韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

健康ペンション「アリウォン」で自分の体を見つけませんか?

2014-06-30 22:28:32 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

 

 日常のストレスや働きすぎで疲れきった体、毎日繰り返す生活の退屈さ、日常生活で活力を見つけようと何かを探したいとき、自分の生活や体、そして心を一度ぐらいはリラックスできる時間を作ってみるのは、いかがですか?

 自然がもたらしてくれる健康な自然食を通して体の変化を感じ、瞑想をしながら心の底の悩みや心配事を整理する時間を持ってみるのは、いかがですか?

 新しいものを体験しながら、これまで知らなかった何かをつかむ貴重な時間を作ってみましょう。

 健康ペンション「アリウォン」では、皆さんの体質を調べて皆さんの体質に合うもの、避けたほうがいいものをチェックして、体質に合う食べ物とハーブティ、運動療法を体験することができます。

 「癒しの時間~韓国・南楊州を訪ねる」では、健康ペンション「アリウォン」の特別プログラムを用意しました。ぜひ、体験してみてください。

 体質検査の様子

 自然食の食卓

 有機栽培の野菜がたっぷり

 

 


奉先寺(ポンソンサ)のテンプルステイ

2014-06-30 09:45:49 | 韓国のお寺

 8月に行う「癒しの時間~韓国・京畿道を訪ねる」でテンプルステイを行うお寺を紹介しましょう。

 テンプルステイとは、山の中の清涼で静寂なお寺で修行僧の生活を直接体験し、1700年の韓国仏教の歴史と一緒に現代に蘇った美しい伝統文化と精神に出会える時間です。一滴の水、一枚の葉から宇宙を発見する悟りの講話が「本当の私」を目覚めさせてくれます。澄み切った自然の音で朝が始まる山寺。そこに行けば「本当の自分」で出会えます。

 

 一般の立ち入りが制限されているユネスコの生態圏保全区域に指定された光陵(クァンヌン:朝鮮王朝第7代世祖の墓)と国立樹木園の隣に奉先寺(ポンソンサ)があります。奉先寺のテンプルステイでは僧侶の引率でこの森の中に入ることができ、ここだけの瞑想の時間が体験できます。

 奉先寺は、大韓仏教曹渓宗の第25教区の本山です。高麗時代の西暦969年に建立され、当時は雲岳寺(ウナクサ)と呼ばれていました。1592年の豊臣秀吉の文禄慶弔の役、1636年の丙子胡乱(ピョンジャホラン:清の武力侵攻)で焼けた寺を1637年に再建し、また1950年からの朝鮮戦争で本堂など16棟が全焼してしまいました。このような困難な中でも再建の努力を繰り返し、現在の姿となりました。

 奉先寺のテンプルステイはつぎのようなスケジュールで行われます。(季節や参加人数により、変動があります) 

  <1日目>  

  • 14:00 到着
  • 14:30 オリエンテーション(お寺でのマナー&禁止事項、お寺の案内など)
  • 16:45 夕食(夏期は1時間ほど遅くなります)
  • 17:40 四物(サムル)観覧、夕方の読経 *四物とは、太鼓、雲版、木魚、鐘の四つを言い、読経の前に僧侶が叩きます。独特なリズムの四物は、まるで打楽器の演奏を聴いているような、幻想的な雰囲気になります。
  • 18:30 講話「仏教とは何か」
  • 20:00 僧侶との対話
  • 21:30 座禅
  • 20:00 就寝 

  <2日目>

  •  4:00 起床
  •  4:20 朝の読経、108拝(五体投地、頭、両肘、両膝を大地につけて拝むこと)
  •  5:45 朝食
  •  7:10 役務と休息
  •  8:00 森の中での散策と瞑想
  • 11:00 仏教体験(数珠作り)
  • 11:30 昼食
  • 12:15 部屋の片付け&解散

 韓国だけで味わえるテンプルステイ。ぜひ、参加してみませんか? 

 奉先寺の山門

 ここで四物を叩きます

 境内の蓮池


 


韓国の有機農業の秘密~その2

2014-06-21 12:13:11 | 環境問題&有機農業

 有機農業をどのようにとらえるか色々あると思いますが、単純に農産物の安全だけでなく生態系への配慮も大切な問題だろうと思います。そんな視点から見ると、韓国の有機農業も実はいろんな問題をはらんでいます。

 以前、江原道の農家を南楊州(僕の住んでいるところ)の農家と一緒に訪問したことがあります。訪問先は、集落レベルで営農組合をつくってビニールハウスでイチゴの有機栽培をしているところでした。江原道の海に近い地域でしたが、冬はとても寒くなるところ、寒さ対策はどうしていますかという質問に、

 「石油のボイラーを使っています。もちろん、石油代は営農組合への補助金があるので、それでまかなっています。これからは、大きく投資して大きく儲けないと」と、自慢をされてしまい、あれれと思ったことがありました。いっしょに行った南楊州の農家のオジサンはオバサン、いやお姉さんたちも、腑に落ちないという感じでした。だれかが、補助が無くなったらどうするんだい、と独り言を言っていましたっけ。

 また、はっきりとは口に出してはいませんが、石油をバンバン焚いてやるビニールハウスって、おかしいという感じを持っているようでした。とあいうのも、南楊州の場合、地下水が豊富なため、ビニールハウスを2重にして、水カーテンをつくって冬の寒さ(とくに夜の寒さ)対策をしています。もちろん、水カーテンをやるのにも地下水をポンプアップしてやるわけですから、電気は使っていますが、まあ、直接石油を使うよりは環境に配慮していると言えます。

 さて、いま登場したイチゴ、南楊州でも栽培が盛んですが、家の近くのスーパーなどではお目にかかることがありません。いつも、100キロ以上離れたノンサンという地域だったり、プヨだったり、とにかく遠くのイチゴを食べています。地域で栽培していなかったら、まあ、しかたがないことですが、同じ地域で栽培しているのに、それを食べられないって、なんかおかしいですよね。いわゆる、フードマイレージの問題でして、イチゴに関してはローカルフードが通用していません。

 というのも、南楊州はソウル中心部から1時間ちょっとで来れるところなので、いわゆるイチゴ摘みの体験農場になってしまいました。イチゴ摘みとお土産のイチゴ、場合によってはジャムを作って持って帰ったり、サンギョプサルを食べたりと、いろいろプログラムにも工夫を凝らしています。先日、日本の農政関係の公務員といっしょに訪問した営農組合では、土日の週末に600人が訪れたといっていました。一人、2,000円としても120万円! これを収穫して市場に出そうと思ったら、ぎゃくに人件費がかかってしまうので、比較にならないでしょう。実際、3年前までは葉っぱ物を栽培し、専門のレストランと契約を結んで出荷をしていた農家も、収穫のときの手間がかかるので、イチゴ栽培に切り替えてしまいました。

 もちろん、このような体験農場も一つの解決策ですが、すべての地域でできるわけではないですよね。行政(農業技術センターというのがあります)は、このような6次産業を推薦していますが、ソウルに近い南楊州だからできる話です。そうそう、日本の公務員が、有機でイチゴつくり、たいへんじゃありませんか、と質問したところ、

 「むかしやっていたブドウよりは、簡単だよ」と言われてしまい、有機でブドウをやっていたのならイチゴはそれほど難しくないだろうと感じました。

 まあ、イチゴ以外にもハウス栽培はいろいろありまして、収穫の手間がかかるので大変ですが、葉っぱ物はけっこういい値段で市場に出ています。また、野菜によっては全生産量の70%以上、南楊州で作っているものもありますか、やっぱりすごい話です。このへんの栽培技術はかなりのレベルじゃないかなと思います。ただ、いくつか納得できない、疑問に思ったところもありますが、それは次の機会にしましょう。

ハウス栽培のイチゴです。

こんな感じで栽培しています。

 


韓国有機農業の秘密~その1

2014-06-21 02:11:22 | 環境問題&有機農業

 最近、日本の生物多様性地域戦略の報告書のために、国家戦略はもちろん各地の地域戦略にも目を通していますが、農業、とくに生物多様性と関連の深い有機農業について、いろいろ考えています。考えをまとめるために、韓国の有機農業につてメモしてみます。じつは、3月に日本の農業担当の公務員たちと韓国の有機農業の現場を訪問する機会があって、この訪問のおかげで韓国の有機農業の全体像がちょっと掴めた感じがします。

 訪問したところは、大きく分けてホンソンの有機農業と南楊州の有機農業です。じつはこの二つの地域が韓国の有機農業の出発点とも言える地域で、それぞれ自分たちの有機農業にs誇りを持っているのが感じられました。そして、日本以上に有機農業が定着している韓国の秘密にも、ちょっと触れることができたかなと感じています。

 まず、消費の問題、とりわけ韓国の食生活の特徴が、有機農業の発展と定着に大きな役割を果たしています。つまり、焼肉などを食べるときにサンチュなどで包んで食べますが、このような包む野菜の消費がとても多いです。消費が多いから売り場でも独立しコーナーで販売していますし、一般の人でも葉っぱものの野菜は有機にしている人が多いみたいです。

 葉っぱものだけじゃないですよね。韓国料理に欠かせないキムチやナムルなど、とにかく野菜がたくさん使われていることは、いちど韓国を旅行した人ならすぐに理解できると思います。だいたい日本人の消費量の1.3倍のようです。

 つぎに漢方薬の伝統があります。大学も専門の学部があるぐらいですから、日本とは比べ物になりません。このような伝統的な医学で薬の材料としてさまざまな植物が使われていますが、このような知識が一般の人にも常識として浸透しています。そのため、食べ物に対する関心はとても高く、この関心が有機農業を支える背景になっています。

 このほか、農民の先駆的な取組と政府への働きかけ、その結果として有機農業基本法の制定や政府の様々な支援、90年代半ばからの生協運動の出発と有機農産物の取り扱いの拡大など、韓国の有機農業はさまざまな応援団によって発展してきたといえます。

 ですが、現在行われている有機農業をみると様々な問題点があることもわかりました。これについては、また別に述べてみます。

写真は去年生協で行った農夫学校の畑です。

 

 


癒しの時間~韓国・京畿道を訪ねる 参加者募集中!

2014-06-18 13:16:36 | 日韓環境情報センターの活動

今年の夏、韓国で癒しの時間を過ごしませんか?

ソウルをはなれ京畿道の南楊州で、テンプルステイ(お寺体験)、伝統市場、ヒーリング・ペンション、薬膳料理など韓国ならではの癒しを体験できます。


第0回 7月12日~15日
第1回 8月2日~5日
第2回 8月16日~19日
第3回 8月22日~25日
第4回 9月13日~16日
*7月12日は下見体験です。参加希望の方は別途お問い合わせください。

*インチョン空港集合、解散の体験コースです。日本‐韓国間の航空券は別途、購入してください。

*参加費=4名参加 9万円(1人)、5名参加 8万円(1人)、6名参加 7万円(1人)

*フェイスブックにイベントページがあります。最新情報はこちらをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/737021746344393/?context=create&ref_dashboard_filter=upcoming&source=49

1日目(土曜日)

13:00 インチョン(キンポ)空港、集合

13:30 専用車両で南楊州へ移動

15:00 ポンソン寺へ到着、テンプルステイ体験(仏教講話、読経など)

18:00 韓国式精進料理で夕食

21:00 就寝

2日目(日曜日)

 4:00 起床、朝のお勤めへ参加

      瞑想、朝食、奉仕など

12:00 テンプルステイ終了

13:00 昼食後、スドン面へ移動

15:00 スドン面到着(3、8の日はマソクで伝統市場体験)

15:30 ヒーリングペンション「アリウォン」到着

17:00 健康セミナー(イ・セグ漢方医学博士)

18:00 夕食(季節の有機農業野菜中心の韓国薬膳料理)

19:00 ヒーリングルーム体験&個人健康相談(~21時まで)H

22:00 就寝

 3日目(月曜日)

 8:00 朝食(季節の有機農業野菜中心の韓国薬膳料理)

 9:00 散策&気体操

10:00 ヒーリングルーム体験&瞑想体験

11:30 プログラム終了、

12:00 「アリウォン」出発

12:30 山菜体験農場「サントゥル農場」到着

      昼食、山菜摘み(シラヤマギク、オオバコなど)

             *なお、乾燥山菜・酵素エキスが購入できます

16:00 「サントゥル農場」出発

17:30 ソウル到着、ホテルチェックインの後、チョンゲチョン見学、広蔵市場で夕食 

4日目(火曜日)

午前中 ソウル市内観光、飛行機の時間に合わせて、インチョン空港へ移動