KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

2020年は地元の里山からスタート!

2020年01月07日 | 香川の里山
新年明けましておめでとうございます。

今年も一年、健康に(特にギックリ腰)留意して、元気に山歩きをしたいと思います。


昨年は年末年始以外の52回の休日の内、ギックリ腰と社内行事を除いて46回山歩きを中心に遊びに出かけていました。

さすがに正月くらいは家族サービスをしておかないと、今後訪れるであろう老後に不安が残ります。

年明けから奈良・大阪・兵庫と出かけて久しぶりに家族四人の時間を楽しみました。

奥様のご機嫌取りはこれで大丈夫?と思った最終日の帰り道。さっそく明日はどこの山に登ろうかと色々と考えたのですが、

久しぶりの一人での山歩きに、なかなかいい案が思い浮かびません。

結局、一番近場の五瀬山に登ることにしたのですが、それだけでは物足らないので、

五瀬山から南に歩いて熊高山、そしてさらに西側にある石鎚山まで足を延ばすことにしました。

このコースをさらに西にある雲附山まで廻ると、『ぐるりん志度里山健康ウォーク』のチャレンジコースとなりますが、

今回はそのほぼ2/3のコース。これならWOC登山部でも歩いてみてもいいかなと思い、下見を兼ねて歩いてきました。

このコースの五瀬山から熊高山までは『ぐるりん志度』が開催されるまでは、道も不明瞭で藪こき歩きの場所もあったのですが、

里山ボランティアの方々が整備してくれてからは、歩きやすい道になりました。


いつものように志度末工業団地の入り口に車を停めてスタートです。まずは工業団地に入らずそのまま北に舗装路を歩きます。

最終民家から左に折れて小さなため池の土手を渡り、林道を進んで行くと電力の保線路の杭があり、そこから山の中へ。

志度支線の19番鉄塔を横目に見ながら急登を登ると、支尾根の道になります。










ここからは幅も広く東へと道が続いています。途中、天野峠からの道との分岐を過ぎ、さらに登ると石鎚神社があります。







神社の前からは志度町の街並みを見下ろせます。

志度湾越しには五剣山屋島







家族旅行ではお寺ばかり巡っていたので、今年初めての神社での参拝を済ませ五瀬山へ。

尾根道では冷たい風が吹き上げてきますが、額には汗が吹き出し始めます。


山頂には石鎚権現の石祠。そして里山とは思えない大展望が広がっています。







先ほど石鎚神社から見えた志度の街並みの向こうには、高松市内のサンポートのシンボルタワー。




西には白山クレーター五座そして飯野山まで。

香川県の独特なおむすび山が点在しているのがよく判ります。




南側はこれから歩く熊高山へと続く尾根と阿讃山脈。そして東には東讃の山々の向こうには薄く淡路島が確認できます。










山頂でゆっくりと眺望を楽しんだ後、南に続く尾根を熊高山へと目指して行きます。ここからの尾根道は以前に山火事で木々が焼け、

その後に笹が生えた見晴らしのいい道です。尾根の突端からはその笹の中の踏み跡を急な坂を下って行きます。








鞍部まで降りると志度町の末から志度町東の鴨部への峠道。道の傍らには峠らしい石仏。

振り返ると今下りて来た五瀬山の笹の山肌が、広い範囲で山火事だったのが判ります。




鞍部からテープに沿って尾根を進んで行きます。小刻みにアップダウンを繰り返し、また石仏のある峠。







標高は100~150mほどですが、このアップダウンが意外と堪えます。

途中の風景はやはり人物が写っていないと面白味がないので、久しぶりに自撮りをしてみました。

以前独り歩きをしていた頃は、立ち止まっては三脚を出してよくこうやって写していました。

途中で一ヵ所、東側の眺望が広がっています。










最後の鞍部は切通しになっていて舗装路に飛び出します。ここからは少し道が不明瞭になりますが、

薄い踏み跡と赤テープを目印に急坂を登って行きます。熊高山山頂手前は今日一番の急登です。

最初にこの山を山頂から下った時は、もう少し西側を羊歯の海に溺れながら下ったのを思い出します。








山頂には四等三角点『脇』があり、少し下がった西側には鴻ノ岩があります。

岩からは眼下に野間池と長尾から三木にかけての眺望が広がっています。

一番手前に大鉢山。その右に白山さらに右には上佐山と日妻山が見えます。







五瀬山からここまで1時間20分。意外と時間がかかりました。

小休止をした後は西側へと下ります。初めてこの山に登った時は取りつきが判らず、東側から藪こきの急登を苦労して登ったら、

この西側のきれいな道があったので落胆したものでした。

少し下ると広場になっていて、壊れかけた菊の御紋のある古い祠があります。







広場からは参道になる落ち葉の積もった滑りやすい道を下って行きます。何とか尻もちもつかずに下りきると金毘羅宮と書かれた鳥居。

と言う事は先ほどの祠は金毘羅宮?。香川の里山ではこの金毘羅と石鎚、そして龍王が数多く祀られています。








熊高山を下った後は下道歩きです。麓をぐるっと回り込み野間池の突堤を歩いて次の石鎚山(日内山)を目指します。




【熊高山】



【石鎚山】



池の突堤からはスタート地点の五瀬山が遠くに見えます。




石鎚山は標高189.1m。愛媛県の本家?石鎚山(1981m)の1/10の高さであることから石鎚山と呼ばれるようになったそうです。

登山口となる霊芝寺でまずはお参りを済ませ、脇にある黒門をくぐってミニ四国霊場の道に沿って登って行きます。








ここにきてシャリバテのせいか、急に足が止まります。それでも何とかミニ霊場から尾根に上がり、

花崗土の滑りやすい山肌を登って行きます。







山頂には石鎚神社の祠が二体。

祠が鎮座する大岩に腰掛け、コーヒーと菓子パンでお腹を満たしてやっと一息つきました。







前回一人で『ぐるりん志度』を歩いた時は、一旦南に戻って願興寺へ下り雲附山へと歩いたのですが、

今日はオレンジタウンへの尾根道を初めて北へ向かって歩いて行きます。




そのまま進んで行くと車を停めた末地区とは反対に下りてしまうので、途中からGPSを見ながら下りてみます。

小さな沢を下り右に左に久しぶりに少し藪こきをして何とか里に降り立ちました。








10.5km、5時間弱の里山巡りは、正月の摂取カロリーを消費するのにちょうどいいコースでした。

標高にすると低い山ばかりですが、それぞれの山頂からはさぬき市の眺望が広がり楽しい里山巡りとなりました。

この冬WOC登山部でまた歩いてみたいと思った次第です。







今日のトラックの3Dです。