ができますから,といつもお客さんに説明しています.

「3年」たつと,樹木も植物も力強くなってきて,そのエネルギーを受けるせいか,景色も変わりますね.

本当に.

今回もエネルギーを感じましたよ.


downバラ風呂を楽しんでみて,といただいた大きなバラの花.



さっそく夜お風呂の中に入れてみました.

バラ風呂なんて初めてなので,ドキドキしました