会社の社員旅行の第三陣で北海道に二泊三日で出かけてきました。
初日はほぼ移動日でしたが札幌のホテルに15時過ぎに着いたので、夕食までの間
市内をのんびりと歩いてみました。札幌には何度も訪れていますが、一人で歩いて
見物するのは初めてかもしれません。
まずはホテルのすぐ近くにあった『北海道テレビ』の本社を訪問しました。
『水曜どうでしょう』という20年以上も前に、深夜に放送された番組を、
YouTubeで見るのが最近の楽しみで、出演者の大泉洋と鈴井貴之が
旅をメインとした企画の番組ですが、そのくだらない内容にはまっています。
その放送局のエントランスホールで未だに販売しているその番組のグッズを
物色した後、通りを挟んで西側にある市内で一番有名な『札幌時計台』を訪問。
その後は少し歩いて『北海道庁旧本庁舎』の赤レンガの建物を見学。
そして大通公園まで歩いて一息入れました。
その後はススキノの夕食会場まで街の雰囲気を味わいながら歩いて行きました。
二日目は自由行動。観光バスツアーで観光する者もいれば、ゴルフをする者、レンタカーで好きな場所を訪れる
など様々ででした。私はというとレンタカーで道央を観光しました。
まずは高速を走り三笠市から県道を一路富良野へ。
『ファーム冨田』はラベンダーで一躍有名になった観光農園。
メインのラベンダーはまだ早いのか花も小さくまばらな感じです。
次に訪れたのは同じように花畑で有名な『四季彩の丘』
この後訪れたどの観光地もそうですが、とにかく周りは韓国語と中国語が飛び交っています。
日本人を探すのに苦労するくらい、海外からの観光客ばかりです。
四季彩の丘からは『丘の町 美瑛』らしい景色の中を車を走らせます。
そしてこの美瑛を有名にした貢献者の一人の写真家の『前田真三』さんのギャラリーの『拓真館』を訪問。
森の中にひっそりと佇む、小学校の跡地を利用した雰囲気のあるギャラリーです。
そしてこの拓真館からひとつ丘を越えたところにある場所が、今回どうしても訪れたかった場所です。
現在はファームズ千代田となっていますが当時は高橋牧場という名前でした。
私が若かりし頃2年間過ごした場所です。その時の社長はなくなっていますが、息子さんはやりてのようで
手広くされて規模は何倍にもなっていました。
【千代田の丘見晴らし台】
【水沢ダム】
30年以上も前に寝泊まりしていた寮や倉庫も当時のまま残っていました。
その懐かしい場所から東に車を走らせると、ここ最近話題になっている『青い池』です。
この池は十勝岳の火山泥流災害を防ぐために造られた堰堤のひとつに水が溜まり偶然にできた産物です。
その偶然の産物に平日にもかかわらず凄い数の人が訪れています。
その青い池から白金温泉に向かうと同じような色をした川に細く数多く流れ落ちる『しらひげの滝』があります。
しらひげの滝からは原生林の中をどんどんと高度を上げていくと『十勝岳望岳台』です。
標高940mの展望台からは正面に十勝岳のあげる噴煙をまじかに見ることができます。
【十勝岳】
写真を撮ってのんびりとしていると一人の女性が『写真を撮ってくれませんか?』と声をかけてきました。
写真を撮ったあとに少し話をすると、女性は福岡から来て『富良野岳~十勝岳』まで縦走する予定だったが
富良野岳の稜線で風が強くて諦めて降りてきたと言います。それでもあきらめきれずにここまで車を走らせ
十勝岳を眺めに来たそうです。
【富良野岳】
『だいぶん距離があるみたいやから時間がかかるでしょう?』と聞くと
『10時間くらいで歩けるみたいです。』と答えてくれました。
帰ってヤマケイを見てみると16.4Km、約10時間のコースタイムになっていました。
なかなかハードなコースの様ですが一度は歩いてみたい稜線です。
【美瑛岳・美瑛藤】
北側遠くには大雪山も見えます。
反対側には広大な原生林が広がっています。
登山口にはこの大雪山系のルートマップが貼っていました。
ルート図には難易度で色分けされています。果たして自分の力量はどれくらいかな?などと考えさせられました。
10年前に遭難事故のあったトムラウシ山はやはり最高難度の赤線になっています。
望岳台を後にして美瑛市内の西側の丘陵地を走ります。
この日の夜は札幌市内の夕食の定番の『さっぽろビール園』でジンギスカンとビールを堪能。
最終日は朝から小樽へ。明治時代から残る重厚な建物が点在しここでも観光客でにぎわっています。
二泊三日と短い時間でしたが、思いで多い場所を尋ねることができて
改めて北海道の良さを感じた旅となりました。