【漆谷=ニューシース】「慶尚北道の漆谷(チルゴク)にある”護国の橋”崩壊は 4大河川整備事業で無理な浚渫作業をして、梅雨で増水したナクトンガンの早い流速に橋脚が耐えることができなくて崩れたのだ。」
25日午前 4時10分頃、慶北漆谷郡若木面(ヤンモクミョン)の '護国の橋’(昔のウェガン鉄橋)'が梅雨で増水したため、 80余m ほど橋脚が崩壊する事故が発生し、漆谷郡民たちの声が厳しくなっている。
'護国の橋'と呼ばれるこの鉄橋は、 1905年長さ 469m, 幅 4.5mに建設され、 106年の歴史を誇り、 2008年には文化財にの指定された橋だ。
そんな歴史のある橋が、 100ミリ程度の雨で流されたことに関連して、漆谷郡民たちは 「今回の事態は、 4大河川事業での浚渫がもたらした明らかな人災だ」と言い、「洛東江の橋梁補強工事をしながら、全部の橋梁を補強しなかったため、今回の事態が発生した」と言い、戸惑いを隠すことができないという反応だ。
事故が発生するとこの日、午後 1時頃洛東江 24工区で開かれた「橋脚遺失被害状況及び対策記者懇談会」でキム・ソクヒョン釜山地方国土管理庁長は「洛東江の浚渫をしながら 3, 4, 5, 6番橋梁に対しては補強工事をしたが、崩れた 2番橋脚は今度補強工事をした浚渫ライン計画から除外した区間」と説明した。
大宇建設のチ・ドクチン所長は「橋梁が 100年が過ぎたということはとても古い」と言いながら「水が引けば、綿密な分析と原因分析を通じて崩壊原因が明かになる」と言った。 警察は工事関係者に対して、正確な事故原因を調査中だ。
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すごい事故が起きました。幸いなことに、この橋は観光用の橋になっているようで、朝早かったため人命の被害はありませんでした。テレビではあまり詳しく報道していませんが、たぶん他の地域でも危ないところがたくさんあるはずです。考えてみても、5~6メートル浚渫すれば、川底の中にあった橋脚の根元部分が、宙に浮いたり、川底部分が短くなったりして、橋に影響があるのは当たり前です。南ハンガンの支流でもそんな橋を見ました。
また、本流を浚渫しているわけですが、支流との合流点て段差ができます。まあ、滝みたいになるわけで、この部分が川の水の勢いでどんどん削られて行きます。今後、こんな合流点でどんな事故が起きるか、僕には予想がつきませんが、まあ、大変なことになりそうです。たぶん、こんなところから堤防の決壊がおき、あるいは川がふさがれ水が溢れたりとかするのではないでしょうか。
どちらにしても、今年中に完成予定の4大河川整備事業。まだまだ、予断を許しません。