ハンギョレ新聞社説(2017・5・22)
ムン・ジェイン政権の改革のテンポが速度を上げていますが、環境関係でも大きな改革が始まりました。ひとつは、老朽化した石炭火力発電所の使用中止であり、もうひとつがこの4大河川事業の見直しです。
今回の4大河川事業の見直しの内容を整理すると次のようになります。
1 アオコの発生の可能性のある堰のゲート、6か所を6月から全面開放します(農業用水取水などに問題がない範囲で)
2 官民合同の調査委員会を作り、今後、どのように河川生態系を回復するかを検討する。ここでは、堰の撤去も含めて検討することになります。
3 水量が国土交通部、水質が環境部、という2元管理をやめて、環境部に一元化する。
この改革がどの程度進んでいくかは、まだ予断を許さないところがあります。というのも、4大河川事業を推進した<勢力>は国土交通部や環境部に残っていますし、学会などの専門家や自治体、建設業界にもたくさんいます。このような<勢力>の抵抗はこれからも続くと予想されます。
4大河川の16の堰を撤去し、河川の生態系を回復し、ヨンジュダムのような関連事業を再検討するために、韓国だけでなく国際的な関心と情報交換が必要です。ぜひ、協力をお願いします。