韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

フクシマから遠く離れて

2011-03-31 03:34:37 | 脱原発社会のために
 韓国のテレビの天気予報に福島の風向きや強さが出るようになりました。そのたびに偏西風があるから大丈夫だとの説明がありましたが、韓国でもフクシマ発の放射能が検出され、ちょっと緊張が高まったという感じです。この放射能はロシアのほうに北上して行ったのが、南下してきて中国を通過して韓国まで来たと推測されています。

 週末は雨の予報なので、雨に放射能が含まれているかもしれないというので、大変です。また、中国からの黄砂も放射能で汚染されている可能性が高いというので、これも大変です。日本と同じようにスーパーでは済州島産のミネラルウォーターが売り切れとか。そういえば、日本コカコーラも韓国から水を輸入するとかいう報道がありました。

 この前も触れましたが、韓国の報道のほうが被害の現状をリアルに伝えている気がします。今日、YTNのニュースで福島原発の20キロ以内に1000ほどの遺体があり、放射能汚染のために埋葬することもできないという報道がありました。AFPの映像を利用していましたが、ほんの一瞬、体育館の中で遺体の確認をする場面が写っていました。撮影した場所が20キロ以内なのか、ちょっと不明ですが、日本のテレビには絶対出ない映像なので、驚きました。「원전 20km 내…」 というタイトルをクリックしてください。最初CMが流れますが、我慢してみてください。そのあと出てくると思います。

 YTNニュース

 驚きついでに、すでに多くの人が触れていますが、14歳のアイドル(といっても、あまり有名ではないらしい)の書いたブログが話題になっていますね。僕も読みましたが、いやあ、まいりました。中学2年が書いた文とは思えないです。周囲の人たちからいい影響を受けたのか、自分ひとりで考えたのか、そのへんはよく分かりませんが、下手な評論家よりずっと鋭いし、説得力があります。ぜひ、皆さんも呼んでみてください。

 藤波心オフィシャル・ブログ~避難覚悟で…

 なんとコメントが1万2千以上、賛否両論ですが、元気になれるブログでした。僕も元気になれる文章を書きたいものですが、なかなか難しいですね。ということで、今日も原発事故関係でした。



ジャパン・バッシングが起きる条件

2011-03-28 02:28:05 | 脱原発社会のために
 どうも、ここ2~3日の状況はよくない。日本政府と東京電力が何をやっているのか、何を考えているのか、まったく見えてこなくなった。そのうえ、データを間違えて発表するとは、何を信じていいか分からなくなる。
 
 今、全世界はフクシマに注目している。ただ、注目するだけでなく、本当に心を寄せ、解決するための方法を共に模索している(と信じたい)。3・11で世界は変わったということを感じることができる。

 ところが、日本政府と東京電力はそのことが分からないようだ。このままの調子で行くと、一緒に寄り添っていた心も離れていくだろう。そして、日本への不信に発展し、放射能で地球を汚した張本人の日本叩きが始まるのではないか。

 海水から高い放射能が確認されて「半径20キロ以内には人がいないから、被害はない」と元々は通産省のエリート官僚である原子力安全・保安院の参事官はのたまう。海は汚れ、人々は恐れているという事実が見えないらしい。ヨードは半減期が8日だし、海の水で薄くなるから大丈夫というが、もしプルトニウムが流れていたらどうするのだろうか。

 東京電力の首脳部も現時点での最悪の事態をどのように想定しているのかという記者の質問にまったく答えずにごまかしている。まさか、自分たちの逮捕が最悪の事態と考えているんじゃないだろうか。

 原発に反対する声が高まりつつあっても、まだまだ少数だ。ドイツでは20万人のデモが行われたではないか。これを基準にすると、日本での反応はまだまだ少ない。もっと、多くの人が直接街頭に出て訴えない限り、政府も東電もこのままだろう。

 とにかく、このまま放射能を垂れ流し、アメリカやヨーロッパ、地球を1周してアジアでも放射能汚染が広まった時、日本叩きが始まるのではないか。
 政府や東電がデータをごまかしたり事実を隠したりして、それにより事態がいっそう悪化した時、日本叩きが始まるのではないか。
  
 そうならないために、みんなで変えていかないと。

プルトニウムは大丈夫?&こども救済キャンプの件

2011-03-26 01:10:17 | 脱原発社会のために
 今日の韓国MBCニュースで、福島第1原発三号機の排水を海に流しているという報道がありました。ネットで確認していますが、いまだに見つかりません。MBCの誤報なのか情報統制をしているのか、どちらにしても、いま福島原発で何が起きているのかを正しく伝えてもらう必要があります。もしこれが本当なら、プルトニウムに汚染された恐れのある水を海に流したことになります。

 こちらでもNHK(ワールドプレミアムという海外用編成のもの)をチェックしていますが、どうも原発関係や放射能関係のニュースが極端に少ないような気がします。NHKは地震から立ち直る人たち、といった復興関係のニュースが多いのですが、韓国は福島原発の事故と放射能問題です。こちらのニュースでは放射能の土壌汚染や野菜、牛乳、水道水の汚染のニュースが毎日のように流れています。

 民放のMBCは衝撃的なニュースが好きなので、韓国からの救急隊が被災地で活動している様子も毎日のように流していましたが、遺体を発見した場面などはモザイク処理だけで放映しています。NHKの<きれいな>画像のニュースでは見られない場面を放映してくれるので、震災後のリアルな町の様子が分かります。

 もうこれで2週間になりますが、まだまだ予断を許しませんし、犠牲者の数も2万7千人までに達してしまいました。被災地の瓦礫の山もそのままですし、福島県がどうなるのか、とりわけ30キロ以内の市町村で暮らしていた人たちにとって、ふるさとに戻るということはかなわぬ夢になってしまうのでしょうか?

 今週末、飛び込みの翻訳の仕事が来たので、来週ぐらいから<東日本大地震こども救済サイト>のためにいろいろ動こうと思います。被災地の様子がまだまだ不安定ですし、避難所生活もしばらく続きそうな段階で、こんな<韓国でキャンプをしよう!>という計画を立てるのは不謹慎かもしれませんが、今から準備をしないと今年の夏には間に合いません。また、まわりの反応がよかったら<こども救済基金>を立ち上げて、毎年やるための基盤も作りたいと考えています。

 ほんとにやるためには、お金だけでなく、教育の専門家、心理学の専門家、CEPA活動や生態学習の専門家など、多くの人たちの協力が必要です。4月にはソウルで準備会を行い&立ち上げ資金の確保、5月ぐらいに実行委員会のスタート&募金活動の開始&日本との調整、6月参加者の募集と確定(あるいは推薦で決める?)7月準備のためのミーティング(東京)7月下旬~8月下旬に実施、9月に反省会&報告会。といった流れを考えていますので、時間がないのです。ぜひ、協力をお願いします。