韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

キャンドル市民革命の作り方 3

2017-07-05 00:37:50 | 韓国あれこれ
以前、フェイスブックに次のようなことを書いたことがあります。まず、これを読んでもらってから、今回の連続講演会で出てきた話を紹介しましょう。
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キャンドル集会を主催した"退陣運動"が、1億ウオンの赤字を抱え、特別カンパを要請したところ、なんと約21000名から8億8千万ウオンが集まったそうです。
やはり、キャンドル集会の動員力や集金力には、ものすごいものがありますね。前回の文章(~作り方1 を見て下さい)で、いわゆる"運動圏"と無所属市民が、有機的に一つになったことを述べましたが、もうひとつ忘れてはならないことがあります。
それは、今回の運動が進歩と保守、あるいは左と右の対立ではなかったという点で、これは憲法裁判所の判決文にも出てきましたね。
ですので、ラジカルな労働組合が運動の中心という訳でもありませんし、ましてや北の指導によって起きた運動でもありません。ただ一点、パクグネを退陣させようという要求で集まった訳ですが、この要求の背景、根拠の一つが憲法第一条であり、直接民主主義の実践なのだと思います。パクグネとチェスンシルによって国民に主権がある民主共和国という憲法第一条の約束が破られているので、国会議員だけに任せるのではない直接民主主義の行動を積極的に行います。例えば、キャンドル集会に参加したり、国会議員の携帯電話に万単位でメッセージを送り、文化体育観光部の職員は特別検察に情報を提供し、国税庁の退職幹部は野党の国会議員と一緒にチェスンシルの秘密財産を探しにドイツまで行っているわけです。
3ヵ月の間、常に80%前後が大統領の退陣を要求するという国民全体の闘いになったからこそ、実現したと思います。
もちろん、長年の民主化闘争も大きな影響を与えているとおもいますが、それについては次回に考えてみます(3/17)
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実は、今回福岡に行ったパク•ジンさんが、特別カンパを要請した張本人でした。
憲法裁判所の判決前後に3回連続で集会を行ったため、現場でのカンパが追い付かず、2億ウオンの赤字が発生したそうです。ステージを設置する業者が1回分の1億ウオンを値引きしてくれて(カンパですね)、でも1億ウオンが残った訳です。
1億ウオンと言ったら、小さな市民団体の1年分の予算、どうしようと悩み、自分のフェイスブックにちょこっと書いたそうです。"退陣行動"で正式に決定したものでもありません。
すると、このコメントがどんどんシェアされ拡散していき、同時にどんどんカンパが振り込まれたそうです。結局、数日間で12億ウオンのカンパが集まったそうです。
どうやら、パク•ジンさんには金運があるようで、彼女のおかげで福岡での5回の連続講演会も会場カンパでかかった費用を埋め、少し黒字が出たそうです。

さて、直接行動の一つに、<18ウオン、カンパ運動>というのが、あったそうです。"18"という数を読むと、悪口と同じような音になるので、弾劾反対派やパク•グネ支持派に18ウオンを送ろうとうと、誰かが言い出したそうです。今となっては、確認出来ないそうですが、この抗議運動があっという間に拡がりました。
このように毎週土曜日に広場に集まるだけでなく、また、上からの指令を待つのでなく、参加した市民が自分達のやり方を自分達で編み出していきました。パク•グネ退陣の強さの源泉は、こんな所にもありそうです。


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2 コメント

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キャンドル市民革命に学びたい! (高橋 俊敬)
2017-07-05 17:11:10
韓国の100万人を超すデモを組織して、ついにパク・クネ政権を倒した市民パワーをテレビなどで見ていて圧倒されておりました。しかも、続く大統領選挙で、ムン・ジェインという人格者が大統領に選出されて、韓国の歴史教科書の国家検定を廃止したのが最初の仕事だったというのも驚いたひとつです。 ボクが大学時代に光州事件があり、当時はまだ友好関係にあった「留学同」(朝鮮総連系の在日学生組織)と一緒にデモや抗議集会を組織したり、熱い学生時代でしたが、その光州を大統領が訪問し、犠牲者を悼む演説をしています。犠牲者の遺族がこのムン・ジェイン大統領の言葉にどれだけ慰められたことだろうと想像しています。ボクと同世代の学生たちの遺族はもう60歳代後半から70歳代以上だと思います。あの演説に心を動かされました。 韓国の闘いに率直に学びたいと思います。
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キャンドル市民革命に学びたい! (高橋 俊敬)
2017-07-05 17:11:45
韓国の100万人を超すデモを組織して、ついにパク・クネ政権を倒した市民パワーをテレビなどで見ていて圧倒されておりました。しかも、続く大統領選挙で、ムン・ジェインという人格者が大統領に選出されて、韓国の歴史教科書の国家検定を廃止したのが最初の仕事だったというのも驚いたひとつです。 ボクが大学時代に光州事件があり、当時はまだ友好関係にあった「留学同」(朝鮮総連系の在日学生組織)と一緒にデモや抗議集会を組織したり、熱い学生時代でしたが、その光州を大統領が訪問し、犠牲者を悼む演説をしています。犠牲者の遺族がこのムン・ジェイン大統領の言葉にどれだけ慰められたことだろうと想像しています。ボクと同世代の学生たちの遺族はもう60歳代後半から70歳代以上だと思います。あの演説に心を動かされました。 韓国の闘いに率直に学びたいと思います。
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