昨年は10月3日に登って紅葉は丁度いい感じだったけれど、今年はどうも遅れているような雰囲気ですが、
天気予報を見ると久しぶりの晴れマーク!。出かけるなら今日しかないと、
四国で一番早い紅葉が見られる『石鎚山』へGO!
丸亀を6時に出発。ゆかりんが週に一度の定休日に、色々と用事が溜まっていて二の足を踏んでいた
セニョさんを引っ張り出し、久しぶりのキョウちゃんも参加となって、
総勢9名、2台で土小屋を目指します。
私は豊浜SAであっちゃんとルリちゃんをピックアップします。
ルリちゃんと二人でいつもの場所のベンチで待っていると、遅れてあっちゃんが到着して開口一番、
『KAZASHIさん、見る度に変になっていくね!』と
『え?どういう事?髪を短く切ったからかな?』
『ん・ん~そうじゃなくて、変になっている』と
どうやら顔が太ってきていると言う事らしいが、変になっているって?
それを横で聞いていたルリちゃんが、『私もそう思っていたけど黙っていた!』ととどめを!
たしかに頬骨の辺りが随分と膨らんできたし、目の下の皺や弛みも目立ってきたし
本人も気にしていることをズバズバと!これだから奥様方は遠慮がなくて・・・・・。
西条市のコンビニで先に着いていた麺法師さんと合流して、お弁当を購入して土小屋を目指します。
天気は心配なかったけれど、ガスだけが気になっていたのですが、コンビニからも石鎚山がくっきりと見えます。
弥山からの眺望が目に浮かんで、ますます期待が膨らんでいきます。
車に乗り込み走り始めると、コンビニで飲み物を買った後部座席のあっちゃんが、
『この車、後ろにカップホルダーがないんやね!』
『はい、小さい車なんで申し訳ありません!』と言いながらセンターのカップホルダーに入れていた小物を片付けて
『奥様ここをお使いください!』・・・・やれやれ (T_T)
国道194号線を南下して寒風茶屋から瓶ケ森林道を走ると、そこには絶景が広がっていました。
東黒森山への稜線と突き抜けた青い空とのスカイライン!
南には太平洋まで続く四国の峰々が幾重にも折り重なり続いているのが見渡せます。
瓶ケ森まで来ると正面には霊峰石鎚山がど~んと待ち構えています。子持権現の岩肌もくっきりと見えます。
今日は文句なしの登山日和です。
土小屋の駐車場は予想通り満車状態でした。下の駐車場の一番下の少し広くなった路肩に停めて9時40分スタートです。
鶴ノ子ノ頭下までの道は緩やかな道です。皆さん快調に飛ばしていきます。
途中で先ほど車ですぐ下を通った瓶ケ森が見えます。
するとあっちゃんが『あの笹が広がる山は?』と聞くので『瓶ケ森ですよ!』と。
鶴ノ子ノ頭を過ぎると昨日の雨でまだ濡れている道から、稜線の南側の乾いた道に変わります。
大きなカメラと三脚を持った人が何人か明け方の写真を撮り終えて降りてきます。
この辺りから南尖峰が顔を出します。
登山道の両脇の笹の足元にはリンドウが今は盛りに咲き誇っています。
昨年は往路で歩いた東稜コースは今日は下りで歩く予定。笹滝と矢筈岩もくっきりと見えます。
東稜基部を過ぎてまた稜線の北側に回り込みます。
見上げると色づき始めた木々。
成就社への分岐で休憩します。ここまでくるとすでに大勢の人が腰かけて休んでいます。
先ほどから少し遠くに見える瓶ケ森を指さしあっちゃんが、
『あの山はなんて言う山?』と聞くので、『奥様、瓶ケ森でございますよ! ( ゚Д゚) 』
ここからは分かれて二の鎖を三人が登り、後のメンバーは巻き道を登って行きます。
私は五十肩で右腕が上がらない状態なので、不安定な鎖場は今回はパスします。
階段を息を切らしながら登って行くと、山頂が近づくにつれ周りの彩も濃くなってきます。
西ノ冠岳に続く稜線の向こうには、西条から今治への海岸線が見渡せます。
弥山の直下まで来るとさらに二ノ森へと続く稜線が!この二つの山はWOC登山部では未踏の山。いつかは歩いてみたいものです。
予想通り山頂は平日にも関わらず大勢の人で賑わっていました。ちょうどお昼時なので皆さん、お弁当を広げています。
神社の下の岩から今日のメインディシュの天狗岳を覗いてみます。
やはり去年よりもちょっとだけ色づきが遅いような気がします。
南に広がる峰々の奥には室戸へ続く海岸線と太平洋まで薄くですが見えています。
鎖場を登ってきているメンバーを待ちながらお弁当を食べます。全員が揃いお昼ご飯を食べ終えたところで記念撮影。
さぁ~それでは次の天狗岳へ向かいましょう。
天狗岳までの痩せ尾根は、意外と人が少なく離合もスムーズに歩けて行けます。先ほど弥山から見た時より
天狗岳に近づくにつれ紅葉の色は濃くなり心躍ります。
独り弥山からそのまま戻るコアラさんが弥山の岩の上からメンバーの写真を撮ってくれています。
こちらから見ると丁度額縁に納まっているコアラさん!
以前は歩けた岩の下には規制線が張られて通行禁止になっているヶ所があるので、北壁の際を慎重に歩いて行きます。
天狗岳でプレートを持って記念撮影。ここでは他の人との順番待ちで少しだけ込み合いました。
天狗岳とくり抜かれたプレートに青空が映えます!
南尖峰まで来ると右下に墓場尾根の柱状節理が小さく見下ろせます。墓場尾根が見てみたいと言っていた麺法師さんは
これで満足と言って、ルリちゃんとキョウちゃんと下らずに待っている事に。
残りのメンバーで墓場尾根がさらに近くで見える場所まで下ります。急な下りを笹を掴みながら下り、
大きな岩塊を回り込むと、やはりまだ色づきの薄い木々と墓場尾根が待っていました。左上には『大砲岩!』
行き止まりから少しだけ登るとさらにビューポイントがありました。
前日にエントツ山さんに電話をして、ここから墓場尾根に下りる道を確認したところ
このビューポイントをさらに登ると大砲岩から墓場尾根に下りる道があるとの事。
先に居た女性も『ここから行けるわよ!』と教えてくれ、一人では二の足を踏んでいるので『行きませんか?』と
誘われたのですが、上で待つメンバーと先に土小屋に戻ったコアラさんが待っているので、今日は残念ですがここまでにします。
その女性と少し話をするとエントツ山さんと同級生のユーミンさんとの事でした。
もう一人いた男性が下まで付き合ってもいいというので、ユーミンさんは喜んで登って行きました。
墓場尾根を堪能した後は三人の待つ南尖峰へと登り返します。
東稜コースへの下りの基部は5mほどの岩が待ち構えています。下から三人組の内女性の二人が登るのに難儀をしていて
しばらく岩の上で時間待ちです。やっと登って来た三人と入れ替わり早速大岩にアタック開始です!
前日にベースキャンプで登山靴を買ったときお店の人に、
『下るならロープがあった方がいいですよ!』と言われ購入したロープを取り出し岩の上の木に巻き付けます。
やはりロープがあるのと無いのとでは大違い。ちょっとしたアクシデントはあったものの、
メンバーも思ったよりスムーズに全員下りてきました。
ここからは足元に注意しながら下りれば、あとはそれほど難しい道ではありません。
ただ笹に隠れて足元が見えない分、段差に気づかず足を滑らせ尻もちをついたりはします。
カニの横這いも難なくクリアー!
昨年登りで見た南尖峰の紅葉ももう少し先の様です。
何ヵ所かの岩を下り、笹滝の生い茂る笹をかき分け、尻もちをついて悲鳴を上げながら
それでも一般の登山道では味わえないワイルド感をメンバーも楽しんでいます?
周りの景色も次々と変化していきます。
鶴ノ子ノ頭が見え始めると、東稜基部まであと少しです。笹道歩きに飽き始める頃に、何とか基部に着きました。
ベンチに腰かけ一緒に下りて来た土小屋で泊まるという女性の方や、テントを担いでいる男性と談笑しながら
メンバー全員が揃うのを待ちながら一息入れます。
全員が揃ったところで、先に下って行ったコアラさんの待つ土小屋まで歩きます。
先ほどまでの東稜コースの悪路に比べると、格段に歩きやすい登山道にどんどんスピードも上がって行きます。
コアラさんに伝えた時間より少し遅れて土小屋に到着しました。下の駐車場にはあれほど停まっていた車ももうまばらです。
女性陣はロッジでソフトクリームを買って頬張ります。
ここで麺法師さんは面河へと下って行くというので、我々は分かれて瓶ケ森林道を戻ります。
瓶ケ森の手前の石鎚山展望所で車を停めて、最後に今日の石鎚山を写真に収めていると
間近に見える瓶ケ森を指さしあっちゃんが、『あの山は何て言う山?』と
『奥様、あれは瓶ケ森でございます!』 『これで今日五回目、同じ質問をされましたよ!』
少し冷えてきた展望台を後に、瓶ケ森林道の陽の沈みかけた、朝とはまた違う景色を堪能しながら帰路に着きました。
石鎚山の紅葉は今週末位が見頃の様です。危惧していた台風も東にそれていく予想。
晴れればこの週末にはさらに大勢の人でにぎわう事でしょう。この石鎚の紅葉をスタートに、四国の山の秋が始まります。
さぁ~来週はどこの山が見頃かな?
ちなみに前回はらちゃんに教えてもらった3Dアプリですが、
今回はGPSの記録をしていなかったので、昨年同じコースを歩いた時のトラックです。往路復路が逆ですが、
コースは同じルートを歩いています。
石鎚山・(弥山・天狗岳・南尖峰・東稜コース)