韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

カン・ウソク監督の新作 “苔”

2010-07-31 01:25:55 | 僕の韓流~ソング&シネマ



 「シルミド」「公共の敵」などのヒット作で知られているカン・ウソク監督の新作、「苔(이끼 イッキ)」を観てきました。僕の好きな俳優が何人も出てくるので期待して観たのですが、期待以上でしたね。ストーリーは韓流専門のブログにお任せするとして、キャストを見てみましょう。

 まず主人公のユ・ヘグック役のパク・ヘイル。
 ソン・ガンホの名演で有名な「殺人の追憶」で容疑者役で出ています。この演技もすごいです。見過ごした人は週末にぜひどうぞ。このほかに「グェムル」やチョン・ドヨンと競演した「初恋のアルバム」など魅力的な作品が一杯です。テレビには出ない若手俳優の1人ですね。

 次は相手役、チョン・ヨンドク町内会長役のチョン・ジェヨン。
 実は予告編を観たとき、チョン・ジェヨンとは気がつきませんでした。70過ぎの老人役で出ていたので、分るわけがありませんよ。この役者さんは以前紹介した「トンマッコルへようこそ」で北朝鮮の軍人役として出ていますが、これ以外にも「キムさん漂流記」、「シンキジョン」、「シルミド」、「ウエディング・キャンペーン」などに出ています。この中でお勧めは「ウェディング・キャンペーン」(ひどい題名だ)で、ス・エという女優さん(我が家のお気に入り)と競演しています。田舎の男が海外にお嫁さんを捜しに行く話で、これに南北の分断が絡んでいるという、韓国の社会状況のお勉強にもなります。

 そして村人のキム・ドクチョン役にユ・ヘジン、チョン・ソックマン役にキム・ソンホ。この二人は色々な映画で目だった脇役として登場してきます。ちょっと前にユ・ヘジンは女優のキム・ヘスと恋人同士だというニュースが流れ、まさかと驚いた役者さんです。でも、実力があるので納得しているんじゃないかな。 

 この「苔(이끼)」、上映時間が2時間30分ぐらいと、最近では珍しい長い映画でしたが、長さをまったく感じさせない面白さでした。日本で公開されたときは、ぜひ見逃さないようにして下さい。絶対、面白いですよ。

 というわけで、今日は久しぶりに映画の話でした。今週の土曜日から、日韓こども湿地交流のキャンプがあります。できるだけ、毎日アップしますので、楽しみにしてください。





4大河川事業に反対して堰工事現場で篭城中!

2010-07-28 03:00:42 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 最近、4大河川関係の記事ばかりですが、今日もそうなってしまいました。

 いま、南ハンガンのイポ堰(ヨジュ郡)とナクトンガンのハマン堰の2箇所で、環境運動連合(KFEM)のメンバーが4大河川の工事中止を求めて現場で篭城しています。(ナクトンガンの場合はクレーンを占拠したと言ったほうが正しいですね)22日から始まっていますから、今日ですでに6日目に入ります。 4大河川事業の中止を求める運動が、これからどのように発展していくか大きなポイントになりそうです。

 環境運動連合のHPでは連日、写真入で速報をアップしています。韓国語ですが、写真だけでも十分に雰囲気は分るので、一部紹介しましょう。

 イポ堰 現場アクション 6日目

 ハマン堰 現場アクション 5日目

 実は、日曜日にイポ堰の現場に行ってきました。ヨジュ市内で集会をするため、マ・ヨンウンさんやイ・ハンジンさんなどのKFEMのメンバーはいませんでしたが、テジョンから来ている知り合いのメンバーがちょっと話をしてくれました。ヨジュは地元で4大河川事業に賛成する人が多く、今朝も酒臭い男性が文句を言いに来たそうです。支援がいる公園の周辺にも、賛成派の横断幕がずらりと並んでしました。

 僕は3時ごろに現場を離れたのですが、5時過ぎにこのイポ堰近くの現場で、とんでもないことが起きてしまいました。賛成派の住民が数十人やってきて、支援のテントをめちゃくちゃに壊したそうです。その過程で、応援に来ていた国会議員が賛成派の持っていた角材で殴られるという事件が発生しました。くわしくは、次の新聞記事を呼んでください。

‘4大河川 反対’ユ・ウォンイル議員 賛成側暴漢に‘暴行’受ける(ハンギョレ新聞 7月26日)

 このヨジュという町は、以前の大運河構想のときも、運河のターミナルが出来るという噂で土地投機が盛んになったところです。いまも、4大河川再生事業で堰が3つもできれば、景気がよくなるし、観光客もたくさん来るし、なによりも土地の値段が上がるだろうと、そろばんを弾いている人たちが、かなりいるわけです。どう考えても、この<襲撃>は住民だけの単独行動ではなく、いろいろ背後の動きがあるような気がしてなりません。

 どちらにしても、これから4大河川事業の問題は反対派と推進派の対立が激しくなるかもしれません。

南楊州パルダンでの世界有機農大会のこと

2010-07-26 11:35:01 | 環境問題&有機農業
 7月8日から11日までの第2次韓国4大河川市民視察団から3週続けて週末に仕事があり、あまり更新できませんでした。今日は久しぶりの休みなので、いままで更新できなかったことを、まとめてアップします。

 いままで、来年の2011年に南楊州(ナムヤンジュ)と楊平(ヤンピョン)で世界有機農大会が行われることを何度か紹介してきましたが、1週間ほど前の新聞にこのような記事が載っていました。

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京郷新聞 7月19日

京畿道での世界有機農大会、来年の開催が危ぶまれる

「パルダン有機農業地区の問題が解決しない場合、有機農大会の開催を再検討する」
来年9月に予定されている世界有機農大会開催の可否が、主催者である世界有機農業運動連盟(IFOAM)が「9月末までにパルダン有機農業の農民が反発している問題を解決」するようにと要求したことで、重大な岐路に直面している。

IFOAMのアンドレ・リュー副会長(オーストラリア)とウン・コン・ワイ理事(マレーシア)は、去る16日、京畿道を訪問、キム・ムンス知事と道庁の室長・局長、環境農業団体連合会のチョ・ヒョンソン会長など10余名が参席した懇談会が開かれた。リュー副会長はこの場で「パルダン流域の有機農業農地が破壊されるという問題は世界有機農大会と密接な関係にある」と延べ、来る9月末までにこの問題が解決するように京畿道に要求したと懇談会の参席者が伝えた。

リュー副会長は、9月末までにパルダン有機農地の破壊問題が円満に解決しないときは、9月23~25日に南楊州で行われるIFOAM世界理事会で2011年の世界有機農大会の京畿道での開催を再検討するかもしれないという考えを伝え、キム知事にトゥムルモリ有機農業農地の問題解決に積極的に出ることを要請した。

これに対し京畿道は「世界有機農大会が問題なく開催されるように準備する」と説明した。キム知事も「早急にパルダン有機農業の現地を訪問し、当事者の農民と懇談会を通して問題が円満に解決するようにする」と答えた。

しかしキム知事は「世界有機農大会は有機農民が主人公で、環境保全型有機農業の発展のため道が支援するもの」であるとし、有機農関連団体などが反対した場合、世界有機農大会を開催しないこともあるとの立場を明らかにした。

これに対してこの間環境団体や宗教団体と共に4大河川事業により消滅の危機に瀕しているトゥムルモリ付近の有機農地を現状のままでの維持を要求してきた農民たちと、近くの代替農地への移転を勧めていた京畿道が、この9月までに見解の違いを狭められない場合、来年の世界有機農大会が中止になる可能性も出てきた。

来年の世界有機農大会韓国組織委員会の副会長である環境農業団体連合会のチョ・ヒョンソン会長は「連合会は基本的に来年の世界有機農大会の開催に賛成だ」としながら「しかし、連合会の会員であるパルダン有機農民たちの要求が受け入れられない場合、連合会も有機農大会開催に反対するだろう」と述べた。

有機農関連の民間団体と手を組んで、2008年6月、イタリアで開かれたIFOAM総会で「2011年世界有機農大会」の誘致をした京畿道は、来年9月26日から10月5日まで南楊州(ナムヤンジュ)と楊平(ヤンピョン)一帯で世界有機農大会を行う予定だ。
(新聞記事、ここまで)

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 パルダンの現場に行っていつも思うことは、昨日まで「パルダンの有機農業を発展させよう!」といっていた人たち(京畿道知事のキム・ムンスやイ・ミョンバク大統領)が、4大河川整備事業が始まったとたん、河川敷での農作業は今後許可しないので出て行けと180度首長が変わったことが、理解できませんね。たとえ移転用の土地を準備してあったとしても、広さも3分の1しかありません。また、農地の言うものは耕していって作っていくものでしょう、ひっこしてすぐにいまと同じような清算ができるという保障はどこにもありません。それに韓国では有機農産物は3年以上農薬を使わなかった農地で作ったという証明があってはじめて国か証明されるもの。

 第一、有機農地(それも30年以上もつづいている土地ですよ)を潰してまで公園やレジャー施設、サイクリングロードを作る必要がどこにあるかまったく理解できません。理解できないのが普通の感覚ですよね。国際有機農業運動連盟の執行部も当たり前の感覚をもっているなと、ほっとしました。9月までの2ヶ月間、韓国政府からの圧力や懐柔が予想されますが、この新聞記事の立場を変えることなく、世界の有機農業を資本や開発から守るという観点からがんばってほしいと思います。

 ぜひ、IFOAMのメンバーに4大河川事業をめぐる情報を伝えていただけないでしょうか、よろしくお願いします。

つかこうへいのこと

2010-07-25 02:00:19 | 韓国あれこれ
 7月10日に、つかこうへいが亡くなったんですよね。ガンとは聞いていましたが、本当に残念です。

 ちょっと昔話をしましょう。
 まだ大学に通っていたころです、紀伊国屋ホールではじめて「熱海殺人事件」を観たのがつかこうへいとの始めての出会いでした。「話の特集」だったかな、作家の小林信彦が「熱海殺人事件が面白い」と書いた文章を読んでいたので期待して観にいったのでした(当時、僕の演劇や映画の判断基準は小林信彦でした)。

 ちゃんとした芝居を観たのも初めてでしたが、ショックでした。木村伝兵衛の三浦洋一、刑事の平田満、犯人の加藤健一、ハナ子の井上加奈子のキャスティング。僕のお気に入りはもちろん、加藤健一。間抜けな犯人とカッコいい犯人の演じわけなど、最高でした。
 そのあと、つかこうへい作品だけでなく、北村想の「寿歌(ほぎうた)」や「ザ・シェルター」、加藤健一の1人芝居を見たりしていました。

 つかこうへいが在日韓国人だと知ったのは、いつのころだか覚えていませんが、やっぱりなという感じと同時に、なぜ韓国のことをもっと劇の中で訴えないのだという、青臭い不満を持ったこともありました。当時は、韓国とのかかわりを政治的、あるいは歴史的にだけ考えていたので、そんな不満を持ったのでしょう。

 そんなこともありましたが、つかこうへいの作品は僕の20代に大きな影響を与えたのも事実です。心の中に大きな穴がぽっかりと開いたようで、しばらくの間、当時を懐かしもうと思います。

 

先週は日弁連環境部会といっしょでした

2010-07-20 03:30:53 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 先週の木曜日から土曜日まで日弁連の弁護士の案内をして、チュンチョンや南ハンガンを回ってきました。

 チュンチョンのカンウォン大学法科大学院(ロースクール)は環境法に特化したロースクールで、セマングム干拓をめぐった裁判を担当したパク弁護士が、いま教授になって若い学生たちを指導しています。これから、彼らが弁護士として社会に羽ばたけば、韓国の公害・環境訴訟は一段と飛躍すると思います。チュンチョンでは昼ごはんにマッククスをご馳走になりましたが、おいしかったですね。ソウルで食べるのとはぜんぜん違います。これなら、しょっちゅう食べても大丈夫な味でした。

 さて、南ハンガンの工事現場では環境運動連合のマ・ヨンウンさんの案内で工事現場を見て回りました。カンチョン堰の現場には「写真撮影禁止」の看板が出ていて、さすが弁護士看板の文章をみて「法的根拠が書かれていない」と声を上げました。また、絶滅危惧種のタニャンスプジェンイ(川原野菊の一種)があった湿地があとかたもなく浚渫されてしまったのを見て、衝撃を受けました。
 また、南ハンガンを訪問する前には、有機農業で有名なパルダンを訪れ、現在の様子をインタビューしました。最近は多くの人たちが現地調査に来ているそうです。8月ごろには強制収用が予定されていて、法的な制度の違いや裁判闘争の現状などの質問がありました。

 通訳しながらの写真撮影なので、南ハンガンの写真しかありませんが、ご覧ください。


工事中のカンチョン堰(ダム)の様子。ダムの柱部分が完成しています。ナクトンガンの現場に比べてちょっと遅いようです。



カンチョン堰(ダム)の現場にある看板。最近立てられたそうで、撮影禁止と法的根拠もなく書かれています。



雨のなか説明をするマ・ヨンウンさん。上の写真が去年の秋、下の写真が今年の2月です。浚渫されてしまい何も無くなってしまいました。



マさんの持っている写真がタニャンスップジェンイ。日弁連の先生方が熱心に聴いています。

 

第2回視察団、無事に終わりました。

2010-07-15 01:17:58 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
暑い中、韓国4大河川事業(ナクトンガン)視察団の皆さん、本当にお疲れ様でした。
事前の準備、参加者とのメールや電話での打ち合わせ、入国・出国のときの案内、視察団が始まればツアコン&通訳と、さすがに今回は終わってから、ちょっとバテました。

さて、今回の視察団は韓国のマスコミでも、かなり大きく取り上げられています。

とりあえず、題名とリンク先をお知らせします。写真なども載っていますので、雰囲気は分ると思います。
翻訳のほうは速めにやりますので、しばらくお待ちください。


1 日환경전문가들 "4대강사업 충격적. 국제 NGO가 막겠다"  10월 나고야 총회에서 4대강사업 공론화 천명
  日環境専門家「4大河川事業 衝撃的、国際NGOが阻止する」  10月 名古屋総会で4大河川事業を公論化へ

ビューズ&ニューズ(7月11日)  


2 “4대강 사업, 운하 만들려는것”  일본 하천전문가들 현장조사 “공사 중단하고 재논의해야”
  「4大河川事業、運河を造ろうとするものだ」 日本の河川専門家たち現場調査 「工事を中断して再度論議をすべき」 

ハンギョレ(7月9日)
   

3 "MB 전세계인들에게 습지보호 약속해놓고 '충격적 파괴' 4대강사업은 '운하'만들 의도"
「イミョンバク 全世界へ湿地保護を約束しておいて、’衝撃的な破壊’ 4大河川事業は’運河’を造る意図」 


 オーマイニュース(7月10日)


4 한일습지전문가 "4대강사업은 람사르협약 위배"
日韓湿地専門家「4大河川事業はラムサール条約に違反」
  


 オーマイニュース(7月11日)


5 日 하천 전문가 "4대강 사업은 람사르 협약에 대한 도전"  낙동강 현장 조사…"한국 정부, 습지 보호 약속해 놓고 충격적 파괴"
 日本の河川専門家「4大河川事業 ラムサール条約に対する挑戦」 ナクトンガン現地調査「韓国政府、湿地保護を約束しておきながら衝撃的な破壊


 プレスイアン(7月11日)



ナクトンガンが泣いている

2010-07-10 00:31:20 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 朝、テグのホテルを出発してナクトンガンの上流・中流部分を調査してきました。テレビなどでは見ていましたが、実際に工事が進んでいるのを見て、とてもショックです。前回、2月末に見たのですが、4ヶ月の間に工事がどんどん進んでいます。ダム(堰)のゲートや柱は半分完成し、あちらこちらで浚渫が行われています。

 通訳をしながらなので、たくさんは取れませんでしたが、写した写真をアップします。

 
 右は案内をしてくれた<湿地と鳥たちの仲間>のキム・チョンチョル事務局長。



 サンジュダム(堰)の工事現場。近くからは見えませんでしたが、可動堰のゲート部分が完成しています。



 今回の日韓視察団に参加したラムネットの仲間たち。



 クミダム(堰)の工事現場。ここの周辺は湿地がありましたが破壊されました。



 工事現場で横断幕と一緒に記念撮影をしました。このあと工事現場の関係者が慌ててやってきました。

明日からナクトンガン日韓視察団はじまります

2010-07-08 23:34:41 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 いま、テグのユニオンホテルにいます。
 明日から、第2次韓国4大河川日韓市民視察団がはじまります。4大河川事業で一番ウエイトの大きいナクトンガンで、どのような工事が行われているのか、なにが問題なのか日本と韓国の湿地NGOの仲間と見てきます。

 出来るだけ写真も撮りますので、ぜひ見てください。では、また明日。

韓国4大河川整備事業は、いま…

2010-07-05 02:49:36 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 先週の土曜日、ソウル市役所前の広場で4大河川事業反対の大きな集会が行われました。

MBCニュース

 日本でこのニュースが見られるかどうか、ちょっと分りません。日本でも見ることができたら、書き込みお願いします。

 翻訳すると次の通りです。

「民主党など野党5党と市民団体で作られた4大河川事業中断連席会議(日本での共闘会議)は昨日(3日)の夕方、ソウル市庁広場で汎国民集会を開き、国民の意思を受け入れ即時に工事を中止しろと要求しました。
 この集会は、集会法の改正案(夜間集会の禁止などを含む)が不成立となってから初めての夜間の大規模な集会で、参加者は四大河川事業は多くの絶滅危機種と貴重な文化遺産を破壊していると主張しました。
 連席会議は、来る10日に大規模なキャンドル集会を行い、つづいて17日に第2次汎国民集会を行うことにしています。」

 と以上のような内容です。

 そろそろ、4大河川事業中止を求める具体的な行動が、あちらこちらで始まっています。韓国の市民団体「川再生ネットワーク」と日本の「全国水環境交流会」や「NPO多摩川センター」などが7月2日から5日までの予定で、ナクトンガン、クムガン、ハンガンなどの現場を訪れているそうです。

 オーマイ・ニュース(韓国語版)

 僕が活動しているラムサールネットワーク日本も韓国の湿地NGOネットワークと共同でナクトンガンを中心に、7月9日から11日まで現地調査を行います。

 テレビなどでも、4大河川の問題点などを指摘するニュースが、以前よりは多くなった気がします。とくに、梅雨に入って、河川敷に野積みにされている浚渫土をどのように処分するのか、もし大雨が降って、その浚渫土が流れ出したら川が汚れるのではないかという指摘があります。

 また、4大河川事業のモデルになっているチョンゲ川の生態系の復元についても、問題点が指摘されています。青瓦台の裏にある北岳山を源にするチョンゲ川はハンガンと合流して海に注いでします。そんなチョンゲ川に南のほうの川にすむ魚を意図的に放流して、川に棲む魚の種類が増えたとPRをしたそうです。川の魚は水系ごとに違うのに、これを無視して他の水系の魚を放流することは、生態系の破壊につながる行為です。もし、ソウル市のこんなやり方が4大河川事業でも踏襲されたら、韓国の生態系はめちゃくちゃになります。4つの川に同じようなダム(堰)を作るだけでなく、どこの川の魚も同じになってしまうかもしれません。
 4大河川事業のもともとの原案の大運河構想は4つの川をつなげてしまおうというものですから、水系による生態系の違いなど、まったく配慮していないのは明らかです。どうも4大河川事業が謳っている河川の生態復元とは、それぞれの特徴や違いを考慮しない画一的なものでしかないようです。ちょっと、この点については今度の日韓視察団で調べてみます。
 

まさか、パク・ヨンハが自殺とは!

2010-07-01 03:47:12 | 僕の韓流~ソング&シネマ
 朝、インターネットを検索しようとしたら、パク・ヨンハが自殺したという文字が飛び込んできました。

 マスコミやインターネットに今回の自殺について色々書かれているので、それは省きます。このニュースを見た瞬間、韓流ブームの犠牲者じゃないだろうかという気がしました。以前、旅行会社でほんのちょっと仕事をしたとき、韓流の世界を垣間見ました。そのとき、これは近寄らないほうが良いなという感じでした。

 一山あてようという人たちが、あちらこちらから「美味しい話」を持ちかけてきます。うまく当てたら、大成功。失敗しても、どうにかその場を取り繕ってやり過ごす。韓国ではほとんど知られていないタレントや歌手を、将来性があるとか、期待十分とか言って、日本で売り込もうとする。日本でショーケースやデモをするとき、韓国からファンを動員したりして、客の数だけは水増しする。

 日本のほうでも、会えるわけでもないのに、会えるかもしれない、見れるかもしれないと期待を振りまいて、高い料金のツアーを組む。会場に入れないときは、非常手段を使って会場に潜り込む。本当は無料のチケットをあたかも有料のチケットのように見せかけて、高い料金のツアーを組む。まあ、上げたら切がないですね。わずか2年ほどかかわっただけなのに、いろいろなシーンを見てきました。

 これじゃあ、まともにやろうと思っているタレントや歌手はかわいそうです。もちろん、実力のある人もたくさんいますし、実力と人気がバランスよく保たれている人もいるでしょう。僕もこのブログで紹介したいと思う俳優や歌手もたくさんいます。でも、いまの韓流は、あまりに営利に走っているし、本来エンターテイメントの世界とは関係のない人たちが仕切っている部分もあるようです。

 いつかしっぺ返しが来るでしょう。着実にひとつずつ階段を上っていく方法があってもいいのに、いまの韓流ブームはいかがわしさがあちらこちらに転がっています。今回のパク・ヨンハの自殺、もちろん家族や自分の事務所の問題もあるでしょうが、こんないかがわしさも自殺の原因を作り出したのではないかと、ひとり思っています。

 みなさん、そろそろ韓流ブームも見直す時期に来たのじゃないでしょうか。