韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

熊本防災レポート(1)

2018-09-17 16:55:17 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
先日フェイスブックに載せた文章を検索でヒットするようにブログにもアップします。

熊本防災レポート(1)
思いつくまま、どんどんメモしていきます。熊本で3日間、2014年の熊本地震の体験や防災対策について、いろいろな話をたくさん聞きました。そしてわずか数日後に北海道で地震が発生し、また台風の直撃で関西空港は大きな打撃を受け、僕も4日のフライトが欠航になっています。そんなわけで、いろいろ考えていることがたくさんあります。まとめていませんが、読んでください。

1 熊本市がもともと指定した避難所以外にも自発的に避難所が作られたこと。その所在地や避難している人の数を確認し名簿を作ることに時間がかかる。
指定の体育館、定員1000名に2000名が避難をしてくる。それに対応する市職員は3名だけ。
あとでアンケートをとったら、避難民の50%が何もせず、お客さん状態。ショックがあったとしても、動かずじっとしていては、どんどんダメになるし、手が足りないのに。それが、現実。

2 ボランティアといっても、見ず知らずの人に大事なことは任せられない。日ごろから、交流がないとダメ。

3 指定の避難所も10%以上は天井が落ちたりして、使用不可。グラウンドなどに車を持ち込み非難する人がかなりいても、チェックするのは半端じゃない。こんな想定外の避難所が北海道にもあるのかな?

4 熊本市は市長が先頭になって収集にあたる。40日間、だから6月あたままで、市役所で詰めていた。6月から仮設が作られ、7月から入居が始まったから、最初の4、5、6月の3か月が大事。とくの初期は情報が錯綜する中、積極的な情報発信が役にたったという。特に、ライオン逃亡のデマへの対応。関空にわずか1日でも閉じ込められた人たちへの情報提供がどうだったのか?

5 ただし、避難所でテレビはダメな場合があるそうだ。画面がショッキングなので、家がつぶれたり、橋がおちたり、被災者にショックを与えるので、施設からの避難者にはみせなかったという。

6 反対に、熊本市は避難所にも地域の新聞を配達してもらうように手配。すべての避難者がネットができるわけでない。情報弱者を作らない、気配りは立派だ。
<続く>

写真は熊本市役所の機器管理センター

韓国でドキュメンタリ映画の上映をするためのメモ 1

2018-09-14 16:55:58 | 韓国の市民運動
フェイスブックに載せた文章ですが、ブログにもアップしておきます。今後、色々、お願いするかもしれませんが、その時はよろしく!

× × ×
韓国語で書いたので、日本語でも書いておきます。詳しい人、色々教えて下さい。

日本のドキュメンタリー映画を韓国で上映できないかな、と思い出したのは今年の夏頃の話。偶然、ドキュメンタリ映画の監督やえいが関係者に立て続けに会い、良い作品で上映運動(こっちでは共同体上映と言います)が出来ないかなと考え始めました。

ずーっと昔、まだVHSとベータがケンカしていたころ、在日の監督のドキュメンタリの上映運動を手伝ったことがあって、その頃の情熱が甦ったのか、やり残しの宿題を片付けるのか、とにかくやってみようと考えました。

字幕は最初は専門事務所に任せますが、半年位の内には自分でと考え、1本当たり50万円位あれば宣伝材料も作れ字幕処理もできると思いました。こちらでも上映運動の場合、貸出しの基本料金は2万から3万円ぐらいなので、30ヶ所から50ヶ所位上映して、年に数本確保できれば、やって行きそうな計算をしました。

ところが、韓国には"等級制度"があって、これの審査が必要なんですね。お金を取る上映の場合、これやっておかないと、法律違反になっちゃいます。5分で1万2千円で、2時間ものだとその半額なので、それでも15万円ぐらいかかります。
その上、キチンと輸入をしないとダメなので、映像物の輸出入の事業者登録が必要で、机一つでも事務所が必要になってきます。これじゃあ、1本で50ヶ所じゃなく100ヶ所位を目標にしないと。

何か、話が大きくなりそうで、少し戸惑っていますが、他にやる人もいないみたいです。

在日の友人が自分のドキュメンタリを売り込みに行ったら、商売にならないと、とある配給会社から断られたぐらいなんで、まあ、儲かる話じゃないので、他にやる人、いませんよね。

ということで、環境、原発、食生活、沖縄、反差別、歴史問題、農業、公害、住民運動と言った固いテーマのドキュメンタリ映画を紹介できれば、と考えています。この分野に詳しい方、ぜひ色々教えて下さい。(田中博、韓国在住)

韓国DMZ探訪スタディツアーのお知らせ

2018-09-11 12:11:42 | 日韓環境情報センターの活動
10月19日から22日までの3泊4日で行われる"第2回 韓国DMZ探訪スタディツアー"のお知らせを作りました。
今、参加者の募集をしていますので、よろしくお願いします。参加希望の方はメッセージをお願いします。
なお、テキストファイル(ワードファイル)が必要な方はおっしゃって下さい。



2018年8月末~9月初、10日間の記録

2018-09-10 12:15:23 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
8月末からの10日ほどをまとめると、災害と防災対策の10日間でしたね。記録のために書きだしておきましょう。

8月29日(水)
午後から大雨、近くのワンスク川が氾濫するかもしれないと警報メッセージが来る。翌日、朝4時出発で空港バスの停留所までのタクシーが捕まらないとアウトなので、晩御飯を食べた後、家を出てソウル市内で前泊。

8月30日(木)
朝、福岡行きの便が1時間半遅れで出発、福岡空港でプサン発チームと合流、バスで熊本へ。市役所と消防署の防災センターを訪問。

熊本市の職員から説明を聞く

8月31日(金)
終日、グリーンコープ生協の見学。店舗と老人施設で熊本地震の様子を聞く。午後からは南阿蘇の店舗と本部を訪問。熊本地震の時の生協の活躍は後ほど。

グリーンコープ生協の店舗で

9月1日(土)
午前中、益城のテクノ仮設住宅へ、キャンナス熊本のメンバーから状況を聞く。これも詳しい事は後で^^
午後は甲佐の小規模の老人ホームへ、ここでの熊本地震の体験談に参加者全員圧倒される。

後ろの民家が小規模多機能ホーム"ほたる"です

9月2日(日)
午後便で帰国。

9月3日(月)
4日からの農業現地視察の準備をドタバタと。台風早く通過しないかな、と願いながら準備をしている所へ、僕らの乗る便の欠航が決まったメッセージが届く。
30分以上呼び出して繋がったKALの担当者から夕方便は大丈夫と聞き、全員夕方便に変更をする。
清州(チョンジュ)からキンポに行くバスを遅らせ、4日、高島市で泊まる予定だった民宿をキャンセル、滋賀の観光バスを4日だけキャンセル、見学農家にも到着時間の変更を知らせる。

9月4日(水)
空港に12時過ぎには着き、チョンジュからのバスが到着、総勢18名でチェックイン。午前中、欠航が多いせいか、空港は何となく空いてる。出国手続きを済ませ、免税店でショッピングのあとは、免税店で買ったウイスキーで宴会を始める^^
そうしているうちに、関空が水に浸かったというツイッターを見つけ、どうなるんだと思っている時、夕方便も欠航!!
さあ、それからが大変。一部経費が補助なので、中止はダメ。行ける日が10月1日~4日というので、調べると席はありそう。じゃあ、これで決定、さあ帰ろうというとき、さっき飲んだウイスキーが問題に、そのまま入国するので、免税は返却との事。たいへん、飲んじゃっている。


写真はテクノ仮設住宅

"8月29日ごろから10日間のまとめ、その2"

9月4日ぱーと2
飲んじゃったウイスキーの件で税関で引っ掛かり、1時間近く待機、4時半過ぎにようやく<入国>の許可が降り、KAL職員の先導でゾロゾロ動き出す。ウイスキーは廃棄でお金も戻らず、という処置になったらしい。
皆は5時半のチョンジュ行きのバスで帰宅、僕も6時のバスで南楊州へ、家に戻ると同居人の飽きれ怒り顔。

9月5日
朝から航空券の払い戻しと10月1日チョンジュ空港発のチケットの予約。LCCなので、普通はネットで直買いだけど18名なので、そのままお願い。差額が出れば良いけど。
宿の方も、ネット予約は念のためネットでキャンセル手続き、キャンセル料は発生せずで、ホット一息。でも、1部屋ずつキャンセル入れるのも時間かかりますね。
滋賀県と大阪の泊まりを確保して、移動手段をチェックしてから、費用計算。どうにか今持ってる日本円で足りそうなので、ホット一息。あ、比叡山のボランティアガイドにキャンセル入れるの忘れてて、あわててキャンセルの電話。高島市役所のFさんにも電話いれるが、台風の被害状況の確認で外出中とか。被害、少ないと良いけど。

9月6日
明け方、時間を見るためスマートフォンを見ると、北海道震度6、という見出しが目に入る。慌てて起きてNHKを見ると、地震のニュース、昨日までは台風ばかりだったのが、一変する。一日中、テレビでチェックするが、変な気分。6月ごろから、日本おかしい。無神論者の僕ですら、大自然のカミサマが日アベ一族の横暴で残酷なふるまいに怒ってると思うほど。
でも、関西空港、いつになったら通常になるんだろ?

9月7日
本来なら今日戻って来る日なんだけど。朝から通常どおり、日弁連の韓国訪問の準備や公害紛争関連の日本現地調査の提案書の作成。

9月8日
締め切り伸ばしてもらった原稿書き。夜、緊急メッセージが入り、近くのサウナで火災発生。9時のニュースに流れるぐらいちょっと大きな火事で、3階建のサウナはほぼ全焼のようだ。
その上、MERSの患者が3年振りに発生したとか。3年まえ、パク•グネ政権の時、初期対応を間違え、その上秘密主義で対応したため、40人近くが死んだんだっけ。
と、この10日間、災害と緊急対策を勉強し?実践した日々でした^^



写真は火事が出たサウナ。真ん中の建物です^^

韓国DMZ探訪スタディツアー参加者を募集します!

2018-09-02 07:38:57 | 日韓環境情報センターの活動
60年以上に渡り南北に分断されている朝鮮半島。ここには南北4キロの幅で非武装地帯が横たわりそれに接して民間人統制区域が設けられています。

このスタディツアーでは、民間人統制区域の中に入り、非武装地帯の自然や南北対立の様子や統一村と呼ばれる非武装地帯の中の村の様子を見て、これからの南北対話と交流の拡大、そして朝鮮半島の平和と統一を考えようと思います。
今回は10月19日(金)の夜にソウル市内のホテルに集合、土曜日にチョルウォン、日曜日にパジュを訪問、22日(月)の昼頃、ソウル駅で解散する韓国現地集合/現地解散のツアーです。
ですので、韓国までの航空券は各自で購入してください。
基本的に5名から7名ぐらいの小規模のグループで行います。民間人統制区域に入る許可を事前にとりますので、9月末には申し込みを締め切ります。
参加費は5万円前後、これには3泊宿泊代、クルマ代、食事代(初日の夕食は除く)、同行通訳代、現地入場料が含まれています。
普通の観光ツアーでは立ち入る事が難しい民間人統制区域まで入りますので、多くの皆さんの参加をお願いします。
なお、12月に第3回目を行う予定です。

民間人統制区域の中は国連軍の管轄です。そのため必ず軍人が同行します。


まだ、地雷が残っているエリアがあります。畑や田んぼは大丈夫ですが、森や川の中等では、時々発見されるそうです。


チョルウォンのビジターセンター、土曜日はここに泊まります。


朝鮮戦争当時、朝鮮労働党の本部のあった建物。激しい戦闘の様子が伺えます。


パジュの展望台からイムジン河を眺めると、北朝鮮の山々も目に入ります。


パジュの統一村での昼ごはん。ここは70年代、北朝鮮に対抗するため民間人統制区域の中には作られた村です。