やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

バラモンジン

2012-05-28 | 植物
深谷のOさんのお庭で70㎝くらいの草丈の見たことのない植物を見ました.

ゴゼンソウ(午前草)という名前だけ教えてもらいました.



バラモンジン

キク科バラモンジン属

学名:Tragopogon porrifolius

別名:セイヨウゴボウ,サルシファイ

英名:oyster plant, vesitable plant

花期:4-6月

草丈:70-100cm

地中海原産で根は直根,ヨーロッパでは家庭菜園で食用として栽培されるそうです.

根の香りが牡蠣に似ていることから英名の由来になったとのこと.



二年草で,花は青紫でとても美しいようです.
午前中で閉じることが,午前草とも呼ばれるらしいです.

この日は11時頃だったので,もう閉じてしまっていたのかも知れませんyellow15
青紫の花,見たかったなぁ・・・



バラの園1

2012-05-27 | 庭園見学
土曜日に深谷のオープンガーデン見学ツアーに行ってきました.

昨年は4月のオープンガーデンに行き,草花が美しいお庭を見て回ったのですが,今回はバラ自慢のお庭見学です.

一件目は昨年の草花の美しい時期にも訪問したOさんのお庭.

遠くからでもあふれんばかりのバラで目立ちます.



上の写真の右半分を占めるバラはポールトランソン.



左側,お庭の入口に誘うように誘引してあるのはポールズヒマラヤンムスク.



バラのゲートですね.

やまめのあこがれのバラのひとつで,数年前から家に欲しいと思っていたのですが,ツルバラなので,どうにも誘引や手入れが難しいというお話を聞き,断念symbol6



お庭の入口に来ただけで,むせかえるようなバラの香りに包み込まれてしまいます.

オーナーのご夫妻は次々と訪れるお客さんに取り囲まれて,とても忙しそうにされています.

そしてすぐにバラの名前や病虫害,剪定,肥料などについて矢継ぎ早の質問が始まり,ちょっとしたミニ講義のような話題にまで広がっていきます.



お庭の中にはバラだけでなく,ガーデングッズや寄せ植え,下草,色々な工夫がいっぱいです.

見に来た人は前後左右,空中に視線を漂わせているうちに,すっかり現実から隔離されて異空間に迷い込んだような気持ちになるようです.



ゲートの正面にはご主人お手製のパーゴラ.

今はバラに埋もれて形もよくわからない状態です.



屋根を覆うように咲いている薔薇はアリスターステラグレイ.



その向こうで咲いているのは,たぶんアルベリックジョセフ.
先日国バラで見かけたジュビリーセレブレーションに似ている花色です.



玄関の前も,とにかくバラで埋もれています.



空を見上げるようにすると,大きなクスノキに登っていったアイスバーグが満開です.

白いバラが上から降り注いでくるように感じます.



downこちらはピンクのバラとクレマチス.

やはり樹をつたって登っています.



高いところに登ってしまっているので,もう,細かな剪定作業などは出来ないそうです.

何年か楽しんだら思い切って強剪定,でしょうかね...


モミジの陰になっている半日陰でも満開のカーディナルドゥリシュリュー.



人が7,8人入ってもまだ余裕を感じる大きなアイアンのパーゴラ.

昨年は屋根部にもバラが誘引してありましたが,今年は空が抜けて見えました.





壁泉もお手製です.

周りのグッズのディスプレイも楽しいですね.



細い園路をバラに見とれて歩いていると必ずこんなオブジェに出会います.



すごくたくさんガーデンアイテムやオブジェがあると思うのですが,植物の間にうまく配置してあるので,植物の中に自然に存在して時間が経過しているような印象を感じます.






バラに囲まれたクレマチス.バラの帽子を被っているように見えて思わずパチリcamera



国バラ3

2012-05-25 | イベント
国際バラとガーデニングショウ,今年は個人的にミニトピックスが結構ありました.

まず,内覧会で夕方ウロウロと他のブースを見て回っていたら,偶然にも梶みゆきさんのブース(花つくり)を通りかかり,商品などを見ていたところにご本人がいらっしゃったこと.

前にも書いたことがありましたが,梶みゆきさんは「バラの園を夢見て」~オールドローズとつるバラの庭づくり~(婦人生活社)の著者のひとり.

やまめがバラに憧れてとうとうこちらの世界に来てしまったキッカケになった本の著者です.

ちょっと興奮気味にご挨拶.

そして,図々しくも一緒に写真をとってもらいましたkirakira2


もうひとつは,昨年までお稽古に行っていたローラン・ボーニッシュ先生のブース近くを終了後に通りかかったときのこと.

ベルばらのとなりのフランスつながりのブースで,ベルサイユ宮殿がテーマ.

バラに魅了された王朝時代の高貴な女性,色彩に彩られた優雅な暮らしをイメージした演出・・・ということなのですが,日中はそこに張り付くようにカメラをくっつけて撮影している人がたくさんいて,変な感じでした.

もちろん,演出の方はローラン先生のオーラに満ちあふれていて素敵でした.





夕方メンテナンスの時間だったので,ローラン先生にご挨拶.

すると,ローラン先生に「もう帰るだけ?」と聞かれ,「はい」と応えたところ,

バケツに活けてあったバラたちを全部つかんで,新聞紙でグルグルッとくるむと,差し出して,

「はい,しあわせのお裾分け.でも,いいバラじゃないよ」


そう,メンテナンスで取り替えたばかりの,やや元気がなくなりかけたバラだったのです.

でも,人に花束をあげるときに「しあわせのお裾分け.」という言葉,素敵な言い方だなぁと思いました.

ほんの少し,華やかさがまだ残る薔薇たちの時間.しあわせのお裾分け.

無造作に新聞でぐるっと包んだバラの花束・・・item2

確かにもらった途端,ものすごく幸せになったような気がしました









バラの系譜

2012-05-24 | 植物
前回,国バラで見惚れたバラ,‘ジュビリーセレブレーション’

交配親が‘ゴールデン・セレブレーション’×実生ということですが,そういえば家には‘ゴールデン・セレブレーション’が咲いています.

去年は花が小さく,数も少なかったのですが,やっと勢いを盛り返しているようです.

作出したデビッド・オースチンでは,香り高いイングリッシュローズとして推奨する品種15品に選出されているバラです.



先進むと色が薄くなって,少しだけピンクの斑点が出てきます.

こんな状態でもなかなか花びらは落ちてきません.




では,ゴールデン・セレブレーション(1992年作出)は何から生まれたかというと,‘アブラハム・ダービー’と‘チャールズ・オースチン’だそうです.

おぉっyellow24kirakira

‘アブラハム・ダービー’も,庭で咲いているではないですか.

そう考えると,やまめの好みは何か一貫したものがありそうな気がしますね.



バラと一緒にフェンスをクレマチスだらけにする予定が数年前から進行中ですが,今年はなかなかいい感じです.

ただ,色彩分布に大きな問題あり.
気が付くと紫系ばかりが増えていましたyellow12symbol5

素敵なピンクか,淡いブルーか白万重あたりが混ざって欲しい感じです


up手前:ジャックマニー系ギャロル,奥:フロリダ系カシス

ひとつ,いいニュースとしては,昨年AIちゃんに買ってきてもらった岩手県の及川フラグリーンのクレマチスが元気に育っていること.

そういえば,秋に地植にしたんだっけ・・・忘れていて,もう死んでしまったかと思ってましたyellow12

downビチセラ系‘Alba Luxurians’



緑,紫,白の3色が混在していて不思議な趣があります.

いま,ツボミがたくさんある状態.

もうすぐそこに‘プリンセスダイアナ’の赤い花が加わることでしょう.



国バラ2

2012-05-24 | イベント
この前の日曜日で終了した国際バラとガーデニングショウ.

数ある東京新名所に食われてしまっていたのか,いないのか,入場者数が気になったところではありますが.

国バラと言ったら,どこを見ても薔薇,ばら,バラ・・・・という景色が広がっています.

そして,もちろんおなじみの品種や新しい品種の発表の場でもありますね.

今日は会場に通っていて気になったバラや,いいなと思った使い方など紹介したいと思います.

まず,今回一番気になったバラ.

ジュビリーセレブレーション(ER).

苗木を見たことはあるのですが,大苗で花が咲いているところを初めて見ました.





色彩であふれる薔薇たちのどのピンクにも被らない,個性的ですが落ち着いた気品のある色だなあ・・・

と思って名前をお店の人に教えてもらいました.

後から調べてみたら,2002年にデビッド・オースチンが作出し,エリザベス女王即位50周年を記念して命名された花だそうで,ゴールデンセレブレーションから生まれた名花だそうです.
どうりで素晴らしいと思うわけです.

今年は即位60周年,ダイヤモンドジュビリーと言われているわけですが,そもそもジュビリーって一体何?と,いまさら疑問を持ったやまめ・・・alienquestion

ちょっと調べてみたら「YAHOO 知恵袋」のベストアンサーが一番簡単によく説明してくれている気がしたので引用しておきたいと思います.

 Jubilee は、ヘブライ語のヨベルに由来しています。
ヨベルとは、雄羊の角笛のことで、
旧約時代に人々は祝いや祭りなどの際には
このヨベルを吹いて喜びを表していました。
このことから、ヨベルは喜びや祝いを表す語として
使われるようになりました。

つまり、「JUBILEE」(ジュビリー)=記念祭、歓喜 の意味になるみたいです。
note

勉強になりました.

いつか,やまめの庭でも咲いてもらいたいなぁと思いましたheart



おっと一種類のバラで書きすぎてしまいました

後は簡単に・・・・

まず,最近の「和」に合うバラ,シックな色合い,とされている薔薇たち.

ブルーや茶色ベースのバラ.












好みですからいいんですけど,見るたびに淋しいような,気持ちがちょっと気味になるような気がします.

赤い色を見ると実際に血圧が上がったり,暖かくなるらしいですから,これはきっと逆の効果があるのでしょう.

やまめにとって,バラは心が浮き立ったり,憧れや感動や喜びを感じられる花なので,真逆な存在ですね.
長年,作出者の情熱が注がれ続けられる「青バラ」も,本当に必要なんでしょうか??と考えてしまいますyellow13symbol6

最後の茶色いバラは,バラである必要があるのかな?と単純に思ってしまいました(作出した方,ごめんなさい).

そう考えると,バラは優しい色のものがいいなぁと思っている自分に気づきます.

たとえば,こんな感じの・・・down









優しさ,美しさだけでなく,バラのもうひとつのイメージは「豪華」

今年の国バラで初公開された池田理代子原作「ベサイユのバラ」に捧げられたフランスのメイアン社作出,‘ベルサイユのばら’.



やまめがブースを担当した日に,池田理代子さんと宝塚でオスカル役を演じていたという紫苑ゆうさんのトークショーがありました.
もちろん,見に行きませんでしたが,キャーーという声援だけが聞こえて原作の(宝塚の)人気がよくわかりました.



ただ,バラとしては黒っぽい赤で重厚感はあるものの,名前以外はアピール出来ていないような感じでしたね.お客さんもあまりバラ自体に惹きつけられているような感じはしなかったです.

最後に京成バラ園作出‘快挙’.



趣味の園芸でも紹介されました.

遠くからでも,あの明るい透明感のある純粋な黄色は何??

と思ってしまうほどの純粋な黄色.

この‘快挙’と名付けた人は何が快挙だったのか,聞いてみたいですね.
きっと何かいいことがあったんでしょう