韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

江原ランドカジノを訪問して

2019-11-06 23:47:52 | 日韓環境情報センターの活動

韓国で唯一、自国民が利用できる江原ランド・カジノ。

12月21日から24日の日程で第2回目の現地調査を行いますが、10月に行った現地調査の様子をフェイスブックに書きましたので、その文章をブログにも載せます。カジノの問題点はまだまだたくさんありますが、ぜひ直接目で見ていただきたいと思います。

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江原ランド・カジノがあるサブク駅で降り、最初に会ったパン・ウングン牧師。カジノができる前、24年前からサブクの隣のコハンという街で教会を開き、カジノができると同時に、カジノはインチキ賭博と訴えています。
韓国でただ一つの自国民も利用できるカジノは、当初の想定以上に地域社会に問題を引き起こしています。その中でも一番深刻な問題はカジノ中毒の問題です。中毒になると、食事も切り詰め、1日2食か1食にして全ての金をカジノにつぎ込むそうです。カジノ中毒の怖さは家族や親戚、友人にまで借金をして、結局返せずに、最後は行方不明になるか自殺に終わります。江原ランドができて20年、今までおよそ2400人が自殺をし、今も年に120名ほどが自殺をしているそうです。
もちろん、江原ランドの従業員4000名の内、60%が地域住民なので、働く場を作ったと評価することもできますが、それ以上にマイナスが多いのが事実だそうです。
街の環境が悪化したため、街の中心にあった学校を外れに移しても、サブクから他の地域に転出する子供たちが多いそうです。
青少年の犯罪も他の地域の3倍、街はホテル、質屋、マッサージ、24時間営業の食堂ばかりが目立ちます。
パン牧師はこのほかにも、色々と僕たちに説明してくれました。その話はまた明日の列車の中で書けると思いますが、とにかく、カジノは一度できるともうおしまいです。それを強く実感した一日でした。

 

サブクの街、朝8時。6時に閉まった江原ランドカジノから出てきた人たちもホテルやサウナに移動したり、自宅に帰ったりして、街中は閑散としてます。どこを撮っても、ホテル、質屋とマッサージの店がフレームに入って来ますね。質屋には、クルマ、貴金属などで借金できると書いてあり、マッサージには仮眠できると書いてあります。街中は思っていたより小綺麗な街ですが、生活の匂いがしない映画のセットのような街です。

 

こんなヤミのサラ金の宣伝もあちこちにあります。また、誇りを被ったクルマも路上に駐車、どれも質屋に入れて出せなかったものです。

 

 


10月25日~28日 スンチョン湾スタディツアーに参加しませんか?

2019-08-29 12:49:45 | 日韓環境情報センターの活動
日本でも湿地関係者の間ではよく知られているスンチョン湾。年に300万近くの観光客が訪れることで有名ですが、スンチョン湾の魅力はそれだけではありません。10月23日からは「第1回ラムサール湿地都市自治体長円卓会議」が3日間の日程で開催されますが、この時期にスンチョン湾で様々な魅力を発見しましょう。湿地保全関係者だけでなく、地域経済や小規模農家の活性化などスンチョンの新しい実践についても現場を訪問して関係者から話を聞く予定です。冷え切った日韓関係の中、市民の連帯で未来に向けた交流をしていきましょう。
(日韓環境情報センター 田中博)

8月9~12日韓国DMZ探訪スタディツアー参加者募集中

2019-07-03 14:59:22 | 日韓環境情報センターの活動

韓国のDMZ(非武装地帯)と隣接している民間人立ち入り統制エリアを探訪するスタディツアーの参加者を募集しています。締め切りは7月20日、あとわずかですので、早めに申し込みをお願いします。


4回(8月9~12日)韓国DMZ探訪スタディツアー

60年以上に渡り南北に分されている朝鮮半島。ここには南北4キロの幅で非武装地たわり、それに接して民間人統制域が設けられています

しかし、昨年427日の南北首脳会談と612日の米北首脳会談を経て、朝鮮半島をめぐる状況は大きく変わり、先日6月30日には板門店で北米首脳会談が行われ、また南北米の首脳が一堂に会しました。

今まで南北分の象だったDMZ(非武装地)や<民間人立ち入り統制地域>も大きくわろうとしています。このスタディツアでは、DMZ生態公園がある江原道の(チョロン)と、自由の橋や臨津閣、統一村などがあるパジュを訪問、地元の住民や行政、NGO等と交流し、これからの南北と交流の大、そして朝鮮半島の平和と統一を考えようと思います

 参加申し込み締め切り 2019年7月20日

 

 <スケジュ

 

2019年 8月9日(金)
18時ごろ ソウル市のホテル集合、夕食食べながらオリエンテション&自己紹介

16時半~17時にソウル駅で待ち合わせも可能です)

*ホテル名は申し込み後にお知らせします。(2名1室、または1名1室)

*夜便(到着22時以降)での参加も可能です。お問い合わせください。

 

2019年 8月10日(土)
朝食後、用車で原(チョロン)方面へ出。1時ごろDMZ生態平和公園に到着、

公園の中を案内の軍人とともに車と徒で見(田んぼコス約2時間)。その後、“スンリ展望台”からDMZ&北朝鮮を見学。

# 宿泊=DMZ生態平和公園のビジタセンタ

( 公設の宿泊施設のため、洗面道具などは持参してください。男女別の相部屋になりますので、ご了承ください。)


2019年 8月11日(日)
朝食後、用車でパジュへ。労働党党舎跡、白馬などを見学後、臨津閣(イムジンカク)

平和の橋へ移動。午後は、民間人統制域の統一村の中の食堂で昼食、統一村展示室、トラサン駅、イムジンガン周辺(展望台)を

# 宿泊=パジュ付近の宿泊施設、またはソウル市内ホテル


2019年 8月12日(月)

朝食後、用車でソウル方面へ移動。ハンガン河口にあるオドウン山展望台などを由して、解散(1112時ごろ解散予定

または、ソウル市内の施設(女性人権博物館、植民地歴史博物館など)の見学も可能です。

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実施人数=5名~10名  予定参加費  =50,000円前後

第一次締め切り  7月20日(土)

*参加費に含まれるもの=3泊宿泊費、韓国内移動費、朝・昼食事代、コーディネイト&同行通訳代、入場料など。

*参加費に含まれないもの=夕食&お酒代、空港~ホテル往復移動費。

*参加人数の確定後、参加費をお知らせします。

*韓国現地集合/解散ですので、航空券は各自で購入してください。わからない場合は、お問い合わせください。

*ホテルまで一人での移動が難しい場合は、途中まで出迎えに行きます。

*フェイスブックに訪問施設などの情報をアップしますので、ご覧ください。

Facebook イベントページ: https://www.facebook.com/events/316434579162732/

 

DMZと民間人立ち入り統制地域

南北の軍事境界線にそって南北2キロ程度、東西260キロの地域が非武装中立地帯(DMZ)ここは軍人も立ち入ることはできず、今も無数の地雷が埋めてあり、同時に自然が残されています。このDMZの南側には2キロから5キロ程度の幅で民間人立ち入り統制区域があり、軍の許可がないと入ることはできません。パジュではここに統一村があり、軍の統制のもと不自由な生活をしていますが、今後状況は変化していくと思われます。 

 

問い合わせ:日韓環境情報センター/韓国スタディツアー(田中博)電話+82-10-6668-9252

メール=tanaka551119@naver.com / ブログ 韓国雑記帳 : http://blog.goo.ne.jp/kankoku_zakkicho 

フェイスブック  https://www.facebook.com/hiroshi.tanaka.54390 

 

日韓環境情報センター&韓国スタディツアーは、2008年に韓国で行われたラムサール条約COP10の時にスタート、

環境団体など市民団体や生協、有機農家などの日韓交流のコーディネートや通訳を行っています。また、環境問題だけでなく、有機農業、健康とヒーリング、平和や人権、歴史問題、村おこしや社会的企業などの交流やスタディツアーを企画しています。韓国との交流や体験、調査などをご希望の方は、ぜひ連絡をください。

 


チョルウォンのDMZ平和生態公園の様子。日本の植民地時代にチョルウォンから
金剛山まで鉄道があり、この写真の構造物は当時の鉄橋の橋げた。
 
 
後姿の韓国軍兵士が右側に写っています。チョルウォンのツアーには韓国軍兵士が同行
軍事施設や北側は撮影禁止になっています。
(本当はこの後ろ姿もダメなんですが)
 
 
チョルウォンにある旧労働党の建物。もともとは日本が植民地時代に警察署として
建てた建物を朝鮮戦争のときに北側に支配され労働党の本部として使われたもの。
チョルウォン周辺はハンタンガン(川)が流れる平野なので、食糧生産の要地として
南北の激戦が戦われたところ。建物にも弾痕がたくさん残っています。
 
 
パジュの統一村のマウル会館の前の広場。
ここからも北の様子を眺めることができます。
 
 

韓国DMZ探訪ツアー、参加者募集中! ( 8月9日~12日)

2019-06-15 10:03:31 | 日韓環境情報センターの活動
8月9日より12日、韓国のDMZ(非武装地帯)の周辺を探訪するツアーを行います。普通の観光ツアーでは入れない地域まで、韓国軍の兵士と一緒に入り、南北分断の現実を体験、平和と統一を考えようと思います。
詳しいことは、チラシ、またはフェイスブックのイベントページをご覧下さい。
参加希望の方はメッセージ、またはメール(tanaka551119@naver.com)で連絡を下さい。




















三一独立運動100周年スタディツアーを実施します

2019-01-07 23:51:36 | 日韓環境情報センターの活動

今年、2019年は1919年3月1日の独立宣言の発表から始まった三一独立運動の100周年にあたります。
今回、三一独立運動のゆかりの場所や記念館、史跡等を訪問するスタディツアーを2月28日(木)~3月3日の3泊4日で実施します。
詳しい日程は下のチラシ、またはフェイスブックのイベントページをご覧ください。
安倍政権の憲法改悪の動きや朝鮮半島への蔑視/敵視の拡大を食い止めるために、三一独立運動への理解を深め、日本と韓国が共に歩んで行ける社会を作りましょう
ぜひ、皆さんの参加をお願いします。

2019年韓国スタディツアーのお知らせ

2019-01-07 10:41:11 | 日韓環境情報センターの活動
皆さん、あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いします。
最近はフェイスブックを中心に情報発信をしていましたが、ブログでも頑張っていきたいと思います。
今年は環境団体の交流や調査のコーディネート、報告書作成、スタディツアーの企画運営以外にも、ジャパン•フィルム•プロジェクトという日本の優れたドキュメンタリを韓国に紹介し自主上映を行う活動も始めます。この活動のためにクラウドファンディングを行う予定ですので、決まりましたら、またお知らせします。

さて、今年のスタディツアーですが、2月、4月、6月、8月にを実施します。第2金曜日の夕方、ソウル市内で集合し、土曜日にチョルウォンのDMZ生態自然公園、日曜日にパジュの民間人立ち入り制限地区の中にある統一村を訪問します。詳しいことは、チラシ、またはフェイスブックのイベントページをご覧ください。2月のツアーでは丹頂鶴の越冬の様子も見ることができます。


また、2月28日~3月3日には三一独立運動100周年を記念してチョナンの独立記念館と柳寛順生家、ファチョンにある堤岩里記念館を見学するスタディツアーを行います。
詳しいスケジュールは次のイベントページをご覧下さい。
https://www.facebook.com/events/550331358774470/?ti=cl

4月には韓国精進料理体験、5月には光州5•18民主化運動のスタディツアーを行いますので、こちらもよろしくお願いします。

では、日本と韓国の関係が少しでも良くなるように2019年も頑張りますので、ご協力お願いします。

韓国DMZ探訪スタディツアーのお知らせ

2018-09-11 12:11:42 | 日韓環境情報センターの活動
10月19日から22日までの3泊4日で行われる"第2回 韓国DMZ探訪スタディツアー"のお知らせを作りました。
今、参加者の募集をしていますので、よろしくお願いします。参加希望の方はメッセージをお願いします。
なお、テキストファイル(ワードファイル)が必要な方はおっしゃって下さい。



韓国DMZ探訪スタディツアー参加者を募集します!

2018-09-02 07:38:57 | 日韓環境情報センターの活動
60年以上に渡り南北に分断されている朝鮮半島。ここには南北4キロの幅で非武装地帯が横たわりそれに接して民間人統制区域が設けられています。

このスタディツアーでは、民間人統制区域の中に入り、非武装地帯の自然や南北対立の様子や統一村と呼ばれる非武装地帯の中の村の様子を見て、これからの南北対話と交流の拡大、そして朝鮮半島の平和と統一を考えようと思います。
今回は10月19日(金)の夜にソウル市内のホテルに集合、土曜日にチョルウォン、日曜日にパジュを訪問、22日(月)の昼頃、ソウル駅で解散する韓国現地集合/現地解散のツアーです。
ですので、韓国までの航空券は各自で購入してください。
基本的に5名から7名ぐらいの小規模のグループで行います。民間人統制区域に入る許可を事前にとりますので、9月末には申し込みを締め切ります。
参加費は5万円前後、これには3泊宿泊代、クルマ代、食事代(初日の夕食は除く)、同行通訳代、現地入場料が含まれています。
普通の観光ツアーでは立ち入る事が難しい民間人統制区域まで入りますので、多くの皆さんの参加をお願いします。
なお、12月に第3回目を行う予定です。

民間人統制区域の中は国連軍の管轄です。そのため必ず軍人が同行します。


まだ、地雷が残っているエリアがあります。畑や田んぼは大丈夫ですが、森や川の中等では、時々発見されるそうです。


チョルウォンのビジターセンター、土曜日はここに泊まります。


朝鮮戦争当時、朝鮮労働党の本部のあった建物。激しい戦闘の様子が伺えます。


パジュの展望台からイムジン河を眺めると、北朝鮮の山々も目に入ります。


パジュの統一村での昼ごはん。ここは70年代、北朝鮮に対抗するため民間人統制区域の中には作られた村です。

6月、在韓米軍基地スタディーツアーの提案

2018-03-10 10:04:03 | 日韓環境情報センターの活動
<関係者の皆さんへ>
以前、お話したように6月22日(金)から25日(月)の3泊4日で韓国内の米軍基地の関連する場所を訪問し、現地の住民や基地に反対する市民団体と交流しようと思います。
今、考えている日程は次の通りですが、他に意見やリクエストがあれば、お願いします。

6月22日(金)
夜7時頃にソウル市内のホテルで集まり、夕食を取りながらオリエンテーションをします。
仕事等の都合で、これに間に合わない場合は、金曜日中にソウルのホテルに来てください。
6月23日(土)
朝、8時頃のKTXでキムチョンまで移動(約1時間20分)
キムチョンから車で、ソンジュのTHAADミサイルが臨時配備されているソンジュへ行き、住民など関係者と交流&昼ごはん。
3時頃、ソンジュを出発、ピョンテクへ移動。ソウル周辺の基地を移転集中させてピョンテクに新しい基地を作りました。この時、用地の強制収容が行われています。この日は、ピョンテクで泊まります。
6月24日(日)
午前=ピョンテク基地周辺の見学、平和センターという地域施設関係者と懇談
午後=ソウルに戻り、ヨンサン基地の見学
#なお、月曜日に休めない人は日曜の最終便に間に合うように途中で別れます。
6月25日(月)
午前=ウィジョンブなどソウル以北で米軍基地のあった地域を見学、関連団体と交流
午後=帰国便にあわせて、出発

だいたい、こんな感じで駆け足で回ることになると思います。ソンジュとピョンテクは外したくないので、ちょっとハードですが、よろしくお願いします。
なお、韓国の統一地方選挙が6月13日にあるので、その結果で状況が動いている可能性もあります。

そして、何よりも、4月末の南北首脳会談がどのような内容になり、何が決まるのかも注目です。
そのような状況で、韓国にある米軍基地に反対する団体と交流することは、とても大きな意味があると思います。ぜひ、多くの方の参加をお願いします。


<日本の近代化と朝鮮半島>スタディツアーのお知らせ

2017-12-07 15:56:53 | 日韓環境情報センターの活動

 

2015年7月5日、ドイツで開催されたユネスコの世界遺産委員会は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」を世界遺産に登録すると決定しました。世界遺産は人類共同の普遍的な価値を持つ遺産であるとして特別に指定されたわけです。特定の国家や国民の専有物ではなく、すべての人類は大切に保存し、次世代に引き継いていく遺産と言えます。

ところが、「明治日本の産業革命遺産」には、日本の侵略戦争、植民地支配、強制動員、強制連行など、私たちが記憶するべき「負の歴史」が示されているでしょうか? 世界遺産委員会は、各施設の歴史の全貌がわかりようにする「解釈戦略」を立てないといけないと日本政府に勧告しています。

このような状況の中、来年2月にというテーマで、下関、北九州、田川•飯塚、長崎を巡る現地調査を韓国人と日本人がともに参加して行おうと思います。現場をともに見て、お互いの考えや気持ちを語り合えればと考えています。これから具体的な準備に入りますが、今の時点で次のような日程を考えてみました。

2月1日(木)

17時 プサン港集合、フェリー乗船
21時 フェリー出発、下関へ

2月2日(金)
8時 フェリー、下関へ到着
午前 下関市内の旧下関駅、日清興和記念館、在日コリアン集住地域、見学
午後 北九州へ移動、八幡製鉄所、小山田墓地見学、在日人権資料センター訪問
宿泊=小倉駅付近のホテル、またはゲストハウス

2月3日(土)
午前 小倉から田川へ移動(JR)、田川からレンタカーまたは車を利用、田川石炭歴史博物館、
午後 飯塚のムグンファ堂など飯塚市内の見学
夕方 新飯塚駅から博多へ移動、博多から長崎へ
#宿泊=長崎駅付近のホテル、またはゲストハウス

2月4日(日)
午前 軍艦島見学
午後 岡まさはる記念館、原爆資料館などを見学
#宿泊=長崎市内のホテル、またはゲストハウス

2月5日(月)
午前 長崎から博多、福岡空港へ移動
午後便で帰国(ソウル、またはプサン)

これから、皆さんと相談しながら具体化しようと思いますが、ぜひ多くの方の参加をお願いします。