先日の日曜日の朝、私は掛け替えのない至福の時を過ごすことができました。
この様なひと時は、たまにあることなのですが。
その日は何だか特別。
今思い出しても感極まるほど。
良き友人に巡り会えた人生の幸運を想わないではいられませんでした。
その日の朝、朝食を終え、何となくぼんやりと過ごしている時、電話が鳴りました。
耳元で聞こえてきた優しい上品な声は、大学時代の掛け替えのない親友、やっこちゃん。
電話を頂けたことが、とてもとても嬉しくて・・・。
「Kちゃんのこと、毎日のように思い出し、お話がしたくて仕方なかったのだけれど、こんなご時世だから、色々あって・・・」とやっこちゃん。
「Kちゃん」は私の学生時代の愛称ですが、旧姓と言っていいので、書くのは止します。
大学時代の私達
左から妹、早世したあっちゃん、私、やっこちゃん
今のやっこちゃんの苦労が、とてもとても良く理解できる私。
愛知のがんセンター病院に勤務されていたご主人様が開業されたのはいつのことだったでしょうか。
今ではすっかり軌道に乗り、地域の医療のためにご活躍。
やっこちゃんも、ご主人様の右手となり、医療事務を一手に引き受け、医院の窓口で頑張っておられました。
お暮らしも、毎年、ハワイでバケーションをお過ごしになるといった優雅さ。
それでいて、心はいつも謙虚で慎ましい。
学生時代のままです。
その友の暮らしに突然襲ってきた、この度の新型コロナの猛威。
医療現場で働くご夫婦の心身の負担は相当なものでしょう。
私には、その苦労が分かり過ぎるくらいよく分かります。
ですから、毎日思わない日はないほど、友のことを心配していたけれど・・・。
私からはとても電話を掛ける勇気がなくて、控えていました。
ですから、やっこちゃんから電話がかかってきた時は、飛び上がらんばかりに嬉しくて。
意外にも声はいつもと変わらない元気な声。
私の心が芯まで温まるような優しい響き。
毎日、会いたい、お話がしたい、と思い続けていたと、同じことを言い合う私達。
ご主人様が珍しく早朝からゴルフに出かけ留守だから、電話ができたとのこと。
それからは積もる話をとめどもなく語り合う私達。
九時過ぎに話し始め、電話を切ったのは12時過ぎ。
3時間近くおしゃべりを交わしたことになります。
やっこちゃんの医療従事者としても苦労話、大学時代の思い出話、早世したお互いの親友、あっちゃんのこと。
大学時代はいつも三人、姉妹のように仲良く行動を共にしていた私達です。
結婚後は、三人とも、海外暮らしがあり、子育てにも追われ、居住地も離れていたのでなかなか会えない時期もありましが。
久しぶりに再会すると、たちまちその空白は埋まり学生時代の信頼関係に戻ることができました。
横浜のホテルで再会した時の想い出写真
二年前には横浜のホテルで再会。
旅慣れたやっこちゃんにホテルの予約を任せました。
少し高くなってもいいと言われ、OKしたところ、その部屋は、何と特別階のスイートルーム。
でも思ったほど高くなくて助かりました。
その時宿泊したホテルの部屋。
とても素敵でした。
鏡の奥に見えるのが寝室です。
サラリーマン生活だった私には考えられない優雅な暮らし振りだけれど、一方では地域の医療のために身を捧げ頑張っているやっこちゃん。
とても愛くるしくて謙虚なところは学生時代のまま。
今では尊敬して止まない友です。
「ワクチンができたら、私はすぐ打つつもり。そうしたらまた一緒に旅行しようね」
とやっこちゃん。
そんな穏やかな時が一日も早く訪れますように。
やっこちゃんご夫婦はじめ医療従事者の方々の日々のご苦労を思いながら、私は高齢の身なので、精一杯気を付けて暮らすつもりでいます。
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