韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

4大河川事業の見直し、始まる

2017-05-24 18:05:45 | 韓国環境ニュース

ハンギョレ新聞社説(2017・5・22)

ムン・ジェイン政権の改革のテンポが速度を上げていますが、環境関係でも大きな改革が始まりました。ひとつは、老朽化した石炭火力発電所の使用中止であり、もうひとつがこの4大河川事業の見直しです。

今回の4大河川事業の見直しの内容を整理すると次のようになります。

1 アオコの発生の可能性のある堰のゲート、6か所を6月から全面開放します(農業用水取水などに問題がない範囲で)

2 官民合同の調査委員会を作り、今後、どのように河川生態系を回復するかを検討する。ここでは、堰の撤去も含めて検討することになります。

3 水量が国土交通部、水質が環境部、という2元管理をやめて、環境部に一元化する。

この改革がどの程度進んでいくかは、まだ予断を許さないところがあります。というのも、4大河川事業を推進した<勢力>は国土交通部や環境部に残っていますし、学会などの専門家や自治体、建設業界にもたくさんいます。このような<勢力>の抵抗はこれからも続くと予想されます。

4大河川の16の堰を撤去し、河川の生態系を回復し、ヨンジュダムのような関連事業を再検討するために、韓国だけでなく国際的な関心と情報交換が必要です。ぜひ、協力をお願いします。

 

 

 

 


韓国カワウソ研究センター

2016-05-18 15:48:35 | 韓国環境ニュース
ソウルから車で二時間半、東に約120キロほど離れた山の中に''韓国カワウソ研究センター''があります。ここでは、カワウソの生態にあわせ池や寝床などがある飼育施設で、11頭のカワウソが暮らしています。その内、3頭はセンター産まれ、残り8頭は韓国各地から保護された個体です。

このセンターを、カワウソファンのUさんと見学してきましたので、写真と一緒に紹介しましょう。

日本では絶滅してしまいましが、韓国では1982年11月に天然記念物330号に指定され、同時に環境部(日本の環境省に該当)からは絶滅危惧1種に指定され、保護を受けています。
天然記念物ですので、飼育や保護ができる施設は文化財庁から4つ指定されていて、この研究センターもその1つです。(その他は、ソウル動物園、テジョン動物園、国立生態園)
韓国でカワウソが生き延びている理由はいろいろ考えられますが、河川整備や水田の水路整備が相対的に日本より遅く始まったこと、日照りや渇水期に避難場所として使える伝統的な貯水用溜池が、あちこちにあったこと、90年代から環境保護の考え方や運動が拡がったことなど、いろいろありそうです。このあたり、これからじっくり調べて見ます。

ただ、チーム長のキムヒョンフさんの説明では、最近ロードキルで死んだり怪我したりする個体が増えているそうで、どうも四大河川事業で河川のしゅんせつと堰の建設と時期が重なっているそうです。これは危惧していた問題で、追跡調査が必要ですね。

センターはダム湖のパロ湖に面した斜面にあり、一番高いところに二階建ての本館があり、斜面にカワウソの飼育施設が5つあります。今回はキムさんの特別サービスで中に入って、写真を撮らせてもらいました^^^

ソウルから離れているので、自力で行くのは、かなり大変です。連絡していただければ、見学ツアーを行いますので、メッセージを下さい。7月、8月の夏休みにぜひ、どうぞ。

では、研究センターのカワウソたちを紹介しましょう。














クロツラヘラサギの繁殖のために

2016-03-07 00:31:57 | 韓国環境ニュース
インチョン、ソンドのナムドン調整池のクロツラ島の掃除と巣の材料の運びこみが行われました。
ここでは昨年、産卵数が160から170ほど、そのうち30個ほどが無くなり、110~120ほどの幼鳥が6月のモニタリングで確認されています。
この島は人工の小さな島で、巣作りにかかせない枝などが無いため、毎年3月に巣の材料の運びこみが行われます。

インチョン•クロツラヘラサギネットワークの仲間の活動がフェイスブックで報告されていますので、ここで写真を紹介します。



https://m.facebook.com/groups/436546086514863?view=permalink&id=568486849987452