韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

日本の政権交代を考える

2009-08-31 19:20:17 | 韓国あれこれ
 今日、ちょっとした用事でセマングム干拓の埋め立て反対運動をしているチュヨンギさんに電話したところ、「おめでとう」と言われて、最初は何のことかさっぱり分かりませんでした。え? と僕が問い返すと、民主党が勝ってこれで諫早の埋め立て計画も中止になるんじゃないの、とのこと。

 そうですね、民主党の勝利で政権交代が行われるということは、韓国で環境保護運動をしている人たちや、日本の教科書問題や従軍慰安婦の問題にかかわっている人たちにとって、とても大きな意味を持っているようです。少なくとも、いままでの自民党とは違う政策が行われるのではないかという期待が、あります。

 韓国のテレビニュースでも、かなりの時間を割いて民主党の勝利を報道していました。とくに、鳩山代表が就任してすぐ韓国を訪問したことは好意的に報道されています。民主党が韓国との関係で、どれだけ積極的で前向きな政策を打ち出せるのか、まだまだ疑問の点がありますが、すくなくとも、民間交流の足を引っ張るようなことはしないことを、願っています。

 まあ、ヤスクニ参拝はしない、閣僚にもさせないと言っているので、これは約束守ってもらいたいですね。
 あと、新しい民主党の国会議員には、韓国研修をしてもらいたいです。韓国から日本がどのように見えるのか、東アジアの平和と発展のために、日本はどんな行動をすればいいか、韓国の人たちと交流して、ぜひ考えてもらいたいです。300人、全部は無理でしょうから、30人でも来ないかな? そのときは、お手伝いしますよ。 


インチョン都市博覧会に行ってきました!

2009-08-27 02:35:25 | 韓国あれこれ
 えー、ちょっと遅くなってしまいましたが、インチョンで取材があったので、あの<都市博覧会>に知人と一緒に行ってきました。が…、2時間ぐらいで、早々に引き上げてきました。

 帰り道で知人が言うには、
1 入場料方か高い(18000ウォン!)わりには、展示がお粗末。パネル展示がほとんど。ブースにいるのも、1時間4000ウォンとか5000ウォンのアルバイトという感じの連中ばかり。

2 どこの展示も似たものばかり。企業の露骨なPRも多い。

3 パレードのとき、なんでビキニ姿の黒人の女性が踊っているのか? それをスケベそうに見ているアジョシにも幻滅。

4 ジャジャンミョンが5000ウォン。とにかく高く、金儲けが鼻につく。

 まあ、こんな不満をソウル市内に戻るまで、延々と聞かされたわけですが、まあ、正直言って、ちょっと何をやっているのかわからない博覧会です。
 これを見たい! というハッキリした目的があれば、覗いてみる価値はあるでしょうが…。

 とても期待をして行った知人はかなりのショックでした。おかげで、会場の半分ぐらいしか見ていないので、残りの会場の様子は分かりませんが、記念品の売店もちょっと悲しくなりましたよ。観覧客を馬鹿にしているようなものばかり。だんだん書き込んでいるうちに、18000ウォンを無駄にした気持ちになってきたぞ。
入場料、返せ!! と言いたいぐらいです。

<追記> 日本から静岡県が参加しています。ほら、静岡空港ができたので、韓呼応客の誘致です。1週間ごとに各市町村のローテーションで担当者が来るそうです。まあ、美味しいものをたくさん食べてください。

<追記 その2> 会場へは、インチョン、キンポの両空港からバスが出ています。また、インチョン市営地下鉄が延長して、会場まで繋がりました。会場はソンド(松島)新都市。インチョンの南側の埋立地です。
 

日韓田んぼの生きもの調査~2

2009-08-24 21:09:31 | 韓国あれこれ
 今回の調査で印象的なことは、韓国の生協運動の広がりと力強さでした。

 韓国の生協運動は80年代の後半ぐらいから始まり、90年代になって本格的に広がったようです。いずれ時間があったら、このあたりの歴史をちゃんと調べないといけないですね。
 今回の田んぼの生きもの調査には、<ハンサルリム><iCoop生協><女性民友会>の3つの生協が参加していますが、専従スタッフでない人たちも参加して、この調査への関心の高さと、積極性を感じました。
 生産者も帰農した若い人も見られ、韓国の生産者と消費者をつなぐ運動の強さがうかがい知れました。でも、生産者の一人(30代の後半か40代の前半ぐらい)が、今後10年後には韓国の農村では、高齢化のため働き手がなくなってしまう可能性があると訴えていたのが印象的でした。日本の事情も全く同じだと、日本の生協の人が答えていましたが…。

 さて、もう一つ印象的なことがありました。夜の交流会のインパクトの強さです。僕は大学で日本語を教えた経験があるので、韓国人の交流会のダイナミックさには慣れていましたが、久しぶりの経験で、やっぱりスゴイです。

 というわけで、交流会の写真を紹介しましょう。と思いましたが、PCの調子が悪くて、写真がダメです。また、別の機会に紹介します。
 

ぺダリマッコリのこと

2009-08-21 02:18:52 | 韓国料理の世界
 書き込み、ありがとうございます。日本でのマッコリブーム、本当にすごいみたいですね。このぶんだと、<ぺダリ・マッコリ>を韓国まで飲みにくる人たちが増えそうだなあ。

 というわけで、具体的なデータを書いておきます。

・ぺダリ酒博物館  午前10時~午後6時(月曜日お休み)
  #ただし、週末は売り切れになることもあるそうです。ご注意ください。
・アクセス  ソウル地下鉄3号線 ウォンダン(元堂)駅 6番出口下車
       ビョクチェ方面に歩いて10~15分程度
  #地下鉄ですが、この駅は地上にあります。ソウル市内から40分ほどでつきます。周りには畑があったりして、半分田舎、半分アパート団地です。
・住所&電話  京畿道 高陽市 徳陽区 ソンサ1洞 470-1
      (キョンギド コヤンシ トギャンク ソンサイルドン )
       031-967-8052
・入場無料 ただし、1階のレストランは有料です。マッコリにぴたっりのパジョンがあります。

 日本語は、通じませんので、会話の本を持っていきましょう。指差し会話で、十分つうじます。少なくとも、マッコリは飲めますよ。味は、濃いけどサッパリしてます。たぶん、乳酸菌が生きているので、サッパリ感があるのでしょう。
 日本で飲める二東マッコリは加熱しているので、薬っぽいと言うか、工場で作ったお酒というか、まあそんな味じゃないですか? ぺダリは、手作り感がありますよ。その上、醗酵を続けているので、製造後の日数によって、味が変わってきます。「これはまだ二日目だから、そんなに酸っぱくない」とか「もう一週間たったからかなり酸っぱいぞ」と思いながら飲むわけですね。

 日曜日の午後に行けば、5代目の社長さんに会えるかもしれません。時間があれば、前庭で蒸留酒を作っています。1本、2万ウォンぐらいで売っていますが、マッコリとは違った味が楽しめます。もともと、薬酒(ヤクチュ)と言っていたので、ちょっと漢方薬みたいな感じがしますが。

 ここのマッコリ、ソウル市内でも飲めるお店が、数点あります。そんなお店も、今度紹介しましょう。

 もし、数人のグループで来るのでしたら、マッコリツアーを企画してもいいですね。広蔵市場(クァンジャンシジャン)でスンデやジョンをつまみにして、マッコリを飲んだり、自分たちでマッコリや伝統酒をつくったり、まあ、いろいろアイデアはあります。いちおう<韓国田舎情報室>を名乗っていますので、こんなツアーを企画したいのですが、いかがでしょうか? 

 写真はお酒つくりに励むぺダリ社長

日韓田んぼの生きもの調査~1

2009-08-12 01:13:32 | 韓国あれこれ
 先週の後半、<日韓田んぼの生きもの調査交流会>という集まりに通訳として参加してきました。

 この集まりは、田んぼの中の生物や植物を調べて、その生物多様性を確認しながら、環境保護と農業と食の大切さを考えるというものです。実は、2006年に始まり、今年で4回目となりました。日本から30数名、韓国からは140名ほどが参加して、とても規模の大きい交流会になりました。また、規模だけでなく、調査の質や調査地の数、参加する人々の広がりと数など、これから環境問題や農業問題を考える上で、避ける事のできない重要な調査だと感じました。

 今回の交流会は、忠清南道のクェサンという地域で行いましたが、ここには有機農業を積極的に行っている農家があり、生協とも密接に結びついているそうです。この農家の田んぼに入って、どんな生物がすんでいるか、どんな植物が生えているかを調べるわけです。当然、農薬を使っていない有機栽培の田んぼだからこそ、可能な調査なのです。

 また、田んぼに入るということが、生産者にとって、また消費者にとって、どんな意味と意義があるかも、興味深い点でした。残念ながら、僕は通訳をしていたため、畦からどなっていて、実際の田んぼには入れませんでしたが、今までにない新鮮な刺激を受けました。
 
 せっかくだから調査の様子の写真をお見せしましょう。こんな感じで、田んぼのなかの水をすくったり、泥を集めたりして、生き物の種類をチェックしたのです。


 

マッコリブーム

2009-08-03 02:06:19 | 韓国料理の世界
 最近のマッコリビームはすごいですね。今晩もSBSでマッコリのドキュメンタリーをしていました。

 マッコリにまつわる昔話や珍しいマッコリが紹介され、韓国料理エッセイストの八田さんも登場し、バラエティーにとんだ番組でした。ネットで見ることができるかもしれないので、探しておきます。

 マッコリといえば、今回「韓食文化」という雑誌に<ペダリ・マッコリ>の記事を書きましたので、ぜひ読んでください。本屋さんでは売っていませんので、編集部に電話して送ってもらうように言って下さい。(047-323-3012)もしかすると、お気に入りの焼肉屋さんで見ることができるかもしれません。マッコリ好きの方、お見逃しのないように。

 
 
 ここが<ペダリマッコリ>が飲める<ペダリ酒博物館>です。ソウルからも地下鉄で小一時間のところ。ぜひ、乳酸菌が生きている生マッコリを飲んでみてください。行ってみたい! 飲んだみたい! という方は、コメント書いてください。時間の都合がつけば、ご案内しますよ。

 で、マッコリブームがちょっと心配です。かつてのワインブームのように、あっというまに凋んでしまうのではないかと。韓国の酒文化全体の中で、マッコリがどんな歴史を持ち、どんな位置にあるかを、しっかりと理解する必要があります。小手先でない、マッコリ文化をちゃんと日本に伝えないと、たぶん今年一杯ぐらいのブームで終ってしまう気がします。もちろん、そうならないことを祈っていますが。

 じゃあ、ブームを一過性にしないためにどうするか。難しい問題がたくさんあるなあ・・・。
 

韓国映画 <ヘウンデ(海雲台)>はなかなかです!

2009-08-02 01:42:08 | 僕の韓流~ソング&シネマ
 日曜日に、ソル・ギョング、ハ・ジウォン主演の<ヘウンデ>と観てきました。なかなかの映画ですよ。でも、日本ではヒットしないだろうな。

 ヘウンデ(해운대, 海雲台) (2009) Korean movie trailer


 映画の内容は簡単です。韓国で一番の海水浴場のある釜山のヘウンデに、高さ100メートル(!!)もの津波が押し寄せるというパニック映画です。まあ、これだけ言うと、ちょっと馬鹿みたいなお話ですが、まあ、日本の得意技の海獣だって馬鹿みたいなお話ですから、良い勝負ですね。

 この映画が、なかなかと思ったのは、コンピュータグラフィックによる特撮シーンもかなりのゼンですが、前半のドラマがちゃんとしているという点です。仕込がシッカリしているので、パニックになっても白けない訳ですね。
 このドラマ部分、ほとんど釜山の方言なので、僕の韓国語力では、70%ぐらいしか分かりませんでしたが(正直、全く分からないシーンも、1、2ありましたね~汗~)でも、登場人物のキャラクターがキチンと書き込まれていて、俳優さんたちの演技も、及第点です。以外に、ハ・ジウォンが良かったです。釜山のアガシになりきっていました。

 でも、このドラマの部分、日本じゃ受けそうにないなあ。<グェムル>も受けなかったし。日本で公開されるかどうか分かりませんが、チャンスがあったら、見てください。損はしませんよ。