My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

石橋湛山 不屈のスピリット 立正大学公開講座に聴講する。

2015-10-23 23:22:56 | 単身赴任の日々


たまたま大学の公開講座が何かないかなと先月見ていたら

立正大学(日蓮宗系の大学)で石橋湛山の講座があった。

石橋湛山 21世紀に息つく不屈のスピリット 

講師はノンフィクション作家 日本ペンクラブ 保坂正康氏

これは聴かないといけないぞ、公開講座で無料。

石橋湛山に関してはさほど知識はないけれど、太平洋戦争当時 東洋経済社において反戦の論調をしずかに書いていた

その後東洋経済社 社長 一貫して戦争反対ということと軍事態勢国家に対する反対の考えを貫いた。

そして日本は大国にならなくていい、小国主義、自らの身の丈にあった政治と経済でいい、大国主義になるから侵略になる

戦後は衆議院選挙において当選するがGHQに公職追放される。

保守合同後 自由民主党総裁に選ばれ総理大臣になる、60日後老人性急性肺炎により辞職

近代まれにみる保守政治家

反戦 平和 不屈の精神で貫き通す政治家 この人が自民党に・・こんな人がいたんだ・・・

保坂正康氏の講演



戦争中の言葉 自由主義者であるが国家の反逆者ではない!(軍事主義体制が反逆者だ、自由主義者が非国民というレッテル張りに反抗)

なぜ戦争を批判するのか?戦争そのものは悪であるが、その軍事体制において国家・国民が病んでいく

すべての基準が軍事優先になる。

石橋湛山は 戦争反対とは軍事主導体制に反対 人間を苦しめる 国家を歪める 石橋は今生きてる日常が一番大事である

その日常を軍部が破壊するんだ。

戦時中の東洋経済の論評で 戦死者を思えというコラムをだした→これは多くの戦死者をだした戦死者の意にこたえ撤兵しろと暗に訴えた。

たんたんと保坂氏が話をする中で軍部にたいする保坂氏の怒りがこめられていた。

大半が石橋湛山の戦争中の話を通じて軍部指導体制の批判をされていた、経済至上主義に関しても批判されていた。

口にはだされなかったが、安倍内閣に対する安保法案 秘密保護法が軍事体制への道につながると

だれもが思うような今現在とオーバーラップして理解できる。

保坂氏はこうもいっていた、憲法第九条を平和憲法というのは違うと思う、あくまでも非軍事憲法というべきではないか

非軍事憲法を通じて真の平和憲法にするために国民一人一人が努力をしなければならない、先の戦争を二度と繰り返さないと誓わなければならない

平和憲法はわれわれが目指すべき崇高なものだと・・

なるほど・・

もしか石橋湛山が長生きしていたら、保坂氏はアメリカとの関係は今のようにべったりの関係でなくもっとクールに冷たい関係だったのでは

と思うとのこと

最後に石橋湛山がわれわれに残しただろう遺言

1市民として自覚する市民だれ

2国家は身の程の大きさでよい

3経済は身の丈でよい

と現代にささやいているだろう。

石橋湛山のような保守政治家が昔はいたんだ、岸と対抗した政治家

今いればとこんな安保法案なんかなかっただろう・・・



貴重な講演を聴いた、考えさせられれることや気が付くことが多かった。

たしかに日本経済の成長はこれ以上はないと思うというか世界経済の成長はもう限界点にすでに入っている、金融のみ金融商品金融工学で

あらたな道をつくり破たんしていくのが現在です。

日本経済のパイはこれ以上大きくなる必要はまったくない、パイを増やすことでなくパイを分配することに力をそそぎ

国民の生活のトータルの底上げと社会保障の充実を防衛予算、米軍思いやり予算、オリンピック予算 不要な公共工事 法人税増税 

累進課税の強化  公務員給与を民間平均  でねん出してまずは教育予算 幼稚園から高校まですべて無償化 公立の保育園の充実 高校生までの医療費負担軽減

消費税率見直し 食料品は消費税ゼロ その他生活必需品5% 嗜好品10% 外食 高級店15% ぜいたく品(ブランドもの)40%

新聞書籍 ゼロ  そしてシングルマザーの為の住居を国が提供する 

非正規雇用は原則撤廃(アルバイト、パートは除く)各業種で非正規雇用の割合を厳格に決める各業種平均8%以下程度にする労働者派遣法の改正し違反企業に

対しては厳罰 労働基準監督署の人員を3倍にふやしブラック企業に対する厳罰をする、業務停止命令も含み大ナタをふるいユニクロなどに厳罰を処す。

安保法案即時廃止、沖縄基地を激減させる沖縄観光特区で徹底的に観光に力を入れる・・・・

あれこれ考えたらきりがない

これ以上の成長は必要ないし成長するわけがない、人口が減っていく中経済は成長することはない、海外での発展途上国に対する経済支援、企業が発展途上国で

民主的な人道的な産業の開発をし発展途上国を支援する方向でいい。

大きくならないパイをいかに富の集中をへらし分配するかこれが今後の資本主義が生きながらえていく道だと思う。

ある種北欧モデルを日本も取り入れるときがきてるように思う。

すべての今の悪は格差、貧困の固定化が大きく社会を歪める原因になっている、これを解決しない限り国は誤った方向へいくだろう・・

貧困と不満と先の不安がナショナリズムを生みそしてファシスト政権を生み出す ナチスドイツがワイマール憲法をないがしろにしたその典型です。

日本もその状況に似てきてるという自覚を持つことだ、これほど社会不安がひろがり、ヘイトスピーチをはじめとする排外主義 ナショナリズム

が台頭してきて そして政治は憲法を歪め 戦時体制国家へと向かっている、知らない間に・・と気がついたときは遅い

秘密保護法 安保法案 (違憲を無視する) 非正規雇用の増大 教育改革の名のもとの国家教育強化 マスコミにたいする圧力言論統制

これほどを短期間でやる安倍晋三をそれでも支持する国民がいることに疑問に思う、無知な国民が今なお多いその責任はマスコミは大きい。





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