KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.01.15 ぐるりん志度2/3

2020年01月16日 | 香川の里山


今日は年明け初めてWOC登山部に参加。先週の天気予報では天気もイマイチだったので

雪山は諦め里山を歩く事にしました。ならば二週間前に歩いた地元の『ぐるりん志度2/3コース』なら、

メンバーも気に入ってもらえるかな?と思い案内しました。

丸亀組と志度ICを下りて直ぐのコンビニで待ち合わせ。まずは『明けましておめでとう!』の挨拶の後、

スタート地点の末工業団地の入り口付近に車を停めて出発です。




工業団地の入り口を横目に見ながらそのままアスファルト道を直進し、いつものように林道から電力の保線路へと

入って行くと、19番鉄塔の下で作業をしている人が一人。鉄塔を見上げると一番上で作業をしている人の

姿が見えます。『ひえ~!あんなところで!』高所に加えて、今日は冷たい風が吹いています。




感心しながら保線路を進んで行くと、今日最初の急登です。







一カ月ぶりの参加になるセニョさんも『キツイな~』と言いながら息があがっています。




次の鉄塔の下でも作業をしている人がいます。同じようにその上で作業をしている人がいて、

無線で『下を人が通るよ!』と連絡しています。作業員の人もこんな場所を歩いてくる人がいるとは思っていなかった様子です。




鉄塔を過ぎ尾根道を登って行くと石鎚神社です。北西に広がる眺望に皆さん見入っています。










石鎚神社からはすっかり葉の落ちたコナラの林の尾根を進んで行きます。

笹と露岩が現れると五瀬山山頂はすぐそこです。










山頂では北面を除いてぐるっと周りの景色が見渡せます。メンバーも感嘆の声をあげています。













ザックを降ろして一息入れ、最初の記念撮影。吹き上げてくる風は冬らしく肌を刺す冷たい風ですが、

その寒さを忘れてこの眺望はしばし見とれてしまいます。

杉さんも以前に訪れた時は天気が悪かったようで、眼下に広がる里山をそれぞれ特定しています。




ひと時山頂での眺望を楽しんだ後は次の熊高山を目指して縦走の開始です。

以前に山火事のあった尾根は遮る木々がなく、熊高山に続く峰々が見渡せます。

花崗岩の風化した尾根道は急坂で滑りやすく注意が必要です。
















急坂を下りると二体のお地蔵さんのある小サブ峠です。熊高山までの縦走路には

末地区から志度東に抜ける峠が何ヵ所かあります。

山おくさんとまゆりんがオオバヤシャブシの実の付いた枝を手に持って下りてきました。










全員が揃ったところで縦走路を樹林帯の中へ進んで行きます。道も明瞭で皆さんの歩く速度も上がっていきます。

ほぼ平らな道から少し下って行くと、今日の二つ目のお地蔵さんのある峠に着きました。

道の脇には七曲峠と書かれた案内板があります。














地形図で見ると高速道路の志度トンネルの上を過ぎ、さらに進んで行くと154mの標高点。

前回一人で歩いた時には気づかなかった高山と書かれた山名札が木に掛けられています。

『ここは高山でなく、低山やな~』とセニョさんがひと言。それでも一応恒例のばんざい!




154mの標高点を過ぎるとこの縦走路で唯一東への眺望が広がっています。

鴨部地区とその奥には津田町の北山が見えます。







しばらくするとしの谷峠への急な下り坂が始まります。振り返って足を滑らすシーンをと

カメラを構えてみますが、残念ですが?皆さん慣れた足取りで降りてきます。










切通になったしの谷峠からは直ぐに急登が始まります。足元の踏み跡は少し薄くなり、

木々に巻かれた赤テープを目印に登って行きます。













急登を登るとしばらくは平らな道。そして少し下ると最後の熊高山山頂への激坂です。

木々に掴まりながら手足で登って行きます。



















汗を掻き掻き息を切らせてやっとのことで熊高山山頂に着きました。

山頂からは南に木々の頭越しに南側の景色が広がっています。少し西側に下りた所の鴻ノ岩からは

眼下の野間池とさらに西側の景色が見渡せます。




鴻の岩の上であっちゃんのお株を奪うゆかりんがきれいにポーズ!

私はビビッて少し腰が引けています。







やっさんもチャレンジしますが、足元が切れ落ちた岩の上は・・・・。

『無理したらいかんよ~!』と。見ているこっちが股間がゾックとします。




時間は11時30分。まだお昼前ですが風の当たらない、山頂から少し下がった金毘羅宮の広場でお昼にします。










お昼ご飯を食べ終えた後は、最後の目的地の石鎚山へと、山裾へ下って行きます。

金毘羅宮からは参道になっているのか幅の広い道が続いています。落ち葉の積もった急な下り坂は滑りやすく、

女性陣がキャーキャー言いながら下って行きます。






山裾まで下りるとしばらくは下道歩きとなります。水路の脇にシロサギとアオサギがたむろしています。










野間池の西側に回り込み県道の脇を北に向かって歩いて行きます。野間池越しに先ほど登った熊高山。

その熊高山を見てコアラさんが、『今日のコース。何であの山に登らなかったん?』と。

『イヤイヤ、今登って来たばかりでしょう、コアラさん!』




石鎚山(日内山)の登山口となる霊芝寺(れいしじ)は松平家の菩提寺です。

寺院の裏山には2代目・9代目藩主の墓があります。

境内にあるトイレをお借りした後、ミニ四国霊場を通って石鎚山へと向かいます。










道の脇には札所を模した石仏が並んでいます。道は霊芝寺から回り込むようにして尾根へと続いています。




三体の石仏を過ぎると石鎚山の山頂に続く尾根道になります。ここでも花崗岩が風化した滑りやすい道になりますが、

道の脇の木々は低木になり、南側から西側の眺望が広がってきます。










五瀬山への登りからアップダウンの続く熊高山への縦走路と下道歩きと、皆さん足の疲れはピークに差し掛かってきました。

次第にペースも落ちて、しばらくこの景色を見ながら一息入れます。













この展望道を過ぎると石鎚山まではあと少し。

山頂は眺望もないので記念撮影をした後、北に続くオレンヂタウンへの道へ進んで行きます。










石鎚山の北に続く尾根道も整備されているので歩きやすい道です。時折里山らしい背の低い羊歯が生えていますが

綺麗に刈られています。




何度かアップダウンを繰り返し、前回一人歩いた時はショートカットで東側の藪の中へと下ったのですが

今日は安全を取ってそのまま北へと進んで行きます。

さすがに元気なゆかりんも『太ももが笑ってきた!』と。

『膝が笑うは聞いたことがあるけど、太ももがなんて聞いたことがない』とコアラさんがツッコミを入れますが、

さすがに皆さん相当疲れているようです。













112mの標高点をさらに過ぎると鉄塔広場。頭上では五瀬山で見たように頭上で作業をする人の姿がありました。

鉄塔の奥にはスタート地点の五瀬山が見えます。







鉄塔を過ぎ電波塔まで来ると末地区の里道に出ました。

ここからは工業団地まで最後の下道歩きです。








ショートカットをしなかった分距離が延び、11.5kmを5時間10分。皆さんよく歩きました。

最後に車の横でIRIBITOさんが持参してくれたお店の本格コーヒーを

これまたセニョさんがドリップ用のコーヒーポットで丁寧に淹れてくれます。







やはりいつものように歩いた後の疲れた体には最高です!







ほぼ同じ道を二週間前に歩いたにもかかわらず、やはり独り歩きとメンバーと歩くのでは

また違った雰囲気、楽しさのあった『ぐるりん志度2/3コース』でした。


今日はGPSのトラックを記録しなかったので、前回のトラックに加筆しました。