韓国の環境団体のメンバーと一緒に、1月11日から14日の3泊4日の日程で日本の河川を見てきました。タイトルにあるように、長良川河口堰、大阪の淀川、熊本の荒瀬ダムの3箇所を地域の環境団体の皆さんの案内で訪問しました。
どこの地域でも20年、30年といった長い間、河川の環境保護や生態系の復元を求めてさまざまな活動を行っている人たちとの出会いは、なかなか刺激的で、僕自身とても勉強になりました。やはり、河川の問題、河川だけでなく環境の問題は、やはり長い間活動の積み重ねは、本当に大切だなと実感しました。
まず、各地の皆さんの<専門性>の高さです。河川環境のモニタリング、河口地域や干潟の調査、河川敷の生態系の回復、法的な問題など、<専門性>の高さに裏打ちされた理論武装が、運動を支えてきているな、運動の広がりや影響力の原点になっているなと思いました。
また、誰か一人の突出したリーダーによる運動でなく、さまざまなグループが有機的に絡み合い、時には力をひとつに集中し、時にはそれぞれの所でがんばるといった、運動のダイナミズムが大切だということは、とても説得力があります。今回の訪問を契機に、河川の環境問題、生物多様性や、生態系の回復といった問題で、日本と韓国の交流がいっそう進んでいってもらいたいと思います。
初日の長良川、船で堰周辺の泥を採取して調べます。
泥の酸素量を比べて、生物が生きられるかを判断します(たぶん・・・)
通訳しながら、クルーズ(?)を楽しみました。
堰を通過すると聞いたときは、ちょっと驚きました。
水位が違うので、パナマ運河のように水門で調整します。
地元の人には通行する権利があり、ただで堰を通過できます。
夜は藤前干潟のビジターセンターで交流会です。
翌日は、大阪の淀川。これは淀川名物の<わんど>です。
淀川では綾先生、高田先生、河合先生のお世話になりました。
<わんど>の復元現場。生態系復元は手間がかかります。
川底が侵食して使えなくなった橋の橋脚。
葦原の再生現場で説明する綾先生。
3日目は熊本の八代へ飛び、荒瀬ダムの現場へ。
陣内さん、千さん、ミョンホさん、ぺ弁護士、朴さん、チェ議員、つるさん。
ダムの撤去工事の看板。現場を見ることの大切さを体験しました。
荒瀬ダムカレーとは、いやはや、商魂たくましい。
つるさん、ミョンホさん、ぺ弁護士。
う~ん、55年間、迷惑かけてごめんなさい、が正しいのでは。
最後の訪問、球磨川河口。雨の中の記念撮影。
写真を見ながら、充実した3泊4日だったとまたまま感慨に付加っています。これを契機に、河川保護や河川の自然回復の日韓交流と連帯を強めていきましょう。
韓国に戻りると、4大河川事業の監査院の監査が発表され、国土海洋部や環境部を直撃する内容でした。どうやら、今年の2月にパク・グネ政権に変わると、いろいろ問題が噴出してきそうです。4大河川事業でめちゃくちゃにされた川を取り戻す活動は、これからが正念場のようです。