山本周五郎は随分読んだ
ちいさこべも再度読むことにした、20年ぶりぐらいによんだ、ストーリも結構忘れていたが
読むにつれて思い出した・・・
ものがたりは江戸の大火ですべてを失いながら、焼け出されたみなしごたちの面倒を引き受けて
自らの大工業の再建に奮闘する大工の若棟梁茂次、その心意気がさわやかさにこころ動かされるような
忘れていたものがおもいだすようなそんな感じだった。
こういう気持ちは、下々の人間だから持ち得るのだろうと感じる、江戸っ子の下々のものと生活する棟梁だからこそ
みなしご20人ほども面倒を見ることができるのだろうかと思える。
今に言えば、国の権力者は、貧しきものの生活はわかるわけはないだろうと思う、たぶんおまえらとおれは身分が
違うというのがほんとの気持ちであろう、人間としては最低の部類にはいるものどもだろう・・