忠清南道の徳山温泉(トクサンオンチョン)から、車で30分ぐらいのところに海美邑城(ヘミウプソン)という史跡があります。
韓国の城は山の頂上にある山城と平地の邑城に分けることができます。山城には、ソウルの南東にある南漢山城(ナムハンサンソン)やキンポ空港の向かい側にある幸州山城(ヘンジュサンソン)などがあります。邑城で有名なのは、水原華城(スウォンファソン)ですが、この海美邑城も韓国では有名な史跡です。
もともと、この城はこの地域の軍政と行政をともに管轄するために造られたそうです。そのため、豊臣秀吉の軍をやぶった有名な李舜臣将軍も、6ヶ月ほどこの地に留まり軍政を指揮したそうです。
朝鮮時代の末期には、当時禁止されてたキリスト教の信者たちの殉教の場所でもあるそうです。1866年の弾圧では1000名以上のカトリック信者が犠牲となりました。
このように、歴史の舞台となった邑城ですが、近代になっては城の内部に学校や村役場があったそうです。今は撤去され、昔の姿を復元するための工事が行われています。
私たちが行ったとき、他の観光客はほとんどいなかったので、独占していました。城の中は、ちょっとした散策コース。旅の気分転換にいいところでした。
(日刊ブログ新聞 ぶらっと! のブログの記事を転載しました)
海美邑城の入口、年代が感じられます。
城の中の散策路、とても静かでした。
長く続く城壁、誰もいません。
城の門は車が出入りできるぐらいの大きさです