韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

クラウドファンディングに支援してくださり、ありがとうございました。

2019-03-05 17:10:48 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

クラウドファンディングに支援してくださった皆様、この間、ありがとうございました。
2月28日まで約1か月のクラウドファンディングが無事に終わりました。目標額の100万円には届きませんでしたが、577,000円の支援を66名の方々から頂きました。
韓国でのクラウドファンディングも今週いっぱい続いていますが、こちらでも20万円以上の支援が予想されます。
今後の予定ですが、まず、4月8日に鎌仲ひとみ監督の「小さき声のカノン」の試写会をソウル市NPO支援センターの会議室で午後6時から行い、各地での自主上映を始めていこうと考えています。今、韓国語への翻訳作業とホームページの準備を行っています。
残りの作品ですが、5月に山田英治監督の「ほたるの川のまもりびと」、6月に松原明・佐々木有美監督の「メトロレディブルース」の試写会と自主上映スタートを予定しています。
本来でしたら、渡辺智史監督の「おだやかな革命」を7月に行う予定でしたが、夏季休暇と重なるため、9月以降に試写会と自主上映を始めていく考えです。
支援してくださった皆様へのリターンですが、3月中旬には行えると思いますので、もうしばらくお待ちください。
今後はフェイスブックやホームページ、ブログなどで情報発信をしていきますので、ぜひご覧ください。皆さんとの今回のつながりを一過性のものにしないで、今後も連絡をしていきたいと考えています。
日本と韓国の人々がドキュメンタリー映画を通して新しい出会いが始まることを願い、報告にかえさせていただきます。

田中博(JAPAN FILM PROJECT)
+82-10-6668-9252 / メール tanaka551119@naver.com
feacbook https://www.facebook.com/groups/691740414541822/
HP(韓国語)https://japanfilmproject.jimdofree.com/
ブログ(日本語)https://blog.goo.ne.jp/kankoku_zakkicho


韓国でもクラウドファンディングをスタート!

2019-02-14 02:02:56 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

日本だけじゃなく韓国でもクラウドファンディングを始めたので、頭がグチャグチャ状態^^
日本のほうはちょっと中だるみ、みなさん、ぜひお願いします。下のコメント欄にリンクを張っておきます。
韓国はスタートダッシュに失敗。2日間で2名だけ(涙) もし韓国に知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひお伝えください。韓国のほうは本文にリンクを張っておきます。
日本は2月末、韓国は3月11日までクラウドファンディングを行い、その間に翻訳と字幕処理をやる予定です。まず、第1弾は”小さき声のカノン”にしようかなと思ってます。鎌仲ひとみ監督、よろしくお願いします^^
この作品、被爆した子供たちの母親たちの<闘い>を描いたもの、福島とチェルノブイリ(ベラルーシ)の母親たちがギリギリの状況の中、子供を守るために頑張っています。
韓国にも原発がたしか23基あり半分以上は日本海側、プサンのすぐ上にあります。世界で一番人口の多いところに作られた原発です。韓国の人たちにも原発事故が何か、放射能被ばくとはどんなものかを伝えようと思います。
実は韓国の原発で排気のときに放射能が一緒に漏れる原発があるんですよね。この放射能によりガン(白血病)になった一家が裁判を起こしたこともあります。
4月の初めにソウルで試写会をやる予定ですが。ぜひ回りの人にもクラウドファンディングのことをお知らせください。

韓国のクラウドファンディング・サイト

日本のクラウドファンディング・サイト


なぜ、ドキュメンタリーの自主上映を始めるのか その2

2019-02-07 12:28:51 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

JAPAN FILM PROJECT のクラウドファンディングに協力していただいみなさん、ありがとうございます。いま、合計30人、236,000円集まりました。目標金額は100万円、今月末までですので、あと22日残っています。まだの方、お早めにお願いします^^

さて、なぜこんなプロジェクトを理由について、日本と韓国の相互理解という観点で書いてみます。
韓国で10年ほど日本語を教え、その後環境団体などを中心に日韓の市民交流のコーディネートや通訳をしてきましたが、最近の日本の動きについてかなりの危機感を感じています。特に徴用工をめぐっての判決やレーダー照射を巡っては、挙国一致・国民総動員ではないかと思うぐらい日本の世論やマスコミが右傾化し批判精神を失っていると感じました。
この流れをこのまま放置しておくと、たいへんなことになりそうな気がします。そんな流れがあるからこそ、新しい日本と韓国との出会いと対話の回路を作りたいと考えています。今回の日本のドキュメンタリー映画を韓国で上映するプロジェクトを始めることにしました。また将来的にはインターネットを活用してストリーミング配信を行って上映することを目指します。ストリーミング配信ができれば、韓国のドキュメンタリー映画を日本で視聴することも可能です。
では、ドキュメンタリー映画をなぜ選んだか、やはり批判精神や問題提起などが鮮明なものが大事だと考えたからです。インターネットの発達で様々な情報をたやすく手に入れることが可能になりましたが、どのような情報が信頼に値し、どのような情報がフェイクなのか、判断するのがだんだん難しくなっています。そのような状況に少しでも歯止めをかけたい思いで、今回のプロジェクトを始めることにしました。
ぜひ、そのような思いをご理解いただけたらと思います。

田中博(JAPAN FILM PROJECT)


なぜ、始めるのか~その1

2019-02-02 14:25:05 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

日本のドキュメンタリー映画を韓国に紹介しようと思いたった理由の一つに、フクシマ原発事故の問題があります。
僕が日本に行くと韓国政府から"30キロ以内に近づかないように"というメッセージが事務的に!来ますが、それで片付く問題じゃないんですよね。以前は韓国人と一緒に日本に行くとき、放射能は大丈夫か、食べ物は危なくないかと聞かれましたが、最近は聞く人、ほとんどいなくなりました。
これじゃダメですよね。
もちろん、汚染水の問題などニュースでは、けっこう詳しく報道されますが、単発なので、まだまだ足りないです。もっとキチンと伝えないとダメだと思っています。
できれば、年に2本ぐらいはフクシマ原発関連のドキュメンタリー映画を紹介したいですし、避難された方が自ら撮った作品があれば、ぜひ紹介したいです。
写真は、多分4月上旬ごろ第1回目に試写会をやる「小さき声のカノン」です。
クラウドファンディングのサイトは書き込み欄にリンク先を貼っておきますので、まだの方、よろしくお願いします!

クラウドファンディングのサイト

小さき声のカノン





クラウド•ファンディングを始めて

2019-01-28 17:01:37 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
1月23日から始めたクラウド•ファンディングも5日間が過ぎました。今まで17名の方が参加して下さいました。本当にありがとうございます。
やってみて、一番の成果はお金もそうですが、それ以上に応援してくれる仲間が見えることですね。これは、ホントに大きいです。僕のように一人で始める場合、何よりの励みになります。
目標金額までまだまだですが、ぜひ協力をお願いします。

こちらです

今回のプロジェクトの第1回目の作品ですが、ホタルにするかカノンはするか、悩んでいます。どっちから始めようかな^^



クラウド•ファンディングを始めます!

2019-01-23 00:47:47 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
日本の優れたドキュメンタリー映画の韓国自主上映プロジェクト、Japan Film Project を始めます。

詳しいことは、モーションギャラリーのサイトをご覧下さい。映画のカテゴリーにあります。
モーションギャラリー

クラウドファンディング - MotionGallery (モーションギャラリー)



熊本防災レポート(1)

2018-09-17 16:55:17 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
先日フェイスブックに載せた文章を検索でヒットするようにブログにもアップします。

熊本防災レポート(1)
思いつくまま、どんどんメモしていきます。熊本で3日間、2014年の熊本地震の体験や防災対策について、いろいろな話をたくさん聞きました。そしてわずか数日後に北海道で地震が発生し、また台風の直撃で関西空港は大きな打撃を受け、僕も4日のフライトが欠航になっています。そんなわけで、いろいろ考えていることがたくさんあります。まとめていませんが、読んでください。

1 熊本市がもともと指定した避難所以外にも自発的に避難所が作られたこと。その所在地や避難している人の数を確認し名簿を作ることに時間がかかる。
指定の体育館、定員1000名に2000名が避難をしてくる。それに対応する市職員は3名だけ。
あとでアンケートをとったら、避難民の50%が何もせず、お客さん状態。ショックがあったとしても、動かずじっとしていては、どんどんダメになるし、手が足りないのに。それが、現実。

2 ボランティアといっても、見ず知らずの人に大事なことは任せられない。日ごろから、交流がないとダメ。

3 指定の避難所も10%以上は天井が落ちたりして、使用不可。グラウンドなどに車を持ち込み非難する人がかなりいても、チェックするのは半端じゃない。こんな想定外の避難所が北海道にもあるのかな?

4 熊本市は市長が先頭になって収集にあたる。40日間、だから6月あたままで、市役所で詰めていた。6月から仮設が作られ、7月から入居が始まったから、最初の4、5、6月の3か月が大事。とくの初期は情報が錯綜する中、積極的な情報発信が役にたったという。特に、ライオン逃亡のデマへの対応。関空にわずか1日でも閉じ込められた人たちへの情報提供がどうだったのか?

5 ただし、避難所でテレビはダメな場合があるそうだ。画面がショッキングなので、家がつぶれたり、橋がおちたり、被災者にショックを与えるので、施設からの避難者にはみせなかったという。

6 反対に、熊本市は避難所にも地域の新聞を配達してもらうように手配。すべての避難者がネットができるわけでない。情報弱者を作らない、気配りは立派だ。
<続く>

写真は熊本市役所の機器管理センター

2018年8月末~9月初、10日間の記録

2018-09-10 12:15:23 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
8月末からの10日ほどをまとめると、災害と防災対策の10日間でしたね。記録のために書きだしておきましょう。

8月29日(水)
午後から大雨、近くのワンスク川が氾濫するかもしれないと警報メッセージが来る。翌日、朝4時出発で空港バスの停留所までのタクシーが捕まらないとアウトなので、晩御飯を食べた後、家を出てソウル市内で前泊。

8月30日(木)
朝、福岡行きの便が1時間半遅れで出発、福岡空港でプサン発チームと合流、バスで熊本へ。市役所と消防署の防災センターを訪問。

熊本市の職員から説明を聞く

8月31日(金)
終日、グリーンコープ生協の見学。店舗と老人施設で熊本地震の様子を聞く。午後からは南阿蘇の店舗と本部を訪問。熊本地震の時の生協の活躍は後ほど。

グリーンコープ生協の店舗で

9月1日(土)
午前中、益城のテクノ仮設住宅へ、キャンナス熊本のメンバーから状況を聞く。これも詳しい事は後で^^
午後は甲佐の小規模の老人ホームへ、ここでの熊本地震の体験談に参加者全員圧倒される。

後ろの民家が小規模多機能ホーム"ほたる"です

9月2日(日)
午後便で帰国。

9月3日(月)
4日からの農業現地視察の準備をドタバタと。台風早く通過しないかな、と願いながら準備をしている所へ、僕らの乗る便の欠航が決まったメッセージが届く。
30分以上呼び出して繋がったKALの担当者から夕方便は大丈夫と聞き、全員夕方便に変更をする。
清州(チョンジュ)からキンポに行くバスを遅らせ、4日、高島市で泊まる予定だった民宿をキャンセル、滋賀の観光バスを4日だけキャンセル、見学農家にも到着時間の変更を知らせる。

9月4日(水)
空港に12時過ぎには着き、チョンジュからのバスが到着、総勢18名でチェックイン。午前中、欠航が多いせいか、空港は何となく空いてる。出国手続きを済ませ、免税店でショッピングのあとは、免税店で買ったウイスキーで宴会を始める^^
そうしているうちに、関空が水に浸かったというツイッターを見つけ、どうなるんだと思っている時、夕方便も欠航!!
さあ、それからが大変。一部経費が補助なので、中止はダメ。行ける日が10月1日~4日というので、調べると席はありそう。じゃあ、これで決定、さあ帰ろうというとき、さっき飲んだウイスキーが問題に、そのまま入国するので、免税は返却との事。たいへん、飲んじゃっている。


写真はテクノ仮設住宅

"8月29日ごろから10日間のまとめ、その2"

9月4日ぱーと2
飲んじゃったウイスキーの件で税関で引っ掛かり、1時間近く待機、4時半過ぎにようやく<入国>の許可が降り、KAL職員の先導でゾロゾロ動き出す。ウイスキーは廃棄でお金も戻らず、という処置になったらしい。
皆は5時半のチョンジュ行きのバスで帰宅、僕も6時のバスで南楊州へ、家に戻ると同居人の飽きれ怒り顔。

9月5日
朝から航空券の払い戻しと10月1日チョンジュ空港発のチケットの予約。LCCなので、普通はネットで直買いだけど18名なので、そのままお願い。差額が出れば良いけど。
宿の方も、ネット予約は念のためネットでキャンセル手続き、キャンセル料は発生せずで、ホット一息。でも、1部屋ずつキャンセル入れるのも時間かかりますね。
滋賀県と大阪の泊まりを確保して、移動手段をチェックしてから、費用計算。どうにか今持ってる日本円で足りそうなので、ホット一息。あ、比叡山のボランティアガイドにキャンセル入れるの忘れてて、あわててキャンセルの電話。高島市役所のFさんにも電話いれるが、台風の被害状況の確認で外出中とか。被害、少ないと良いけど。

9月6日
明け方、時間を見るためスマートフォンを見ると、北海道震度6、という見出しが目に入る。慌てて起きてNHKを見ると、地震のニュース、昨日までは台風ばかりだったのが、一変する。一日中、テレビでチェックするが、変な気分。6月ごろから、日本おかしい。無神論者の僕ですら、大自然のカミサマが日アベ一族の横暴で残酷なふるまいに怒ってると思うほど。
でも、関西空港、いつになったら通常になるんだろ?

9月7日
本来なら今日戻って来る日なんだけど。朝から通常どおり、日弁連の韓国訪問の準備や公害紛争関連の日本現地調査の提案書の作成。

9月8日
締め切り伸ばしてもらった原稿書き。夜、緊急メッセージが入り、近くのサウナで火災発生。9時のニュースに流れるぐらいちょっと大きな火事で、3階建のサウナはほぼ全焼のようだ。
その上、MERSの患者が3年振りに発生したとか。3年まえ、パク•グネ政権の時、初期対応を間違え、その上秘密主義で対応したため、40人近くが死んだんだっけ。
と、この10日間、災害と緊急対策を勉強し?実践した日々でした^^



写真は火事が出たサウナ。真ん中の建物です^^

カンギョンファ外務部長官の発表

2018-01-10 00:33:24 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
1月9日、韓国外交部、康京和(カン•ギョンファ)長官の発表を日本語で紹介します。
この発表の中で、合意破棄をはっきりと言わなかったため、ハルモニたちや挺対協等からは批判の声が上がっているとマスコミでは報道されています。
一方、日本政府は合意内容の履行を韓国側に求め、継続措置の要求は一切受け入れられない、と言っています。
このような様々な意見が飛び交う中で、まず韓国外交部が発表でどんな事を言っているか確認したいと思い、日本語にしました。(田中博)

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2015年の日韓慰安婦合意の議論と関連して、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が政府の後続措置を発表しました。

[カン・ギョンファ長官]
こんにちは。
尊敬する国民の皆様、昨年12月27日、慰安婦TFの結果報告書の発表に先立ち、私は被害者の皆さんなどの意見を謙虚に収集して、韓日関係に及ぼす影響も考慮し、2015年、慰安婦の合意に対する政府の立場を慎重に樹立していくと申し上げたことがあります。

以後、短い期間でしたが、主務省庁である外交部と女性家族部を中心に被害者の方々や関連団体の声に耳を傾ける一方、隣の国である日本との関係も正常に発展させていく案を模索するため、真剣に検討してきました。

このような過程で、何よりも被害者の方々の尊厳と名誉が回復しなければならないことを確認しました。

また、韓日レベルを超えて戦時の女性の性的暴力に関する人権問題である慰安婦問題が人類歴史の教訓であり、女性の人権増進運動の国際的な道しるべとして位置付けをしなければならないという点を重視しました。

さらに、北東アジアの平和と繁栄に向けて、韓日間の正常な外交関係を回復しなければならないということも念頭に置き、政府の立場を慎重に検討してきました。

このような点と昨年末発表された慰安婦合意検討TFの結果土台で設けられた同合意に対する政府の基本的な処理方向を申し上げたいと思います。

第一、韓国政府は、慰安婦被害者の方々の名誉、尊厳の回復や心の傷の治癒のために韓国政府がやるべき仕事をして行くにあたりあらゆる努力を尽くしていきます。

第二、この過程で被害者関連団体、国民の意見を幅広く受け入れつつ被害者中心の措置を模索していきます。

一方、日本政府が出演した和解治癒財団の基金10億円は韓国政府予算で充当して、この基金の今後の処理方案については、日本政府と協議するようにします。

和解治癒財団の今後の運営に関連して、該当省庁で被害者関連団体や国民の意見を幅広く反映して後続措置を用意することです。

第三、被害当事者のハルモニたちの意思をきちんと反映していない2015年の合意では、日本軍慰安婦被害者問題の本当の問題解決ができません。


第四、2015年の合意が両国間の正式合意だったという事実は否定できません。

これを勘案し、韓国政府は本合意と関連し、日本政府に対して再交渉は求めません。

ただ、日本が自ら国際的、普遍的基準によって真実をありのままに認め、被害者の名誉、尊厳の回復と心の傷の治癒を向けた努力を継続してくれることを期待します。

被害者ハルモニたちが、一様に望んでいるのは、自発的で真の謝罪です。

第五、政府は真実と原則に立脚して、歴史問題を扱っていきます。

政府は、過去の歴史問題を賢明に解決するための努力をすると同時に日韓両国間の未来志向的な協力のために努力していきます。

最後に、本日申し上げた内容が被害者の皆様が望んでいることを全て満たすとは思っておりません。

この点について、本当に申し訳ないという言葉を申し上げます。

これからも政府は、真心と最善を尽くして被害者の皆様たちの意見を傾聴し、追加的な後続措置をまとめていきます。

ありがとうございます。

以上

慰安婦被害ハルモニを青瓦台へ招待~青瓦台ブリーフィング日本語訳

2018-01-07 06:55:52 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ
韓国の大統領府、青瓦台の記者会見を日本語訳にして、フェイスブックに載せたものを転載します。
ぜひ、多くの日本人に読んでもらいたい文です。また、見てもらいたい写真もありますので、リンク先をご覧ください。
今回のブリーフィングを初め、青瓦台の情報発信はとても積極的で、国民との意思疎通を回復しようという努力の現れです。
これからも、必要だと思われる情報を翻訳していきますので、ご期待下さい。

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<日本軍'慰安婦'生存者招待の昼食会結果のブリーフィング>

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、今日の昼の大統領府本館、忠武室で'慰安婦'被害者の九名を招待し、一昨年の12.28合意が、慰安婦の女性たちを排除したまま行われたという調査結果について慰めの言葉を申し上げ、今後政府の立場を決めるにあたり被害当事者のハルモニたちの意見を傾聴するため、昼食を用意しました。

ムン大統領は金正淑夫人とともに玄関入口に立って入場されるハルモニたちを一人一人歓迎し、別に移動して遅く到着したハルモニを15分間、玄関で立ったまま待ってから一緒に入場しました。

ムン大統領は「新年にこのようにお会いできて光栄でうれしいです。 私の母が91歳なんですが、私が大統領になってから、あまり会えていません。今日、皆さんにお会いできて、必ず私の母にも会うつもりです。皆さんを一緒に大統領府にお招きするのが夢でしたが、今日、ついに一堂に会し大変嬉しいです。国家が道理を尽くそうと努力しているとご理解下さい。過去、国を失ったとき、国民を守る事ができず、おばあさんたちもひどい苦痛を受けましたが、解放によって国に戻ってきたハルモニたちの魂を慰めてあげて、恨みも晴らして上げればと思いますが、それができませんでした。 むしろ、皆さんの意見も聞かず、皆さんの意思に反する合意をしたことについて申し訳なくて、大統領として謝罪の言葉を申し上げます。この合意は真実と正義の原則にそぐわないだけでなく、政府が皆さんたちの意見を聞かず、一方的に進めた内容と手続き全てが間違えたものでした。大統領として、この合意が両国間の公式合意だったという事実は否定できませんが、その合意で慰安婦問題が解決したと受け入る事はできないと明言しました。今日、皆さんが気軽に様々な意見を言ってくだされば、政府の方針を決定する時に役にたつように努力します」と言いました。

イ•ヨンスさんは「私の年は90歳で、その間大統領府の近くにも来なかったが、ムン大統領が当選してもう二回も大統領府に入った。 2015年12月28日の合意以降、毎日胸がつかえいらいらして、恨めしかった。だが、大統領がこの合意が間違っているということをひとつひとつ明らかにしてくれ、胸がすっとしてありがたくて、その日は大泣きした。慰安婦問題に対する公式謝罪、法的賠償を26年も叫んてきており、必ず闘って解決したい。大統領がいろいろと努力して、負担になっているようだが、この問題は解決してもらわなければならない。 少女像を撤去しろと言っているが、少女像が怖いのなら、お詫びをすればよい。 国民が被害者の家族だ。慰安婦問題が解決されれば、世界平和が訪れる」と言いました。

イ•オクソンさんは「大統領が変わり、言葉を尽くしてくださって感謝してもう安心して暮らせるようになった。 私たち皆が90歳を超えて大きな希望はないが、解放後、73年を待っているのに、まだ謝罪をしない。 子供を引いて銃で、刀で、殴って死ぬことすらまでやっていながらし、今になってしなかったと言わせてて、いいのか。私たちがこれから生きても、どれくらい生きられるのか。謝罪だけはさせてほしい。 大統領と政府を信じる」と言いました。

また、別のイ•オクソンさんは「我々の願いは謝罪を受けることだ。 謝罪を受けられないかもしれないから毎日が心配だ。 大統領が謝罪を受けるようにしてほしい」と言いました。

13歳の時、平壌(ピョンヤン)で連行され、まだ家に復帰できなかったキル・ウォンオクさんは挨拶の代わりに「恨み多い大同江(テドンガン)」を歌い、昨年に発売したアルバム「キル・ウォンオクの平和」をムン大統領にプレゼントしました。

昼食会が終わった後、金正淑(キム・ジョンスク)女史はハルモニたちに一人一人マフラーを直接巻いてあげました。ハルモニたちにプレゼントしたマフラーはアジア貧困女性らが生産したエコ衣類や生活用品を公正な価格で取引して、女性の経済的自立を支援する韓国で初めてのフェアトレード•ファッションブランドを選びました。

最後にムン大統領は、「大統領と写真を撮ることを一番したかった」というハルモニたちの要請により、金正淑(キム・ジョンスク)女史と一緒に一人一人記念写真を撮影しました。

なお、この昼食に先立ち、ナヌムの家から出発したハルモニたちは大統領秘書室が提供した儀典車両を利用し、大統領府までの警察の護衛の下、国賓移動時と同じ最高の礼遇を受けており、警護処は交通の利便性だけでなく、健康上の不慮の事態に備えて救急車まで準備して車両の移動の際に提供し、昼食行事後、ナヌムの家への戻る時も同じ方法でお送りいたしました。

今日の昼食会には'慰安婦'被害者九名のほかにも挺身隊問題対策協議会の尹美香(ユン・ミヒャン)共同代表、正義記憶財団の池銀姫(チ・ウンヒ)理事長、ナヌムの家のアン・シングォン所長、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、鄭鉉栢(チョン・ヒョンベク)女性家族部長官、ナム•インスン国会女性家族委員長などが参加しました。

2018年1月4日
大統領府報道人パク・スヒョン

原文はこちらです。