金剛山観光にはいろいろな批判がありますが、なぜ北朝鮮に外貨を儲けさせるのか、という批判が一番強いようです。日本でも拉致問題が解決していませんし、韓国のなかでも北朝鮮に対する不信と非難は強いものがあります。
実際、北朝鮮にとって金剛山観光や開城(ケソン)観光は、手っ取り早く外貨(ドル)を稼ぐ方法の一つです。北朝鮮の観光地では米ドルだけが使えるので、お土産を買うときも米ドルで計算します。僕が開城で飲んだコーヒーも1ドルでした。経済制裁を受け、国内経済も厳しい北朝鮮にとって観光客の落としていくドルは本当に貴重なものです。ですから、わざわざ北に行ってお金を使って、キム・ ジョンイルを助けるなんてダメだ、という意見もよく分かります。
その上で、開城に行ったときの感想をちょっと書いておきます。
北の入国手続きを終えると、バスの中に北側の<案内担当>が2名ほど乗ります。一番後ろと前に座って、観光客のチェックをするわけです。一番チェックするのは、写真撮影です。開城のばあい一般の道路も通りますので、北側の住民の様子を見ることが出来ます。でも、それは写真に撮ってはいけない。写真が撮れるのは決められた観光地だけになります。
また、観光地でも決められたところだけを歩きます。お昼ご飯を食べた<統一館>という食堂でも、勝手に外に出てはいけませんし、建物の前の道を渡って食堂の全景を撮ることもできません。一般の人と出会うこともありません。このように制限が厳しいのは事実です。
でも、観光地のなかでは、皆バラバラに歩きます。修学旅行のようなに列を作ってと言うことはありません。ですから、観光客も北側の案内担当も肩を並べて一緒に歩くわけです。僕も、隣を歩いていた案内担当の男性とちょっと話をしました。子供のこと、家族のこと、観光地のこと、などなど。たわいのないおしゃべりです。でも、彼にとっては日本人がウリマル(朝鮮語)を話すのに驚いた様子でした。僕も案内担当と個人的なことを話が出来て、いい体験をしました。
入国担当をしている人や、観光スポットにいるガイド、食堂のスタッフ、お土産も屋のスタッフなど、いろいろな人と一言二言話をしました。これだけでも、貴重な体験ですね。行ってみてよかったと思います。
また、北側の人たちも、少しずつ変わってきているのではないかと、感じました。これは<現代アサン>のスタッフも話していたことです。北側からみれば、外に向かって開放された<出島>みたいなものでしょう。南北分断後、今まで閉鎖されていた状況から考えれば、すぐに変えられるものでもありません。少しずつ、人と人が出会い、交流し、話し合って、お互いが変わっていくものでしょう。
北朝鮮観光は、そんな貴重な場になっています。この場をなくしてはいけないし、平城(ピョンヤン)とか、白頭山(ペクトウサン)観光を早く実現させて欲しいと思います。そして、いつの日か、事由に北朝鮮を観光できる日が来ることを願っています。
実際、北朝鮮にとって金剛山観光や開城(ケソン)観光は、手っ取り早く外貨(ドル)を稼ぐ方法の一つです。北朝鮮の観光地では米ドルだけが使えるので、お土産を買うときも米ドルで計算します。僕が開城で飲んだコーヒーも1ドルでした。経済制裁を受け、国内経済も厳しい北朝鮮にとって観光客の落としていくドルは本当に貴重なものです。ですから、わざわざ北に行ってお金を使って、キム・ ジョンイルを助けるなんてダメだ、という意見もよく分かります。
その上で、開城に行ったときの感想をちょっと書いておきます。
北の入国手続きを終えると、バスの中に北側の<案内担当>が2名ほど乗ります。一番後ろと前に座って、観光客のチェックをするわけです。一番チェックするのは、写真撮影です。開城のばあい一般の道路も通りますので、北側の住民の様子を見ることが出来ます。でも、それは写真に撮ってはいけない。写真が撮れるのは決められた観光地だけになります。
また、観光地でも決められたところだけを歩きます。お昼ご飯を食べた<統一館>という食堂でも、勝手に外に出てはいけませんし、建物の前の道を渡って食堂の全景を撮ることもできません。一般の人と出会うこともありません。このように制限が厳しいのは事実です。
でも、観光地のなかでは、皆バラバラに歩きます。修学旅行のようなに列を作ってと言うことはありません。ですから、観光客も北側の案内担当も肩を並べて一緒に歩くわけです。僕も、隣を歩いていた案内担当の男性とちょっと話をしました。子供のこと、家族のこと、観光地のこと、などなど。たわいのないおしゃべりです。でも、彼にとっては日本人がウリマル(朝鮮語)を話すのに驚いた様子でした。僕も案内担当と個人的なことを話が出来て、いい体験をしました。
入国担当をしている人や、観光スポットにいるガイド、食堂のスタッフ、お土産も屋のスタッフなど、いろいろな人と一言二言話をしました。これだけでも、貴重な体験ですね。行ってみてよかったと思います。
また、北側の人たちも、少しずつ変わってきているのではないかと、感じました。これは<現代アサン>のスタッフも話していたことです。北側からみれば、外に向かって開放された<出島>みたいなものでしょう。南北分断後、今まで閉鎖されていた状況から考えれば、すぐに変えられるものでもありません。少しずつ、人と人が出会い、交流し、話し合って、お互いが変わっていくものでしょう。
北朝鮮観光は、そんな貴重な場になっています。この場をなくしてはいけないし、平城(ピョンヤン)とか、白頭山(ペクトウサン)観光を早く実現させて欲しいと思います。そして、いつの日か、事由に北朝鮮を観光できる日が来ることを願っています。