スンチョンで4月20日から行われている庭園博覧会の入場者数が26日目で100万人を突破、17日、18日の両日はそれぞれ9万6千人を超えました。これで10月20日までの6ヶ月で400万人という組織委員会の目標も600万人に修正されたそうです。韓国経済新聞5月18日
ブログの書き込みで「化けるかもしれない」と予想しましたが、まさかここまでの勢いになるとは、驚きです。13日から15日まで長崎県議の楠さんたちとスンチョン湾に行ってきましたので、そのレポートをかねて、庭園博覧会の成功の秘密を考えて見ましょう。
今回の視察は、諫早湾干拓事業の調整池の水門を常時あけるという決定を支持し、諫早湾をはじめとする有明海の自然の再生を願う人たちが中心です。長崎県議の楠さんや島原市議の松坂さん、南島原市議の金子さん、鹿児島大学の佐藤先生、熊本保健衛生大学の高橋先生、映像ディレクターの井出さんなど、総勢10名。2泊3日の短い日程でしたがとても中身の濃い視察となりました。
まず初日は夕方にスンチョン湾に到着、簡単にレクチャーを受けた後、さっそく展望台まで登りました。2日目は午前中にスンチョン市議会を訪問、そのあとスンチョン湾の遊覧船に乗り、その後営農組合の組合長のインタビュー、お昼ご飯の後、庭園博覧会の会場へ移動して、組織委員会の事務局長と面談、庭園博覧会の内部を見学、夕食はかつて公園の中で営業していた食堂でウナギとムツゴロウ汁、ここには<全南東部地区社会問題研究所>といNPOの代表も同席、スンチョン湾の現状について質問をしながら食べました。
3日目は、午前中、楽安邑城(ナガンウプソン)を見学、ここでは韓国伝統音楽の体験もしました。3日目の昼食でようやく肉(サンギョプサル)を食べることができました^^ という、かなり盛りだくさんの内容で、いろいろと考えることも多い視察でした。
初日のお昼ご飯は高速道路の休憩所で。右側が鹿児島大の佐藤先生、一生懸命混ぜています。
スンチョン市役所スンチョン湾運営課の課長さんと楠県議。お土産は島原のお菓子です。
夕方、到着したので比較的空いていて、ゆっくり見学できました。
わかるかな、ムツゴロウが干潟の上で跳ねています。
展望台から夕日を浴びながら干潟を見学しています。
で、初日の夕食。モデルは映像ディレクターの井手さん。布川事件をあつかった「ショージとタカオ」の監督さんです。スンチョン駅前のロータリーの裏にある韓定食のお店。わずか1万ウォンでテーブルいっぱいです。なべはプルナクジョンゴル(焼肉と手長だこのなべ)。
翌日の朝、駅前市場の見物です。スンチョンには駅前市場、上市場、下市場の3つの伝統市場があり、どこも人気があります。駅前市場はスンチョン市内の食堂が食材の仕入れに使うそうで、偶然、夕食の予約をした食堂のご主人とばったり。野菜や海産物がたくさんありました。やはり、観光客が多いので、食堂などは繁盛しているようですね。
諫早ではほとんどお目にかからない魚介類もこちらではたくさんあります。タイラギ、アサリ、ハイ貝など干潟から採れるものがたくさんあります。スンチョンだけでなくモッポなどのほかの漁港からも来るそうです。
この駅前市場、朝5時ごろから商売をしてます。半分ぐらいが午前中で終わり、残りは夕方までやっているそうです。このあと、宿の近くの食堂で豆もやしスープご飯で朝食。本場でないので、まあまあの味かな。
うれしそうな(?)楠議員が諫早の名物のお菓子を渡しているのがスンチョン市議のリュ・ヘスクさん(行政自治委員長)。庭園博覧会のため、議長は面会客が多く(この日は8件)、リュ議員が代理で出席してくれました。
議場での記念撮影。議員席の前にはタッチパネル式のPCディスプレイがあります。
さすが、韓国。ITは日本より進んでいますね。
さっそく、議員席の前に座り、証拠の記念写真を撮影。
市役所の前での記念撮影。
その次が、スンチョン湾の遊覧船。これに乗らないと、スンチョン湾に来た気がしませんね。
遊覧船のあと、スンチョン湾自然公園の前にある田んぼ、59haで米つくりをがんばっている営農組合の金さん(フルネームは忘れました)との面談。塩の被害はないか、高潮のときはどうするか、有機での米つくりは大変じゃないか、などいろいろな質問が飛び交いました。これについては、今度きちんと調べてみます。(続く)