この前開高健の風に訊けを読んだので・・開高作品を読んでみることに
開高健は寿屋(現サントリー)の宣伝部のコピーライターと洋酒天国の
編集者
27歳で芥川賞を裸の王様で受賞。
打算と偽善と虚栄に満ちた社会で圧殺されかかっている幼い子供を絵画の
創作を通じて救出を描く作品。
パニック
とつじょとして大繁殖して野に街にあふれかえったネズミの大群が巻き起こす
大恐慌を描く・・・最後のシーンが意外な感じでネズミは消える
一気に群れを成して突き進み湖へダイビングしていく・・
巨人と玩具 この作品は特に面白かった。
キャラメルの販売戦争で広告作戦とか町ですかうとした女の子をスターに
して広告キャラクターにしたりとか、流通業者への接待とか・・
結構身近な話題で面白く読んだ。
工業社会において人間の自立性をすべて砕きつつ進む巨大メカニズムが
内蔵する物理的エネルギーのものすごさを、おそれと驚嘆と感動で語る。